夫のもったいない精神
夫いわく、片方だけになった靴下はよけておいて、また靴下と靴下が出会って新たなひと組となるその時を待つのがいいらしい。
しかし同じ色柄でも古いほうは微妙に薄けて色が違って見えるので、どうなんだろうという気はします。
たまに朝慌てているときに夫自身も「靴下の色が全然ちがーう、今日靴脱ぐ日なのに、どうしてこうなってるの!?」とか自分がしたことを忘れてキーキーしてるし。
さてビジネスソックスといえばスーツ、スーツといえばワイシャツ。
昨年日記にも書いたアイロンがけですが……、
まだまだ下手くそですが、スーツフェチなので楽しくやっています。
具合が悪かったときも、アイロンはオエオエ言いながらかけていました。
夫はクリーニング屋さんに出すと言ってくれましたが、やっぱり自分でやるほうが楽しい(フェチだから)。
1年前にアイロンがけを始めたときは、ワイシャツ1着に30分と恐ろしい時間がかかっていましたが、アイロンをコード付きに変えたり紆余曲折を経て、今では1着5分程度で満足いく仕上がりに出来るようになりました!
アイロン時間が一気に短縮できたのは、アイロンをかける順番を変えたこと。
始めは「襟→袖→身ごろ」の順番でアイロンしていましたが、ある日こちらの動画↓を見たら「袖→ヨーク→襟→襟の第一ボタンを留めて→身ごろ」の順番で作業していて。(ほかのハウツー動画ではこの順番はなかった!)
T.M.Lewin | How To Iron A Shirt
アイロン中に服をくるくる回しているうちにシワシワにしがちだったところが、この方法を採用してからはスピード&仕上がりのきれいさがだいぶアップしました。
自分に合うやり方は重要ですね。
楽しいグッズ(桶、ハンガー、カラーキーパー、スプレー)
ここからアイロンがけ生活を彩る楽しいグッズの話……。
スーツフェチとしての永遠の課題と理想は「夜までピシィーッ!!」とのりの効いたハリのあるシャツ。
人によって好みは様々ですが、わたしは男性のスーツ姿は堅牢であってほしいです。
スーツ選びはビジネスの場で与える印象とかそんなのどうでもいい、妻が夫を見て楽しいかどうかが重要だ
しかし今までは干したワイシャツにスプレーとシリコン刷毛でのりをつけていましたが(ドラム式洗濯機だとのりを投入できないので)、さすがにお腹も大きくなってくると腕を上に伸ばすのがつらくなってきたので、排水栓つきのプラスチックの洗濯桶を買いました。
イノマタ化学 洗い桶 マミーウォッシュタブ 12L 底栓付き
↑ロゴのシールは剥がせます
この桶がうちの洗面所のシンク(35×55くらい)にはぴったりサイズ。
肌が弱い夫も洗濯のりではかぶれないみたいだし、ひとまず桶でのりをぬるま湯で薄めに溶かして、ワイシャツをザブザブ漬けて濡れたまま干す大胆な方法へとシフトしました。
ワイシャツ以外の手洗いや漬け置き洗いをするときにも、水を捨てたりすすぎをするときに桶に排水栓があるのはすごく便利。
また、外に洗った物を干しに行くときもこの桶に入れていけるようになったので、かなり洗濯ライフが楽になりました。買ってよかったアイテムです。
なんか効率が悪かった
ワイシャツ専用のハンガーも用意。
なにせ超なで肩夫のワイシャツは既製品もオーダー品もメーカーによってサイズにばらつきが……。
肩幅がスライド調整できて、襟を立ててキープできるシンコの形態安定シャツ用ハンガーを愛用しています。
写真はアイロン前の柔らかめのワイシャツですが、洗って干している間も型崩れせずにわりとぴしっとなってくれるのでその後のアイロンがけがちょっと楽。
プラスチックのカラーキーパー(襟に入れるプレート、又の名をカラーステイ)も予備を買いました。
これが、紳士服店や100均にあるかな〜と思って探しに行ったら、意外とどこにも売っていない!
おしゃれさんはステンレスのキーパーを愛用するそうな
ようやく楽天で見つけました。
100枚入を買ったので、これでもうキーパーごと間違えて洗濯したり、乱暴にしても大丈夫なはずだ笑!
そしてそして、アイロンに欠かせないのがダイヤスプレー。
観葉植物の葉水も同じスプレーでプシュプシュやっています
軽く握るだけで広範囲に細かい霧が出るので、まったくストレスなくプシュプシュとアイロンができます。
この霧吹きが本当〜に気持ち良すぎて、アイロンのスチーム機能を全く使わなくなってしまったくらいです!
んがしかし。
アイロンの内部が焦げに焦げた
失敗したかもしれないのが、そうやってアイロンのスチーム機能ではなく霧吹きを愛用していたことで、知らず知らずのうちにアイロンの内部が焦げ付いてしまっていたこと……。
アイロンの水は抜いて「ドライ」設定にしていたものの、内部に溜まっていたカルキがだんだん焦げてしまったようで、スチーム孔を綿棒で掃除してもたまに黒いカスのようなものが落ちてくるようになりました。
もしかしたらアイロンの設定温度を高温にしすぎていたのかもしれないです。
そこで家に掃除用のクエン酸があったので、沸騰させてカルキを抜いたお湯に溶かして作ったクエン酸水をスチームしてみると。
カラメルのような焦げ付いた茶色い液体がスチーム孔から出てきて……、
ぎゃー!!!!
↑クリックで恐ろしい画像が出ます
台所の流しでスチームをしつつ孔に水をかけては歯ブラシでこすって古布を当て、ブクブクいつまでも出てくる焦げを掃除しました。
完全にきれいになるまで1時間半くらいかかりました。疲れた……。
夫が数年放置していた古いアイロンもこんなことにはなっていなかったので、衝撃でした。
スチームを使うなら毎回使う、たまに使う程度なら精製水(またはカルキ抜きをした水)を使う、それかいっそ最初からスチーム機能を使わないと決めたほうがいいのかもしれない……。
次回アイロンを買い換える際は、洗濯のり&霧吹きで仕上げるかんじが好きなのでスチームなしのドライアイロンでいいかもと思っています。
ということでいろいろありますが楽しいワイシャツライフ。
今日も愛情たっぷりに夫のワイシャツを洗濯しようと思います!
──と思ったら胸ポケットに何か入ってる……。
キェー!!!
なんじゃこりゃあああ!!!!
(夫いわく、歓楽街の生き字引のようなマダムが1人でやってるスナックに連れて行ってもらったらしいです)
夫は「ママが長芋のバター炒めを出してくれて、美味しかったんだけどさあ。高いんだよねえ。うーん自分で作ったほうがいいわ」とブツブツ言っていました。
原価を考えるやつは、遊びに向いていないタイプだな。
とはいえ午前様でヨレヨレで帰ってくる夫も、妻の愛でワイシャツだけはパリッとしてますよ……。
そしていつか英国貴族御用達テーラーの集まるサヴィル・ロウで、夫のスーツを仕立てるのがわたしの夢です。
そう、胸ポケットにスナックの名刺を入れて、微妙に違う靴下を履いた夫のスーツを……茶色い水を吹き出すアイロンを持った妻も連れ添って……サヴィル・ロウで……。
夫いわく「追い出されるんじゃない?」
▼夫自身はスーツや靴を買うとき大騒ぎするわりに詰めが甘い
▼靴磨きも体調がいいときにやっています(これもわたしの大事な趣味)。コロニルの1909シュプリームクリームデラックスは有機溶剤不使用なので、おめでた中でも安心して靴磨きできます!