荒川区に住んでます-うちの夫観察絵日記-

荒川区在住30代夫婦の日常。三度の飯と夫が大好きな妻による、夫観察絵日記ブログです。

結婚式への道のり(7)神前式の流れのリハーサル、そして不安

f:id:arakawalove:20200702140732p:plain

f:id:arakawalove:20200702140736p:plain

f:id:arakawalove:20200702140740p:plain

f:id:arakawalove:20200702140745p:plain

f:id:arakawalove:20200702140749p:plain

f:id:arakawalove:20200702140753p:plain

f:id:arakawalove:20200702140759p:plain

f:id:arakawalove:20200702140804p:plain

f:id:arakawalove:20200702140808p:plain

f:id:arakawalove:20200702140812p:plain

果たして夫は噛まずに読めるのか!

 

いよいよ挙式1週間前。 

荒川区・荒川神社(仮)にて、式の流れのリハーサルをしていただきました。

昨日の日記で普通の日記を挟むと書きましたが、キリがいいので続きをば。

 

前回はこちら。

荒川区在住の方は「荒川神社」について「あの神社なんじゃないかな」と思っていらっしゃるとおもいます。たぶんそこです。

 

神前式の流れ(式次第)

当日は、まず控室を出て参列者全員が一列になって参道を歩く参進(さんしん)の儀で拝殿に入場します。式の始まりと終わりに太鼓があります。式は全体で30〜40分くらい。様子については、挙式当日の日記にて書くのでここではザックリと。

 

修祓(しゅばつ) 

お清めのお祓いをしていただく。

献饌(けんせん) 

ご神前にお供え物をする。

祝詞奏上(のりとそうじょう)

神職さんが神さまを称える言葉で神さまにお祈りと結婚の報告をする。

三三九度(さんさんくど)

新郎と新婦が大中小3つの盃に注がれた酒を9回に分けて飲み干す(口をつける)。

指輪交換

三方という台に載せて指輪を持ってきていただき、新郎新婦で指輪の交換をする。

↓ 

誓詞奏上(せいしそうじょう)

新郎が誓いの言葉を読み上げる。

↓ 

玉串拝礼(たまぐしはいれい)

まず新郎新婦、次にそれぞれの家族の代表者が玉串(紙のついた榊の枝)を供える。

f:id:arakawalove:20200702140816p:plain

↓ 

親族杯

参列者全員で盃に注がれた酒を飲む(口をつける)。

↓ 

撤饌(てっせん)

お供え物を下げる 。

 

以上。 

あとは記念撮影です。

一番ややこしかったのは玉串の廻し方でした。夫を見たら玉串ごと本人もねじれていました。

f:id:arakawalove:20200702140821p:plain

誓いの言葉

これは夫婦としての宣誓が書かれた書状で、式までに新郎新婦の名前と日付を入れて、式の朝に清めていただきます。挙式中は新郎が胸元に仕舞い、誓詞奏上の際に広げて神さまに向けて声に出して読みます。 

f:id:arakawalove:20200702140825p:plain

神社によって誓いの言葉は違うみたいで、新郎新婦で声を合わせて読むところもあるとか。わたしたちが挙式した神社では読むのは新郎だけで、新婦は最後に自分の名前だけ読みました。

 

いよいよ本番へ!

ということで、長かった結婚準備の話も終わりです。

あとはもう挙式の日を待つだけ!

果たして夫は噛まずに誓いの言葉を言えるのか。

そして式当日に夫婦に次々と降りかかる事件とは……!?

 

次回から結婚式当日の話。

▼夫婦のなれそめからここまでの話はこちら。

 

結婚式への道のり(6)文金高島田への目覚め

f:id:arakawalove:20200702140218p:plain

f:id:arakawalove:20200702140208p:plain

f:id:arakawalove:20200702140231p:plain

f:id:arakawalove:20200702140200p:plain

f:id:arakawalove:20200702140213p:plain

f:id:arakawalove:20200702140226p:plain

確かに、新郎の晴れ舞台でもあるのに洋装でも和装でもオプションが少なくてかわいそうかも

 

前回はこちら。  

母の助言もあり、白無垢には文金高島田で臨むことにしました。

「ブンキンタカシマダ」という響きは、「ナンキンタマスダレ」の響きとよく似ている。

f:id:arakawalove:20200702140222p:plain

かつらの調整

文金高島田のレンタルかつらを顔型に合わせて調整していただくべく、台東区・三ノ輪のかつらメーカーさんへ。オフィスに入ると結髪師さんたちが黙々とかつらの調整を行っていて、独特の雰囲気でした。

f:id:arakawalove:20200702140151p:plain

かつらの髪色は黒髪色と明るい茶髪色がありました。茶髪色はかなり明るかったので、黒髪色をチョイス。顔型に合わせてボリュームなどを調整していただきました。

 

注意されたのは、現状でサイズを合わせてしまうので、あとは式まで毛量が変わるほど髪を切ったりしないでね、とのこと。

 

かんざしもそこでたくさんの種類のなかから選べました。挙式のあいだは綿帽子を被っているので、かんざしが見える時間って殆ど無いのですが、楽しかった♡ 

夫が作ってくれた婚約指輪にちょっと似たデザインのかんざしがあったので、そちらを選びました。婚約指輪は挙式に持っていけないのが残念だったので、かんざしでそれっぽいモチーフを添えることが出来て満足!

