荒川区に住んでます-うちの夫観察絵日記-

荒川区在住30代夫婦の日常。三度の飯と夫が大好きな妻による、夫観察絵日記ブログです。

お産の思い出(5)最終回:産後に産みの苦しみ地獄(汚い話)〜エピローグ

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朝7時くらいから陣痛が始まって、22時に出産しました(浣腸で)

 

▼前回

(※これから汚い話の詳細が続くのでご注意ください) 

第3の尻、reprise

お産が終わったあとは「お産、そこまでつらくないじゃん楽勝じゃん」と正直なめていましたが、産後にこんなイベントが待ち受けてるなんて……。

とにかく産後の便秘というか、分娩室に行く直前のときの娘がドーンと下りてきて、あぐらをかいたかかとに娘の頭が落ちてきたと錯覚した、あの「第3の尻」で伸びた部分にグリグリとでかいブツが刺さっている痛みが……!

 

▼第三の尻はこれです

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朝から何度もトイレに行きましたが、縫合の糸がつっぱって周囲も腫れているので痛くてうまくいきめない。いきむとたぶん産道内部と横っ尻が裂けて縫合している部分にブツが余計にグリグリ刺さる。

看護師さんに相談しましたが「産後は便秘になりがちなんですよ〜」と、あるあるネタ風に流されてしまった。

しかし午後には体をくの字に曲げないと歩けないほどの痛みになり脂汗もダラダラ。

面会に来ていた夫にお腹や背中をさすってもらい、こっこのおむつ換えもバトンタッチ。夫母や両親がお見舞いに来てくれても動けず、こっこを抱っこするたびズンズンメリメリと裂けそうな尻にうめきながらおっぱいをあげました。でもうめきながらも母がくれたあんみつや夫母が差し入れてくれたプリンは全部食べた。

下剤が処方され、それでも効かず今度は座薬……。しかしそれもだめ。

苦しむ母の傍らで、こっこは新生児のくせにでっかいオナラをしながらブリブリ快便でした。あなたが元気でよかったよ。

 

尻やぶれて〜I Damaged a Denbu

娘とはこの日から待望の24時間母子同室のはずでしたが、トイレの往復で余裕がないため消灯後は新生児室に預かってもらうことにしました。

娘を新生児室の看護師さんに渡すと、自分が情けなくて情けなくて、涙が出ました。娘は母の隣で眠りたいだろうに、よりにもよって母はウン◯なんて……。

レ・ミゼラブルのファンティーヌとコゼットの別れのごとく胸が引き裂かれそうでした。実際に引き裂かれてるのは尻でしたが。

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さしずめ娘はウンコゼッ……やめよう

 

なんとか早くブツを出して、娘を迎えに行かねば。

何度もトイレでがんばってみましたが、ズンズンメリメリとした痛みが限界に。本当にこれはお産のときの痛みよりやばい。出したいのに出せない。出すのが怖い。お産のときは分娩室に行ったけど、どうしたらいいのかわからない。

トイレを出て部屋に帰ろうとするも廊下でズルズルとへたりこんでしまい、「これはいかん」とナースステーションに這っていき、最終的にでっかい浣腸をしていただきました。

臨月のぢに苦しんでも、「尻だけは……尻だけは」と病院に行かずに耐えた、わたしの最後の砦。最後のプライドが。もういいやそんなの。

看護師さんにお尻を出し、そんなに液を入れたら口から出るよというくらいの量の浣腸が注入され……。

「5分待ってトイレに行ってください」と言われましたが、2分でトイレに駆け込み、そしてトイレに座った途端、自分史上最高の、棍棒のような双子をズドガーンと大砲のごとく出産しました。

 

丸1日かかった陣痛ののち、出産

心配してくれている夫に「棍棒が無事生まれました」と連絡。

夫は「こっこが、つまちゃんのお腹に装備を忘れてきちゃったんだよね☆」と、ドラクエっぽい絵を書いてくれました。

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「ひのきの棒」はドラクエでゲームスタート時から装備している弱い武器です

 

ということで、ひのきの棒を装備した赤ちゃんがパーティーに来てくれて、うちの無課金夫にも装備ができました。

いやいいよドラクエっぽくまとめなくて……。

 

ちなみに娘とわたしのレ・ミゼラブルですが、その後爆睡して娘を迎えに行き忘れました。母が無情。

  

エピローグ〜お産の思い出〜

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出生地って、病院の所在地になるんですね。生まれたときに住民票のある場所が出生地になるのだと勘違いしていました! そういえばわたしの出生地も母の里帰り先だったわ!

 

夫もわたしも転勤族家庭の出身なので、帝釈天の産湯につかり系とか、墾田永年私財法から荒川区だし〜系とか、悪そうな奴は大体友達的な地元のある人というものに憧れがあり、娘ももしかしたらそうなるのかあ〜と、娘を荒川of荒川にしたいという夢がありました。

生後4日めに夫に出生届を出しに行ってもらって、「こっこは荒川生まれ荒川育ちになるんだね!」とワクワクして母子手帳のページを開いたらそこには燦然と輝く「出生地・文京区」の文字があって「おいおいなんだこのインテリ感は」と突然浴びせられた文京の風におののきました。

スタートからいきなり荒川区じゃなかった笑。

 

まぁ本籍地は荒川区だし、エセ荒川人として生きてくれ……。

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さてさて、お産の思い出を振り返ると、とりあえずお産の痛みや苦しみよりもそのあとの便秘の出産のほうが余程つらくて、娘のことは「お腹を痛めて生んだ」というより「お尻を痛めて生んだ」という気持ちのほうが強いです。

でも朝から晩まで苦しめられたウン◯と比べると娘はスルリと出てきてくれたので、それだけでもう一生分の親孝行をしてくれました。そう思えるくらいウン◯はつらかった。

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しかし棍棒出産の衝撃のせいか股間がどうかしてしまったみたいで、産後2ヵ月ほどは「トイレ(小)が我慢できない」という症状に悩まされました。

くしゃみしたり大笑いしたりして、一瞬でも尿意を感じてしまうともう(小)が自分の意志で止められない。お医者さんに相談したものの「体が自然に回復するのを待つしかない」とのことで、外出のたび不意に笑ったり驚くようなことが起きないかビクビクしてました。

それなのに夫と娘がナチュラルに笑わせてくるので、何度「やばい」となったことか……。2ヶ月を過ぎたら一気に治ったので、ひとまずそれはよかったです。

そんなこんなでいろいろありましたが、家族3人一丸となって元気に暮らしています。

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夫に「出生届出すときに写真撮ってね」と頼んだら、区役所でこっそり闇ブローカーみたいに自撮りした写真を送ってくれた
 

もうちょっと育児が落ち着いたらまたいろいろ丁寧に書きたいエピソードもありますが(実際、前回の記事は更新してから「あ、これも書こうと思ってたんだ」ということがひとつあって、お産のあとの出来事を加筆しました。たいした話ではないです笑)、ずっとお産の思い出を書きたいと思っていたのでひとまずまとめることができてよかったよかった。

長い話を読んでいただきありがとうございました!

 

ようこそ我が家へ、

ようこそ荒川区へ、こっこ!

(文京区生まれ)

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▼その後の入院生活

 ▼おめでた生活の記録