語源はフランス語らしいです。つまりフランス人が爆発したという…… (うそです)
”ボンボン”といえば洋酒の入ったチョコレートもありますが、荒川区町屋にあるムラマツ製菓さんで作られているのは洋酒やジュースなどがお砂糖の薄い殻に入ったボンボンキャンディ。
ムラマツさんのボンボンを常備するためにキャニスターを買ってしまったわ
「ボンボン」の響きにはどことなく昭和のレトロな雰囲気を感じますが、昭和の時代に親しまれたウイスキーボンボンは、なんとこちらのお店が発祥なのだそう。
ボンボン(夫)もボンボンに舌鼓
まあるくて滑らかなボンボンを口に含んで薄氷のような殻に少し歯を当てると、途端に殻はジャリッと小さな結晶の粒になってはかなく崩れてしまいます。すると飴の中からトロリと甘い液体が口いっぱいに広がって、その幸せな甘さに舌が浸り、顔がもう……爆発の心地。
この瞬間をうまく表現できない自分の拙い文章力と画力がもどかしくてたまらない……!!
ムラマツさんではウイスキーボンボン以外にもフルーツ味など子どもも食べられるボンボンを作られています。
実はわたしはウイスキーが苦手なので、長らく荒川区に住んでいるというのに食わず嫌いでムラマツさんを訪れたことはありませんでした。
しかしある日!!
公園にいた子どもがフルーツ味のボンボンの話をしていたので、聞き耳を立てて「ウイスキー以外のボンボンもあるんだ〜」とようやく知りました。
ありがとう、子どもたちよ。
ムラマツさんまでの道のりは町屋駅からてくてく行くのが近いのかしら……。
娘(1歳)はまだ飴は食べられないので、ボンボンを買いに行くのは完全に親の都合で付き合ってもらっていますが、その代わりにお店近くの尾久の原公園に寄って遊ぶのでたぶんwin-winの関係を築けていると思います。
工場兼お店はピンクと白のストライプのテント看板とピンクのシャッターが目印。
子どもの頃に夢見たメルヘンの国のお城は絶対ピンクと白のストライプでしたが、まさにそんなメルヘンの世界。
だってキャンディ工場ですからね……メルヘンのかたまりですよ。
工場はガシャコーン、ガシャコーンとキャンディの機械を操作する音が静かに響いていて、タイミングが合えばできたてのボンボンを味見させていただけます。
ボンボンのラインナップは名物のウイスキーボンボンの他にフルーツジュースやカルピスやお花のボンボンなどなど。
訪れるたびに「今日あるのはこれですね〜」と並べていただくボンボンのラインナップが違うので、毎日足を運びたくなります。大変楽しい。工場に住みたい。
ボンボンはたっぷり入って1箱400円。
ボンボンを買ったあとは、そーっと持ち帰らないと崩れちゃうので、気をつけて帰ります。
ムラマツさんで買ったカラフルなボンボンをつまみ食いしながらの帰り道ほど幸せな時間はありません。
その後の家ならではの楽しみ方は、ホットミルクにコーヒーシロップの入ったコーヒーボンボンや黒糖ボンボンを1個入れて、もう1個は口に含んでゆっくりミルクを一口……。
という罪な飲み物を作りながらいただくのもまた一興。
お砂糖の殻が崩れてとろりとシロップが……。ああ罪な甘さ
書いてて顔がまた爆発しそうにムズムズしてきた。どうしましょうね。
ちなみに荒川家ベストボンボンですが、夫と真剣に夫婦会議の場を設けて話し合った結果
・イチゴボンボン
・ラムネボンボン
・りんごジュースボンボン
が、いまのところ我が家のトップ3です。
イチゴもラムネもキャンディらしい懐かしい味で、甘いのに飽きが来ない不思議。
家族や友人にもおすそ分けしたところ、やはり「イチゴ美味しかった」「ラムネ美味しかった」ということでイチゴとラムネの評価が高いです。
フルーティーなりんごジュースも美味しい。
わたしはかき氷はイチゴよりメロン派だったので、ボンボンも然りでメロンボンボンもけっこう好きです。
カラフルなすりガラスみたいでもありますよねー。あーかわいい
肝心のウイスキーボンボンは、もともとウイスキーが苦手なわたしにはやはりファーストインパクトのウイスキー風味がちょっと強いなあという印象。後味でほんのりウイスキーが香る甘い味はとっても好みなのですが……。
夫は「ぼかぁウイスキーやお酒の風味は全然気にならないけどなあ、甘くて美味しい〜」と言うので、ウイスキーが得意かそうでないかで味の感じ方はだいぶ違いそう笑。
と、いろんなボンボンを味わって眺めて語るだけで、子どもの頃に夢見たメルヘンが大爆発です。
ああ、今度は何味のボンボンを買おうかな〜、ムラマツ製菓まではどういう道順で行こうかな〜と考えていると、人生が……あー忙しい。
◎ムラマツ製菓
◎荒川区町屋4丁目24−7
(日曜はお休み)
▼住んで楽しい荒川区
▼飴とか駄菓子とか大好きです。虫歯待ったなし!