 

こんなかんじになりました。 

f:id:arakawalove:20200702140142j:plain

ドキドキの文金高島田は似合うかどうか内心不安でしたが、世間が許すなら普段からこの髪型でもいいや、と思ったくらい気に入ってしまいました。 

 

たぶんかつらが馴染んだ理由としては、わたしの顔が和風だからといった自身の高島田ポテンシャルよりも、こちらのメーカーさんのかつらの生え際の処理と調整の良さが大きかったのではないかと思います。

そしてなにより軽い!! 

かつらを被っていても余裕でジョギングに行けそうなくらいでした。

f:id:arakawalove:20200702140155p:plain

 母も、「わたしが結婚式のとき被ったかつらは首が痛くなるくらい重かったのに、進化してるのねえ!」と驚いていました。

 

文金高島田が似合わない人はいない説

これはわたしのかつらの調整をしてくれた結髪師さんの櫛の動きや友人の話、モデルさんの写真を見て立てた仮説なので、与太話くらいに流してくださいね。

 

文金高島田のかつらをよく見ると、両サイドの膨らみ(「ビン」と呼ばれる部分)の下部分が丸みを帯びつつもシュッとしたシャープな形のかつらと、下部分は丸ーく下がったような形で、ビンの長さは短めのかつらの種類があります。これはかつらのメーカーや値段によるのかな、と思っていたのですが、もしかすると男顔の人はシュッとさせて、女顔の人は丸くさせているような。

 

こんなかんじです。

f:id:arakawalove:20200702140204p:plain

わたしは父親似の男顔なので、ビンが丸めタイプも試しましたが、最終的に横顔のバランスを見てビンがシャープめタイプに落ち着きました(上の写真をみてね)

 

このビンの違いで、男顔はより華やかに、女顔はよりたおやかに見えます。 

では男顔と女顔のかつらを交換すると、どうなるか。

どちらの顔も女性らしさや魅力がちょっと失われたかんじになってしまいます。

f:id:arakawalove:20200702140147p:plain

男顔は老けて見えて、女顔は色気がなくなって小僧感が

 

絵といえど「かつら被ってる感」も強まるような。いかがでしょう。

 

つまり、このビンのボリュームの調整と選択さえ間違われなければ、文金高島田はそれなりに誰でも似合うのではないか!!

 

文金高島田が似合わなかった、という人は、もしかしたら逆を被らされたり、調整が足りなかったのではないか!!

 

そして更なる仮説。

男顔、女顔という印象の前に「カピバラに似てるね」とか「インド人っぽいね」と何かに例えて言われる顔タイプ。このタイプの方は、美人は美人でも顔自体にインパクトがあるので、文金高島田というインパクトのあるものを乗っけることにより、インパクト×インパクトでいわゆる「コントっぽくなりがち」なのではないか、と思います。

f:id:arakawalove:20200702140236p:plain

この場合は顔周りのインパクトを抑えるために、前髪などの地毛も結い上げる半かつらとか、地毛結いとか新日本髪とか、ビンの長さが短いタイプですっきりさせると、美人度が増すんじゃないかなあ、なんて。 カツラがどうも合わないなあ、という方は、半かつらや地毛結いを試してみると意外としっくりくるかもしれません。

 

ということで、人の顔は千差万別なので一概に「これだ!」とは言えませんが、文金高島田は調整次第で誰でも似合うのではないか、という与太話でした。

思いついたけれど、他に発表する場がなかったので書けてすっきりした…。

 

和装メイクリハーサル

このとき、ヘアメイクの業者さんでお試しメイクもありました。ベースの水化粧はしっかり白くなって落としづらいので、お試しでは軽めにしてもらいました。

f:id:arakawalove:20200702140242p:plain

全然伝わらない!!

 

このリハーサルのメイクを気に入っていたのですが、当日は急遽違うメイクの方が来たのであんまり意味はなかったかもな〜。

 

これにて結婚式の準備はだいたい終わり。

あとは、神社で挙式1週間前のリハーサルと式本番を待つだけ!  

