「ていうかさあ、誠の心にするって、そういうことじゃないんじゃない?」と夫。ごもっとも
先の1月25日、湯島天神の鷽替えにて木鷽をふたついただいてきました。
鷽替えとは、菅原道真公をお祀りする神社で行われる神事。
鷽はなんでも、道真公が蜂に襲われたときに鷽の群れが道真公を助けたことから”天神さまのお使いの鳥”になったとか。
この木彫りの”鷽”(木鷽)を毎年新しいものに交換して、前の年にあった災厄・凶事などを”嘘”として祓い、本年は吉となりますようお願いします。鷽と嘘をかけているんですね。
湯島天神の木鷽の説明には「知らずしらずのうちについてしまう嘘を木彫りの鷽に託し、天神さまの誠のこころに替えていただく除災招福・開運の神事です」とありました。
湯島天神だし梅の枝なのかな??
鷽替えは太宰府天満宮では1月7日に行われますが、1月25日の初天神の日に行う神社も多いです。
かねてから駅のポスターなどでお知らせを見かけては「鷽いいな〜」と思っていましたが、当日になると忘れちゃって。今年はたまたま25日の直前に思い出せたので、チャレンジしてみました!
我が家の行動範囲のうちでは湯島天神や上野公園にある五條天神社が鷽替え神事を行っています。どちらの神社も夫と結婚前からよく散歩がてらお参りしているところです。
今回は夫家族やわたしの両親のぶんも欲しかったので、ひとまず湯島天神に並んで、元気があれば五條天神社にも行ってみることに(湯島天神には一人あたりの購入数の制限がないみたいで、五條天神社は一人1個らしいです)。
朝8時に湯島天神に到着すると、すでに100人近い行列。ぽつりぽつりと咲き始めた梅の花や受験生の絵馬を眺めながら並びます。寒い。
混雑で9時からの配布予定が8時半に前倒しになり、わたしも9時前には家族のぶんも含めた鷽を購入することができました。
寒かったので五條天神社は今回はあきらめました。鷽替えの猛者は湯島天神、五條天神社、そして亀戸天神を回るそうです。そもそも五條天神社は頒布数が少ないので、もっと朝早くから並ばないといけないとか。湯島のあとに行っても間に合わなかったかもしれません。どの神社も、用意された木鷽がすべて飛び立つ(無くなる)と終了です。
木鷽の裏には今年の干支が入っています。
我が家にようやくお迎えできた、念願の鷽。
嬉しいな。そしてかわいい!!
日当たりのいいところにちょこんと飾っていますが、寄り添って並んでいるのを見るとなんだかとても幸せな気分に。
手作りなので顔もそれぞれちょっとずつ違います
しかし湯島天神での行列にはお年を召した方々もたくさん並んでいて、「そうか、1度お迎えするとこれから一生、毎年鷽を取り替えないといけないのか……!!」と覚悟しました笑。
……来年もがんばろう。
2020年の1月25日は土曜日だから、来年は夫と並びたいな!