「わざとじゃない、気づいたら出た」by夫
おめでた日記。
人生何が起こるかわからないので、赤ちゃん用品を準備するのは臨月になってからでいいかな〜と悠長に考えていました。
しかし6ヶ月で早々と切迫早産になったりして、赤ちゃんというより自分に何が起こるかわからないからこそ早めに準備したほうがいいかも……と、ぼちぼちグッズを揃え始めました。
トッポンチーノのカバーを作る!(手縫い)
中身の布団を作るのは挫折
なにか手作りのものも用意してみたいなと思い、せっかく日暮里繊維街が近所にあるし、赤ちゃん用のお布団「トッポンチーノ」を縫ってみることに。
トッポンチーノはイタリア生まれの繭のような楕円形のミニ布団。トッポンチーノごと抱っこしたり、寝かせたりすると赤ちゃんも体が安定するので泣きづらいとかなんとかかんとか。
作り方を発見!
布団用のわたを楕円に成形して内袋に入れ、そして可愛い外袋をかぶせて出来上がり。
たぶんお裁縫が得意な人には簡単そうな作業。
しかしわたしはお裁縫が大の苦手なので、まず肝心のわたを成形して留める作業がうまく出来る自信がない……。
変な形になって窒息とか事故が起きても怖いので、結局布団本体のみ市販品を買ってカバーを自分で作ることにしました。頼れるものは頼ろう。
カバーの生地選び
さっそく土曜日に、夫と一緒に日暮里繊維街へお出かけ!
こちらは問屋街なので日曜はほとんどのお店がお休みです。
どのお店も大にぎわいで、和柄の生地をキャッキャと見ている外国人観光客が多くて微笑ましかったです。確かに良いお土産かも。
行きたいお店は3軒ほどあったものの、あんまりフラフラ歩けないので今回は「日暮里トマト」に絞って選ぶことにしました。
リネンやらオーガニックコットンやらテンセルやらガーゼやら、良さそうな生地がいっぱい。テンションが上がります。
トッポンチーノが汚れたとき用にふとん綿も買っておこうかと探しましたが、探し方が悪かったのか繊維街で覗いたお店では見つかりませんでした。トッポンチーノ用のわたは通販で買うのがよいのかな。
柔らかくて肌触りのよいダブルガーゼの生地で2種類のカバーを作ることにして、柄は夫に決めてもらいました。ガーゼはガーゼでも6重ガーゼなんてものもあったりして、ああ楽しい。
夫がしばらくウンウンうなりながら店内をウロチョロして、「これだ!」と手にしたのがこちら。
夫婦で大好きなお花のミモザの柄と、夫は植物の細密画が好きなのでそれっぽいかんじの優しげなもの。
赤ちゃんの性別はいまいち確定していないですが、夫いわく「ぼくも男だけどお花柄好きだし」ということで、まぁどちらでも対応できる柄だろう!
110cm巾の布を、多めに見積もって1mずつ買いました。お会計は2枚で1200円。
夫は生地選びが楽しかったみたいで(そういえばミナペルホネンに行ったときも興奮してたのは夫だった)「もっと生地選びたいな!! そうだ、ミシン買う!?」と変なテンションになっていました。
帰りの栄養補給はもちろん日暮里グルメ。馬賊で担々麺か〜おにやんまでうどんか〜、はたまたビリーでステーキか〜。
夕方の早い時間だったので、京の華でサクッと焼き小龍包と牛肉乾麺。「羊のおやき」なる新メニューがあったので注文してみました。
玉ねぎと羊肉のミンチが入った饅頭。中央アジアを感じさせる味でした。心なしかトッポンチーノのように見える。
いよいよ作業(水通し〜裁断)
ガーゼ生地は洗うと縮むらしいので、まず水通しして半乾きにしたところにアイロンをかけて、それから型紙をチャコペンで生地に写し、裁断します。
型紙の曲線部分はこちらのサイトさん↓の型紙をプリント。わかりやすい!
あとはA4用紙をつなげて全体の型紙を作りました。
べべん。全体図にしなくてもいいみたいですが、裁縫初心者なので不安で作ってしまった。
↑がおもて面で、裏面はクッションを入れる口を作るので別サイズの型紙を作ります。
ここで盲点が。型紙を写すとき床に置いて作業したところ、お腹と骨盤ベルトがつかえてだいぶ息苦しい……。
ということで2個目は夫にお願いしました。
「裁縫とか苦手なのにー」と言いつつ、せっせと型紙を写してくれる夫。
水で消えるタイプのチャコペンを使いました
わたしが写したものよりきれい。1個目から全部夫に頼めばよかった。
続いて裁断。
緊張していた夫も「だんだん楽しくなってきたわ」とサクサク。
こうして3枚のパーツが完成!!!
あとは縫うだけとなりました。
夫もとても誇らしげな様子。布選び、パーツ作りと大活躍してくれました。
よかったよかった。
しかしこの夫、サイズ違いで着れなかったわたしの女物のTシャツを部屋着に着ているので、なんか妙にピラピラしてますね。
手縫いでチクチク
ここからバトンタッチ。
裏面のクッションを出し入れするところは強度アップのため三つ折りにして、まつり縫いにします。
続いて中表にしてパーツを合わせ、まち針をして縫い代をひたすらチクチク縫っていきます。
ちょっとでも丈夫になるよう、作業はすべて太口の糸を使いました。
一針一針縫っていると、「無事生まれますように」と願掛けみたいな気分になってきます。
ということで、できたー。
型紙を生地に写し始めてから全て縫い終わるまでは、おやつ休憩を挟んで約4時間ほどかかりました。
こちらを裏返して、夫と「なんかカバー小さくない!? 大丈夫!?」と騒ぎつつクッションを入れてみると……、
ぴったり入ったー!
かわいいトッポンチーノが出来ました!
カバーは表にすれば縫い目が見えないので、わたしの下っ手くそな手縫いによるガッタガタな仕上がりも誤魔化されている気がします。
ここに赤ちゃんが乗るのか……小さいような大きいような。うーん、感慨深いです。
生地はけっこう余ったので、お裁縫熱があるうちにスタイも作ってみようかな。
完成!
生まれたばかりの赤ちゃんは目があまり見えないので、トッポンチーノから親の匂いがすると安心するのだとか。
さっそくわたしたちの匂いをつけるべく、抱いたりべたべた触ったり。
夫の無駄なグラビア
柔らかい手触りで、抱き枕として気持ち良いです。自分用にも欲しいくらい!
気持ち良いのでついソファーに置いて頭やお尻もぞんざいに乗っけたりしていたら、心なしかへたってきました。ましてや夫がおならを染み込ませた……。
このトッポンチーノを無事使ってもらう日を心待ちにしていますが、持ち主にプレゼントするときには使い古されてヘロヘロになって、親の匂いどころかほんのり臭くなっている予感。
乗せた途端じんましんとか出たらどうしよう。
▼おめでた日記
▼ほんとは繊維街はお昼に行って大和水産でマグロ丼ランチしたかった
▼追記:9ヶ月になった娘をトッポンチーノにのせた写真があります。すっかりはみでた