 

そのほかに用意したもの

あと用意したものは、ゲストへのお礼の引き菓子(お菓子、日本茶、メッセージカード)。挙式する神社の由緒と関係が深い場所に以前夫と旅行に行ったことがあったので(偶然!)そこで食べておいしかったお菓子を取り寄せました。「みんなにも食べてもらいたいな」と思っていたのでちょうどよかった。

 

花嫁チェックリスト

挙式までの花嫁チェックリストはこんなかんじ。

 

挙式まで









 


こまごまと買うもの系





  

 

準備で自然と痩せるよ、なんて言われていたのですが、あんまり大変じゃなかったので全く痩せませんでした。 

いよいよ次回、式1週間前のリハーサルへつづく。

  

結婚式への道のり(5)奇跡が起きた!白無垢選び

f:id:arakawalove:20200702135446p:plain

f:id:arakawalove:20200702135450p:plain

f:id:arakawalove:20200702135455p:plain

f:id:arakawalove:20200702135501p:plain

f:id:arakawalove:20200702135505p:plain

f:id:arakawalove:20200702135509p:plain

f:id:arakawalove:20200702135513p:plain

f:id:arakawalove:20200702135517p:plain

f:id:arakawalove:20200702135521p:plain

f:id:arakawalove:20200702135526p:plain

f:id:arakawalove:20200702135530p:plain

結婚式準備のストレスだろうか……。たぶん牛には勝ったと思います

 

結婚式(神前式)の準備の話。

前回はこちら。 

レンタル着物&出張ヘアメイクの業者さんの、試着契約会に行きました。

これから「神前式を挙げてみたいなあ」という未来の花嫁さんのご参考に、衣装選びのときに感じたことなどをちょっと長々と書いていきたいと思います〜。 

 

和装の婚礼衣装

和装の婚礼衣装で一般的なものは、白無垢、色打掛、引き振袖です。

f:id:arakawalove:20200702135535p:plain

婚礼衣装は裾が長くて地を引くので、裾に綿が入ってポワンとふくらんでいるのが可愛いですよね! 

 

どれも素敵ですが、わたしは白無垢にしました。

神前式といえばまず白無垢のイメージがあったのと、白い着物を着てみたくて。

七五三のときも、かわいい着物より襦袢に喜んでいたわたし……。

 

そして夫婦で大好きなマンガ『ちいさこべえ』でも白無垢で結婚式を挙げるシーンがあったので、夫も「白無垢すてきよね〜」と賛成してくれました。

ちいさこべえ 4 完 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

しかしなんと!

白無垢って単純に真っ白な着物かと思いきや、意外とバリエーションが豊富。

柄も鶴、鳳凰、松竹梅などなどいろんな縁起柄があるし、もちろん無地もあるし、赤い裏地がアクセントのように見える「赤ふき」や、金糸銀糸の刺繍が施してあるものや、ちりめんやら友禅やら、オーガンジーやフリルつき生地もあり、さらに半衿や小物で差し色も出来る……。うーん、迷う!!

 

似合う「白」選びは難しい!

いろいろ試着してみる

まずは華やかに見える「赤ふき」を試着。

f:id:arakawalove:20200702135539p:plain

お店にあった「赤ふき」は地の色が黄みが強めの生成り色でした。わたしが着ると肌色がなんだかちょっとくすんで見えるような……?

でも当日は顔が白くなる水化粧をするし、白無垢ってこんなものかと、赤ふきに続いて着たのは「鶴」の柄。二羽の鶴が連れ立って飛んでいる姿は縁起が良いし、かわいいかわいい。

f:id:arakawalove:20200702135543p:plain

そして今度は別の花柄の着物をお願いしたところ、お店の方が間違えて「御所車」の柄を持ってきました。正直言って、小花のモチーフ好き・鳥好きのわたしとしては一番興味のなかった文様でした。

まぁせっかく出していただいたから、と着てみたらとっても馴染むし、顔色がよく見える!!

f:id:arakawalove:20200702135548p:plain

夫も母も見るなり「それにしなよ!」と即答。

いったい何が違うのか!!!???

