荒川区に住んでます-うちの夫観察絵日記-

荒川区在住30代夫婦の日常。三度の飯と夫が大好きな妻による、夫観察絵日記ブログです。

青森旅行の思い出(4/4)青森県立美術館のシャガールに、夫婦の夢かなう

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そんな話だったのか

青森旅行の思い出(3)

▼前回

沼めぐりの朝

青森旅行最終日となりました。

朝起きたときの肌のつるつるっぷりに感動。蔦温泉の美肌効果、すばらしいです。

朝風呂のあとは朝食ビュッフェへ。小さめサイズのイガメンチがあったので、お月見団子のごとくお皿に盛りに盛って食べました。

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朝食用だからか、あっさりめの味でした

 

蔦温泉旅館のそばには隠れた絶景スポット、7つの沼を巡る「沼めぐりの小道」という散策路が整備されています。

チェックアウトのあと少し散歩してみました。

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森の新鮮な空気が気持ち良かったです

 

こちらが一番大きな蔦沼。水面に映る景色がとてもきれい!

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ちなみに蔦沼は紅葉の季節は水鏡が真っ赤に染まって美しく、特に朝焼けのなかの紅葉を撮るべくカメラマンが徹夜でずらっと並ぶのだとか。

JRのポスターをお借りしました。赤すぎるほどに赤い。

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恐怖の八甲田山越え

八甲田山を越えて青森県立美術館へ向かいます。

しかし沼めぐりの頃からパラパラ降り始めた小雨がだんだん大雨に……。

青森市街へと続く国道は通称「八甲田ゴールドライン」と呼ばれるほどドライブには気持ち良いルートらしいのですが、激しい雨と霧で視界が真っ白!!

八甲田山といえば遭難。 

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八甲田山こわいよーー!!!!

 

冬は日本随一の豪雪地帯で知られるこのあたり。天気が不安定というかダイナミックなんですね。

運良く対向車や後続車が一台もなかったので、無事山越えをすることができました。峠の茶屋とかにも立ち寄ってみたかったですが、それどころではなかった。

 

夫も緊張したのかちょっとげっそりしてました。おつかれさま夫。

わたしは免許がないので、こういうときに運転を交代できなくてふがいないです。

でも免許があったとしてもわたしの運転する車には「絶対乗りたくない、だったら自分に鞭打ったほうがましだよ」という夫。まあそうだろうな。

 

青森県立美術館へ

山ではどうなることかと思いましたが、旅の大トリ・青森県立美術館に到着しました!!

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青森県立美術館の”A”マークのポーズではしゃぐ夫婦

 

美術館に車を停めたころにはすっかり雨も上がっていました。よかったよかった。 

さっそく常設展のチケットを買い、シャガールの「アレコ」全4幕が展示中のアレコホールへ。

大きい!!

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夫がぐるっとしたパノラマ写真を撮っていました。夫お気に入りの第2幕が切れちゃってますが、作品の大きさは伝わりますでしょうか……。

こちらが夫が独身時代から部屋にポストカードを飾っていた第2幕《カーニヴァル》。

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左下はロシアの田園風景。なんて饒舌な色彩!

シャガールの作品に四方囲まれる幸せを味わえるなんて、これははるばる来てよかった。

 

「アレコ」はロシアの大詩人プーシキンの詩を原作としたバレエ。

シャガールはロシア(現ベラルーシ)出身のユダヤ系という出自。ナチスの迫害を逃れてアメリカに亡命していた時代に、アメリカのバレエ団の依頼を受けて制作されました。

遠い故郷の風景を描くとき、シャガールはどんな思いを筆に込めていたのか。

↑海外の記事ですがアレコを制作中のシャガールの写真やバレエの衣装などが見られます
 

物語自体はアレコという青年がジプシーの女性と恋人だったけれど、浮気性の彼女が愛人を作ってしまって絶望したアレコが2人を刺し殺し、血に染まるペテルブルクの夜!! というかんじであんまり楽しい話ではないみたいです笑。

