こうしてこっこは我が家のパティシエ兼パン職人となったのだった
こっこ2歳7ヶ月の思い出。
前回のお菓子作りに引きつづき、パン作りもデビューしました!
パン作りはわたしにとって産前からの大切な趣味なので、こっこも一緒に楽しんでくれて嬉しい。記念すべき日となりました。
記念に写真を撮るとき、思わずうるっときたのは2人には内緒です☆
パチリ!!
そんな大切な思い出を、なぜ下半身パンイチの夫とロンパース娘と、背景にはぶん投げた洗濯物というすべてがだらしない状態で撮ってしまったのだろう……。
もしこっこがこのままパン作りにハマって将来製パンの道に進んだら、これまた記念すべき第一歩の写真なのに。
時を戻せたら、せめて夫にズボンを履かせて写真を撮り直したい。
そんな後悔はさておき、今回作ったのは全粒粉入りの食パン(酵母はとかち野酵母のインスタントドライイーストを使用)。
こちらのレシピを参考にしました。
・粉をこぼす
・泣く(手伝ってあげようとしたら「こっちゃんがやるからァアアア」と号泣)
・こねている途中で生地のついた手で顔や髪を触ったり、手を洗いたがって手についた大量の生地をシンクに捨てるという暴挙に走って生地の大部分がなくなる
という工程があり、できあがった生地もゆるくて謎のつぶつぶがあるという今まで見たことのない状態になりました笑。
もともと子どもの手は体温が高いし、途中で泣くなどして余計に体温が上がったせいか生地もちょいと過発酵気味。
こりゃあ失敗したかな〜とガチガチのパンが焼きあがるのを覚悟していましたが、膨らみは足りないものの、味は(ちょっと過発酵気味ではあるものの)意外とおいしいパンが焼けました。やったねこっこ!
パンが食べられないレベルで失敗していたら、こっこが寝たあとにこっそり作り直さねばと思っていたので(失敗したと知ったら悲しむかと……)食べられるパンが焼けてよかったよかった
朝ごはんに食べました。こっこも「こっちゃんパン、おいしい〜」とご満悦。
がんばったね!
ひとまず初のパン作りの反省点として。
パン生地は重たいので子どもの小さな手だとこねるのがやっぱり大変そうでしたが、ちゃんと手から生地が離れるまで20分ほど、騒ぎながらもがんばってしっかりこねてくれました。
こっこには一応、あまりこねない軽めのパンも提案したのですが彼女自身が「こねてこそ」みたいなことを言っていたので。
(そういえばパン職人のビゴさんの本で「完成した生地は、子が親から離れていくように自分から離れていく」みたいに表現していて、なんかいいなあと毎回思う)。
そして前述した「こぼす、泣く、生地を捨てる」対策は今回の反省を踏まえ、
・最初に粉と水分をあわせる工程はこっこと一緒にまずゴムべらでやると、こっこの手の熱で生地がダレにくい&作り始めの生地を親がコントロールできる。
・↑でスタートを切ると、粉を大量にこぼさずに済む。
・↑のおかげで少し余裕が生まれるので、親が手を出して子にキレられることがなくなる。
と、なりました。
そうして挑戦した2回目以降は、わたしが1人で作業して作るパンと同じような出来上がりのパンが焼けるようになりました。
2回目の成功パンを食べた夫は、「こっこが作ったからって別にぼかぁ親バカじゃなくて極めて冷静な意見だし、つまちゃんには申し訳ないんだけど今まで生きてきたなかで食べたパンのなかでも1、2を争う美味しさだと思う」と親バカにしか聞こえないコメント。よかったね夫。
友人家族にもらいうけたバジルをお世話しているこっこ。朝、バジルを摘んでサンドイッチを作ってくれました
こっこと作ったパンは、毎年恒例のインコの命日にも捧げました。
今年で20回目の命日。彼の頭に鼻をうずめたときの、甘いフルーツにスパイシーなカレー臭の混ざったようなあの芳しくも複雑なにおいを恋しく思います。
▼とかちの酵母は全粒粉に合う気がする。でもまたパネトーネマザーのパンも作りたい
▼こっことクマパンも焼いております(でもちっこいパンになっちゃうからすぐなくなる……)