 

白は白でも……

白無垢の生地で一般的な正絹(しょうけん:100%絹で作られた糸・生地)は、おろしたては真っ白でも、だんだんと生成りの色合いに変化していくらしいです。この正絹独特の色味がまさにパールのような艷やかさと女性らしい柔らかさがあって、上品で素敵だわあ〜と思っていたのですが、黄味が強くなっちゃうとわたしにはあまり似合わないみたい。

見づらいですが、左(手前)が本番で着た御所車で、右が試着した鶴の白無垢。どちらも同じ白の正絹なのに、けっこう違いますよね。

f:id:arakawalove:20200702135553j:plain

写っていないですが、着てみた「赤ふき」も右の白無垢の色味でした。真っ白な赤ふきもあれば着てみたかったな〜

 

御所車はたまたまお店に届いたばかりの新しいもので、わたしの肌色だとこちらの真っ白がしっくりきました。もちろん生成りの色も問題なく着れていたのですが、一度真っ白を着たのを見てしまってから生成りを着ると、どうもやっぱりくすんで見えて。

 

白は白でもいろんな白があって、似合う色選びって難しいな〜とつくづく思いました。

たまたま読んだ着付の本には「色白ならどんな白でも似合う」とか書いてあったのですが、やっぱり絶対に試着したほうがいいと思います!  

f:id:arakawalove:20200702135558p:plain

周りの白によって、同じ朱色もなんとなく違って見えたり……

 

もし試着がなければ、似合わない白の着物を選んで「あれ、なんかくすむ?」と挙式当日に思っていたかもしれないです。

 

柄のバランスも大事

また、御所車の白無垢は柄の入り方もババンと勢いが強くて大ぶりで、小さな花の刺繍や文様が散りばめられているよりは、わたしの体格(でかい)や顔(ふてぶてしい)に合っていたような気がしました。

f:id:arakawalove:20200702135603p:plain

背中から見ても、大ぶりの柄のほうがわたしの広い肩に合ってました

 

着物なんて体型がわからなくなっちゃうし、ましてや白無垢なんて柄がよく見えないだろう、なんて思っていたのですが、やっぱり身長と雰囲気で似合う柄、似合わない柄があるんですねえ……。

 

試着する前は、鶴と梅とか、しとやかに流れるような柄や、桜がたくさん浮き出たような刺繍(相良刺繍)の着物が好みだったのですが、御所車が色も柄もあまりにもぴったりで他に選択の余地がなかったです。 

  

綿帽子と小物選び 

角隠しor綿帽子

続いて帽子選び。

白無垢に合わせる帽子は「角隠し」と「綿帽子」の二種類がありますが、白無垢でしか付けられない綿帽子を選びました。

 

綿帽子のまあるいかんじが好きだったのと、挙式日が初冬だったので、当日の天気によっては角隠しだと顔の半分に影が入って暗く見えるかな? と心配だったのが理由です。 角隠しで影が入る、というのは角隠しで挙式した母の話から。当日は天気が良すぎるほど良くて、わたしの綿帽子がレフ板状態で夫がずっと光ってました。

f:id:arakawalove:20200702135607p:plain

輝く夫

 

花嫁の装身具とその意味

そして花嫁さんの小物5点セットの用意。

筥迫(はこせこ)、懐剣、末広(扇)、抱え帯、丸ぐけ(帯締め)という装身具です。

f:id:arakawalove:20200702135611p:plain

抱え帯と丸ぐけは、打ち掛けを着たら見えなくなっちゃいます

 

それぞれの装身具に縁起がありますが、特に日本の花嫁らしいなあと思ったのは懐剣。これは武家時代の女性の護身具で、魔除けの意味と、花嫁の覚悟を表すそうです。聞き慣れない筥迫(箱せこ)とは昔のお化粧ポーチ。いつもきれいでいるという誓いとのこと。また、筥迫には銀のかんざしのような道具が入っているのですが、これは武家時代に手裏剣として使っていたものの名残りのようです。

衣装や小物の意味を調べていたときに見つけた、大正時代の本に書いてありました〜。

...この銀のビラ〱のついた簪のやうなものは武家時代は手裏劔に使うやうになつてゐました。...曲者等に出會つたとき遠く離れて狙ひを定めて擲(なげ)つけたものです。

国立国会図書館デジタルコレクション - 衣裳と着附 古田むめ著 45ページより

懐剣もあるし手裏剣もあるし、身支度を終えたときに自分がだいぶ強くなった気がしました。

f:id:arakawalove:20200702135615p:plain

懐剣と手裏剣で夫を守る、アグレッシブな妻でいたい

 

ちなみに白無垢のときは小物も全て白で統一するそうですが、わたしは白地に金銀と朱の梅の花が入った紅白の小物にさせてもらいました。白無垢に色を入れてはいけない神社もあるそうなのですが、全部白にするより自分の個性に合っていたと思います。

 

これで着物は決まり!!