初見の感動を大切にしたいと思って、前知識を全く入れないでいたので絵の前で初めて作品の概要を知って「ドロッドロじゃん!」とショックを受けるという……。

 

夫は今回の旅行で残りの作品のポストカードを買って、「4枚並べて額装するんだ」と言ってちょうどいいフレームを気長に探していますが、家のどこに飾るのがちょうどいいんだろう。団欒の場は違う気がする……。

 

ほかにも美術館の常設展では、棟方志功をはじめ青森にゆかりのあるアーティストの作品を楽しむことができます。

巨大な犬の立体像「あおもり犬」は弘前出身のアーティスト、奈良美智作。 

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あと、青森県立美術館は館内の案内などに使われるオリジナルフォントやちょっとしたデザインが可愛いです。

壁にあるのは「木」と「a」をモチーフにした美術館のトレードマーク。

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建物は美術館に隣接の三内丸山遺跡に着想を得たというデザイン。

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スタッフさんのユニフォームはリラックス感があるワンピース。

白を基調としたパキッとした館内をミナペルホネンのワンピース姿のスタッフさんたちが歩いているさまは、すっごく可愛いです。

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東京の美術館は監視員さんが黒いスーツのところが多いので、とても新鮮でした

 

ということで、ようやく訪れることができた青森県立美術館を楽しみました!

毎年行われているというアレコホールでのコンサートも素敵だし、農業とアート体験をかけ合わせた地域アートプロジェクトだったり面白そうな企画もいろいろあって、近所に欲しい美術館。遺跡もあるし青森の小学生とかは充実してそうだなあ。

そうだそうだ、アレコの完全展示は2021年3月までらしいです。

 

津軽名物・濃厚煮干しラーメン

あれよあれよといううちに、帰りの新幹線の時間へのカウントダウンが始まりました。

まずは青森駅に車を走らせ、観光物産館に車を停めて(お土産を買うと駐車場が無料になるので)、申し訳ないですが物産館での買い物の前に少し遅いお昼ごはんを食べるべく濃厚煮干し出汁のラーメン店「長尾中華そば」へダッシュ。

津軽といえば煮干しラーメンなんだとか。虹のマートで食べた津軽そばも焼き干しのお出汁でした。なるほど、津軽ラーメンのルーツは津軽そばなんですね。

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夫は「あっさり」、わたしは「こく煮干し」を注文。ラーメンはしょっぱくて濃厚なほうが好きなので、「あっさり」も一口もらいましたが圧倒的に「こく煮干し」のほうが好みでした。しかも思ったより全然サッパリしていて、つるつるいける味。煮干しのふっと香る苦味と酸味が独特でした。食べ終えた口のなかは数百匹の煮干しが泳ぐ海のなかみたいになりました。

「青森に来たら、ここでラーメン食べたかったのよね!」と感慨深そうな夫の背後に、「2018年7月30日・ 東京(小川町)に支店オープン」というお知らせのポスターが。わりとすぐ行ける場所にお店ができてた笑。

懐かしくなったらいつでも青森の煮干し三昧の味が楽しめそうです。

 

青森駅物産館で「なかよし」ゲット 

お腹がふくれたら、最後のミッションはお土産探し

駐車場に車を停めさせてもらった観光物産館「アスパム」へ戻りました。

探していたのはこちら、「なかよし」!!!

いかでチーズを挟んだ青森名物の珍味です。 以前銀座のAKOMEYAで見つけて、イカのしっかりした風味と濃厚チーズのハーモニーにハマり週1回買って食べてました……。AKOMEYAでは取扱いが無くなってしまい、また食べたいな〜とたまに思い出していたので嬉しい。

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あとは定番のアップルチップスや謎のにんにくコーヒー、旅館で食べたせんべい汁が美味しかったので鍋用せんべいやバラ撒き用お菓子などなどを買いました。

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アスパムの近くには倉庫のようなかわいい建物が。こちらはウォーターフロントのオシャレなお土産スポットA-FACTORY。

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シードル工房や美味しそうなハンバーガーのカフェなども入っていました。

売っているお土産もパッケージがおしゃれなものが多め。

 

向かいにはねぶた祭りの山車などを展示している資料館「ワ・ラッセ」があります。窓に映っている大きな船は、青函連絡船八甲田丸のメモリアルシップ。

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まだまだ観光できそうな青森駅前でしたが、これにて時間切れで新青森駅にてレンタカーを返してゴール!