 

夫の紋付羽織袴

夫も羽織袴を試着してサイズ合わせ。「ぼくもつまちゃんみたいに、もっといろんな色を試してみたぁい」とか言ってましたが、黒紋付一択。 塩大福のような顔の夫に似合っていました。

f:id:arakawalove:20200702135619p:plain

羽織紐のポンポンがかわいい

 

試着のときは前髪を下ろしていたので七五三っぽかったけれど、式当日はきっちりと髪を分けてセットしたので成人式くらいには見えました!(と言ったら夫は怒っていた)

  

運命の白無垢

結婚式の準備を振り返って一番印象的だった思い出は、やっぱり白無垢選びのときのミラクルです。

着物を選んだ後、母が「すっかり忘れてたけど、わたしの白無垢も御所車だったの!」と言って結婚式のアルバムを出してきて、二人で確かめてびっくり!

 

お店の人が間違えて御所車を持ってきてくれたのが、本当に運命の導きのように感じました。どうして自分では絶対選ばない着物がこんなにぴったりしっくりきたのか、 ようやくわかったような笑。

f:id:arakawalove:20200702135624p:plain

挙式の日も白無垢を着ていられる時間なんてほんのわずかで、あとからアルバムを見返しても柄は反射しちゃってあんまりわからないのですが(真っ白だったから……)、母と同じ柄の白無垢を着たことがとても誇らしく思えます。きっと母も、同じ柄ということでちょっとした感慨があったんじゃないかなあ。

 

両親たちの衣装

両親たちの衣装(父:モーニング、母:黒留袖)&ヘアメイクもわたしたちの衣装と同じ業者さんにお願いしました。

f:id:arakawalove:20200702135628p:plain

挙式後の会食ではみんなとっとと平服に着替えたいとのことで、挙式が終わったら神社で全員着替えて、衣装を業者さんにそのまま持って帰っていただこうという魂胆。結果、楽ちんでした(みんなで「撤収ー!」という勢いでワサワサ着替えて、控室がさながらドリフの場面転換のようだった)。

 

次回、かつら合わせ!

 

結婚式への道のり(4)結婚式準備に夫はまるで役に立たない

f:id:arakawalove:20200702135022p:plain

f:id:arakawalove:20200702135027p:plain

f:id:arakawalove:20200702135031p:plain

f:id:arakawalove:20200702135035p:plain

f:id:arakawalove:20200702135039p:plain

f:id:arakawalove:20200702135044p:plain

f:id:arakawalove:20200702135049p:plain

実家に送り返そうかと思いました

 

前回はこちら。

 

神社が決まれば、あと早急に手配しなければならないのは




実はもう挙式予定日まで3ヶ月を切ってました。

決めるまでには数年グダグダしていたのに、いざ決まれば何故か急ぐわたしたち夫婦。

f:id:arakawalove:20200702135055p:plain

前回の日記で書いたとおり、ちまちまと自分で手配することにしました。

わかっていたけれど、夫は役に立ちませんでした。

 

会食会場・車の手配

まずは挙式後の会食の場所決め。

ドレスに着替えてレストラン……というのもちょっと考えましたが、なかなかみんな仕事が忙しいので、家族といえどあんまりゲストを長時間拘束するのもなぁ〜、というのと、こうなったらとことん神社に合わせて鄙びた和風の雰囲気を貫こうと、ずっと行ってみたかった創業320年以上のとある日本料理店の個室とコースを予約しました。

母と下見がてらランチに行って申し込み。 鰻と迷ったんですけどねえ〜。

f:id:arakawalove:20200702135101p:plain

豆腐ではなく豆富と書くそうです。夏目漱石や正岡子規など、文人墨客に愛されたお店♡

 

こちらは受付の方に両親に贈る用のお花の宅配の受け取りをお願いできたり、融通がきいてとても良いお店でした。もともと大きな宴会や披露宴もできるお店なので、幇間さん(太鼓持ちさん)や落語家さんを呼べるオプションがありました。会食の途中で、微妙に喋ることがなくなったので笑、今思えば面白いから呼べばよかったわ〜。

 

そして神社から会食会場へは、ハイヤー1台とワゴン1台を予約しました。ワゴンは台数が限られているので、早めの予約が吉みたいです!

 

お花の手配、よぎる不安

あとは会食の最後にそれぞれの両親へサプライズで贈るお花。

これは好きなアーティストの方にお願いしようかと考えていたのですが、ちょうど挙式のときは日本にいないらしくて頼めませんでした。残念。

夫も「それなら自分で母のイメージのお花を選びたいな」と言うので、とあるフラワーショップに花束の宅配をお願いしました。当日のお花の仕入れ状況によって用意できないものもあるとのことでしたが、二人でそれぞれの母(&父)のイメージのお花を選んで注文しました。挙式は日曜だったので、フラワーショップの宅配車ではなくクール便で会食会場に直接送っていただくことになりました。

f:id:arakawalove:20200702135106p:plain
やっぱり花束贈呈は大事

 

わたしは記念日などにちょくちょく母にお花をプレゼントしますが、夫はそういう習慣はなかったようで、以前夫が夫母の誕生日にたまたま小さなブーケをプレゼントしたときの、花を見た夫母の顔のパァッとした輝きようがとても印象的で。わたしも自分の両親に改まって花束を渡すのがとても楽しみだったし、夫にお花を渡される夫母の反応もとても楽しみでワクワクしました。

 

しかし、なんか受け答えがぼんやりした店員さんだったので「結婚式の会食で両親に渡す大事なお花なので、よろしくお願いします」と念を押したところ「心配なら前日に宅配業者に連絡してくださぁい」というぶっきらぼうな答え。ちょっと不安を覚えたのですが、この不安は的中して、まさか式当日にあんなことになるなんて……。このときやめておけばよかったなあ……笑!!!

f:id:arakawalove:20200702135111p:plain

こういうときは自分の勘を信じたほうが良いですね!

 

写真撮影

そうだそうだ、神社に申し込みに行った際に、フリーダムな神職さんから唯一、写真撮影について「参列者は儀式に参加しないといけないので、カメラマンは参列者とは別でお願いしてくださいね」と言われました。

 

知人にプロのカメラマンが何人かいるので、誰かにお願いしようかなあと検討したのですが、知り合いだと謝礼を考えるのもちと面倒だし、結局ウェディングフォトのプロを頼むことにしました。

ウェディングはイレギュラーなことも多そうなので、場数を踏んでいるカメラマンが良いなと思ったのと、知人の専門はそれぞれ野生動物とか現代アートだったので、なんか違うかなと……。 

f:id:arakawalove:20200702135117p:plain
どんなプロのカメラマンでもウェディングは難しい、というのは『SWEETデリバリー』というウェディング・プランナーさんたちが主人公のマンガで読んだ!

 

わたしは自分でアルバム(フォトブック)を作りたかったので、撮影データをたくさんもらえるプランを探すことにしました。

前撮りではないので、凝った演出の写真とかよりも挙式中の写真をきっちり撮っていただければと思い、カメラマンさんは最終的に出張ヘアメイク業者さんのプランにフォトプランのオプションがあったので、そちらで申し込みました。

 

レンタル着物と出張ヘアメイク

レンタル着物と出張ヘアメイク&着付けをしてくださるお店を見つけて、たくさん着物が試せるという試着&契約相談会に申し込んでみました。

業者さん選びのポイントは




でした。

 

見学に行ったブライダル業者さんの中には、写真だけで着物を選んで、当日まで試着が出来なかったりするところもあったので、やっぱり実物を見て選びたくて。

 

この試着がもう、奇跡的な偶然があって大正解でした!!

 

ということで次回、ミラクルな白無垢選びの話へとつづく。

 

結婚式への道のり(3)地元の神社で挙式の申し込み

地元の神社へ挙式の申し込み

いつもビーサンとかでフラフラしているので、初めてちゃんとした格好で参拝しました笑

 

前回はこちら。

 いよいよ結婚式に向けて、本格的に動き出しました。 

 

氏神さまでの挙式

地元・荒川神社(仮名)での挙式。いろんな神社を回りましたが、初めて「わたし、ここで結婚式を挙げたい!」と強く思いました。夫も同じ気持ちだったようです。

 

ようやく気持ちが盛り上がる

わたしたち夫婦は、結婚を機にそれぞれ地方にあった本籍を今の荒川区の住所に移しました(二人とも住んだことない場所がずっと本籍地だった……笑)

この、「二人で新しく作った本籍の場所の氏神さまで挙式する」という選択は、結婚式そのものへの憧れが希薄なわたしたちにとっては”地域社会に夫婦として根を下ろす第一歩の儀式”として、なかなか腑に落ちる結婚式のあり方でした。

また、近所に気が向いたときにフラッと遊びに行ける夫婦の記念の場所、そして夫婦の成長を見守っていただける場所があるというのも、心の拠り所みたいで素敵だな〜、と。

 

もちろん氏神さまが有名な神社であれば、予約が1年待ちでもそこでの挙式にしただろうし、場所選びの考え方がようやく定まったかんじです。

 

神社ではまず神職さんに控室をご案内いただき、次に拝殿で儀式の流れについてざっとレクチャーを受けました。

控室には過去に挙式をした方々の写真もあって、わたしたちがたまたま見かけないだけで、ちょくちょく結婚式はあるみたいでした。

そういえば、どの神社の見本でも素敵な国際結婚カップルの写真が必ずありました

 

こちらの地元の神社と、挙式などで有名な大きな神社との差は参道の長さだったり、拝殿の装飾や規模などがありますが(地元の神社も風格があってすごく立派なんですけどね)、そのへんの写真映えについては、わたしが立てばどこだってベルサイユなので気になりませんでした。