怒涛の青森2泊3日旅行を無事終えました。

 

今回の旅は「レストランでゆっくりコース料理を食べて、ちょろっと十和田湖や奥入瀬を見て温泉に入って、あとは美術館に行ければ……」というかんじでおとなしめの旅のプランを描いていたので、正直こんなに毎日エキサイティングかつ面白いことに出会えるとは思っていませんでした! 青森底知れないわ!

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ウォーターフロントの公園にて

 

唯一の「失敗した〜」は、道の駅的なお店が八甲田山〜青森市街の道中になかったこと。

どこかしらあるだろうと思っていたら一つもなくって。

2日めの虹のマートで買い物しなかったのも、最終日に道の駅に行けばいいと思っていたので、これだけはちゃんと事前に調べておけばよかったです。

そして青森駅の近くに「青森魚菜センター(青森のっけ丼)」という、丼を持って市場を回り、好きな具の海鮮丼を自分でのっけて楽しめるスポットがあったことを帰りの新幹線で知り……。これは次回リベンジしたいです。

 

ほかにも白神山地とか、行けてない場所がまだまだたくさんあるので(広いよ青森)、ぜひまた訪れたいです青森県!

 

我が家でイガメンチ 

旅の醍醐味といえば、やはり旅先で出会った味を家庭の味にしようとすること。

荒川夫婦が選ぶベストオブ青森の味「イガメンチ」を家で作ってみました。

つい先週の日記では「ゲソが近所に売ってないから作れない」と書きましたが、なんと夫が「スルメイカでいいじゃん」と普通にスーパーで安くしていたイカを買ってきて……。 

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レシピは、1日めの夜ごはんに行った弘前のレストランのシェフのイガメンチ(!)があったので小麦粉の量などを参考にしました。レストランで食べたかった!

我が家のイガメンチの材料はイカ、キャベツ、玉ねぎだけのシンプルなものです。まずは虹のマートで食べたものに近いシンプルなものを目指して。冷蔵庫にそれしかなかったというのもある。

 

作り方は、スルメイカをさばいて足の部分は食感を残すためにぶつ切りに、キャベツ、玉ねぎはフードプロセッサー(うちはおなじみミニチョッパー)にかけ、イカの身もミニチョッパーにかけてすり身に。ミニチョッパーにかけなくても荒みじんに叩いてで充分かも。

切った具材に薄力粉と片栗粉と卵1個を合わせて練りつつ、おろしショウガ(虹のマートのお店はほんのりショウガ風味だった気がする)、白だし、醤油、塩コショウで味付け。

フライパンで揚げ焼きにすると〜。

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ちょっと焦げたけど美味しい〜!!!

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イカと玉ねぎの香ばしさがやっぱりいいですね。すり身を入れたので外サクサク、中はちゃんともっちりふわふわになりました。味付けは黒コショウ多めにしてもいいかんじです。

暑い日にビールとか、それこそドライなシードルと一緒にぱくぱく食べたい!

 

青森で出会った、リンゴの甘い匂い、イカの香ばしい匂い、煮干し出汁の渋い匂い……。目を閉じると旅の思い出と味がよみがえります。 

あ、あとブナの原生林の匂いも……。

ということで青森で出会った味を、シャガールのアレコの思い出と共にこれからも大切にしたいと思います。

特にイガメンチはお腹にガッツリたまるので、材料費的にも給料日前のごはんに良さそうです。ますます大切にしたい。

 

夫婦の夢も叶って、最高に楽しい夏旅・青森旅行でした! 

 

おわり!!

 

どうでもいいけれど我が家(荒川区)から「シャガール」と検索すると、「最寄りのシャガールはこちら」と吉原の同名のえっちなお店の案内が出てくるんですが、シャガール的にどうなんですかね……。

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はてなブログ今週のお題「夏休み」

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