ゴージャスな夫婦だから

 

挙式プランは基本的にフリーダム

他の神社やブライダル業者での挙式プランを検討したときに、頭を悩ませたのが

 

・神社(または業者)指定の着物屋さん

・指定の着付け・ヘアメイク業者

・指定のカメラマン 

・記念写真の時間制限

・指定の会食会場

・もらえる写真データの枚数制限

・指定のお花屋さん

 

などなど、神社にも提携の業者さんがあったりして、何かしら条件や制約があることでした。

 

いざ挙式するとなったら、わたしはこのあたりをどうしても自分で選んで好きなようにしたくて、なかなか折り合いがつかなかったんですよね……。 

結婚式興味ないと言っていたのに、意外とこだわりが多かった

 

その点、地元の神社は「近隣の業者を紹介もできますが、お好きにどうぞ」とのことで、まったくのフリーダムでした。ありがたい!!

何も決まっていなければ着物から披露宴の会場まで、なんでも相談に乗っていただけるかんじでした。

すばらしい神社だ。

 

ということで、招待する家族たちの都合を確認して日程を決め、後日正式に申込書を提出しに行きました。 

 

挙式のオプション・初穂料

本申込みの際に決めたことは、式の間に流れる雅楽の演奏を生演奏にするか、巫女舞をしていただくかというオプション。これは神様への奉納でもあるので、迷うところ。

夫もわたしもシンプルな式でいいかな、と思ったので(神社にはよくお参りするけれど、信心深いわけでもないので)、ちょっと迷いつつもどちらも申し込みはしませんでした。

この選択は、のちのち正しかったことがわかります。フフフ……。

 

あと神社での挙式に必要な「初穂料」(神社への謝礼)をいつお渡しするか、というのが気になっていたのですが、これは式当日とのこと。 

納める金額は「気持ち次第」とかだったらどうしようと実はハラハラしていましたが、申込書にちゃんと明記されていました笑

 

これにて申し込みが完了!

神職さんからは、また式の流れのリハーサルなどがあるので式の1週間前にいらして下さいね、とのこと。

 

二人で「こちらで結婚式を挙げます、よろしくお願いします!」と手を合わせてお参りしました。

 

荒川神社(仮)は、夫とわたしにとって完っ璧に理想の結婚式の場所である以上に、見学に行って、心から大好きな場所だと思いました。

 

神社が決まりました!! やったー!!

 

つづく 

 

結婚式への道のり(2)逆ギレ夫の天啓

f:id:arakawalove:20200702095945p:plain

f:id:arakawalove:20200702095956p:plain

f:id:arakawalove:20200702095941p:plain

f:id:arakawalove:20200702095952p:plain

f:id:arakawalove:20200702095919p:plain

f:id:arakawalove:20200702095937p:plain

f:id:arakawalove:20200702095909p:plain

f:id:arakawalove:20200702095915p:plain

f:id:arakawalove:20200702095929p:plain

f:id:arakawalove:20200702095933p:plain

f:id:arakawalove:20200702095924p:plain

まさかの苦し紛れの夫の絶叫がブレイクスルーに

 

前回はこちら。

元々わたしたちの希望は和装の神前式だったので、ちょくちょくいろんな神社の式場見学には行っていました。

特に憧れの神社や挙式したい神社というのも無かったので、「ここでいっかな〜」くらいの気持ちで婚礼のスタッフさんがいるような大きめの神社での挙式を考えていたのですが、希望の日になかなか予約が取れないのと、出席人数が少ないので神社指定の披露宴や会食会場などの兼ね合いもあって、結局考え直すことに。ああ〜大変だ。

 

それからは「和婚」「神前式」のブライダル業者さんのパンフレットなどを取り寄せたり、ホテルのブライダルサロンを訪ねたりして少人数でも出来るような神社を比較していたのですが、夫が「決められた会食会場なんかいやだ、好きなもの食べたい!」、「縁がない場所で結婚式を挙げるくらいなら、無理して結婚式したくない!」などとキーキー言い出しました。

 

わたしたちはケンカをしたことがないですが、このときが一番ケンカしかかったんじゃないかなあ。話も進まないし、夫はおならするし(うるさいので茶巾にしてやった)、すわケンカか!、というところでひっくり返った夫が「もー、地元の荒川神社(仮)でいいじゃん!」と絶叫。「ん? 今なんて?」と二人で思わず顔を見合わせて「「それだ!!」」と、まさにピシャーンと天啓のように「挙式したい神社」が決まりました。

 

荒川神社は、夫と付き合っていた頃から初詣や縁日に行っていた地元の氏神様。歴史も古く、二人でぶらぶら散歩ついでにお参りしたり、とても身近な場所でした。

ブライダル業者の挙式プランやウェディング情報サイトには登場しない神社なので、地元の神社で結婚式が出来るということを全然思いつかなかったです。

 

もう、縁があるどころじゃない、毎月の町内会費にそこの神社の祭礼費も含んでいるわ笑!

 
さっそく神社に挙式の空き状況の問い合わせの電話をしたら「いまは予約が入っていないので七五三や年末年始以外ならいつでもどうぞ〜」みたいな優しいお答えで、善は急げとその日のうちに夫と見学に伺うことにしました。

 

次回へつづく。

 

結婚式への道のり(1)結婚に年齢は関係ないと思っていたけれど

f:id:arakawalove:20200702095038p:plain

f:id:arakawalove:20200702094913p:plain

f:id:arakawalove:20200702094910p:plain

f:id:arakawalove:20200702094902p:plain

長かった。しかし戦いはこれからだ!

 

これから、結婚式までの思い出を書いていきたいと思います。

これまでの夫婦の道のりはこちら。

どの範囲まで親戚を呼ぶか問題などは、悩んでいるあいだに祖母たちが骨折しちゃったり、介助があっても飛行機に乗るのがなかなかしんどくなってしまったりして、結局当初の予定どおり「親きょうだいだけでの小さな式と会食」プランに落ち着きました。

 

親戚については、なんだかんだお互いの祖母含め親戚たちには婚約時代から食事会などで顔を合わせる機会があったし、あとは挙式後にアルバムを持って旅行がてら会いに行って、個々で「これからよろしくお願いします」の夫婦お披露目行脚をさせていただくことにしました。夫もわたしも親戚がみんな東京以外の場所に住んでいるので、このへんの話はスムーズでした。

 

唯一都内に住んでいる親戚というのが、わたしと夫を引き合わせ、酔っ払った勢いでまとめてその後「覚えてない」と言い放った彼女。

f:id:arakawalove:20200702094857p:plain

親戚というより飲み友達なので「共通の友人」としていましたが、じつは血縁なのです。ということで、ここまで来てしまった責任の一端を彼女にも担ってもらおうと出席をお願いして、最終的に「親きょうだい+仲人の式」になりました。立場的には友人代表+親戚代表+華を添えることになってもらったので、とてもありがたかったです。

 

振り返れば結婚準備を通して、 家族のライフサイクルや老いというものをようやく実感した気がします。わたしたちが「ど〜しよ〜かな〜」とノンビリ悩んでいるあいだにも、夫のいとこには子どもが生まれて状況が変わったり、祖父母たちはまだまだ元気だと思っていたら突然ガクッと動けなくなってしまったり。

自分の回りの人って永遠に元気でいてくれる気がしてしまいますが、そんなことはないんですよね。

 

あと、これはどうでもいいですが母たちからもブーイングが。 

f:id:arakawalove:20200702094851p:plain
文句を言っても時は戻らないのよ!

 

周りのことを考えると、「やっぱりみんなが元気なうちに結婚式を急いだほうが良かったのかな?」という思いが頭をよぎることもありましたが、でも急いだら急いだで夫とケンカしたり、婚約破棄したり、結婚式場に隕石が落ちて一族全滅していたかもしれないので、現在の状態と選択がわたしたち夫婦にとって常にベストである、と思っています。

 

毎日を後悔なく幸せに生きることが、見守ってくれた人たちへの最大の恩返しです!

 

あ、ただその後はお披露目行脚のつもりが、「自分たちのアルバムを見せつけてご祝儀をもらう旅」みたいになってしまって……。

f:id:arakawalove:20200702094906p:plain

まさかお祝いをいただけるとは思ってなかったのですが、確かに逆の立場だったら用意するわー!

 

こちらがご祝儀は辞退していると言ってもみんな「いいから受け取って!」とご用意してくださるので、東京に帰ってからそれぞれ手紙を添えてお返し(内祝い)を贈ったりして、それが普通の結婚式と違って1回で済まないぶん、梱包と発送がちょっと大変でした。

お祝いしてくれた友人たちへの内祝いもそうで、個々にそれぞれ好きそうなものを選んでお返しを用意したので、買い物疲れてしまった……。

「家族だけの式はとっても楽しいけれど、内祝いがちょいと大変」かもしれません。

また、親戚たちにも会う日を調整してもらったりしたので、みんなわたしたちが押しかけて面倒だったかもしれない……。

 

結婚式って、どうしてするんだろう? とずっと思っていたのですが、こういうことをまとめて一回でやるため、という意味もあるのだなと知りました笑。

 

次回、さっそく夫とモメる。

つづく。