荒川区に住んでます-うちの夫観察絵日記-

荒川区在住30代夫婦の日常。三度の飯と夫が大好きな妻による、夫観察絵日記ブログです。

青森旅行の思い出(3/4)十和田湖を時速80kmでぶっ飛ばす!!リブボートクルーズ

気持ちよかったな〜ボート!

青森旅行の思い出

▼前回

十和田湖を楽しむリブボートクルーズ!

いよいよ2日めのハイライト、十和田湖クルーズへ。

イギリスの特殊部隊も使うという高い安全性を持つ軍用ボート(リブボート)に乗り、十和田湖を最高時速80kmで縦横無尽に駆け巡って自然や歴史を楽しむ50分のツアー。

小回りのきくボートならではの特権で、立ち入りを禁じられている特別自然保護区や十和田神社の秘密のパワースポットにも近づくことができます。

80kmで飛ばすのはアヒルボートではなく、桟橋の奥の黒いボートです

 

お客さんはたまたまわたしたちしかいなかったので、なんと贅沢にも貸し切りクルーズ!

ガイド兼操縦士のキャプテンに乗船中の諸注意などの説明を受け、救命胴衣をつけていざ乗船!

もちろん貸し切りなので、一番前を陣取って椅子にまたがりました。

後ろがキャプテンの操縦席です

 

冒険に出発! 

「出発しま〜す」のキャプテンの合図にドキドキする間も無く、グォンと重力が体にかかってあっという間に十和田湖の真ん中へ!

ブォンブォンと湖面を跳ね水しぶきを上げながら飛ばしまくるボート。

この船首の上がりよう笑。スピードの上げ方が容赦ないです。

しっかり掴まっていないと吹き飛ばされそうで、必死でバーを掴みます。

最初はあまりのスピードにビビリましたが、風をビュンビュン切って気持ちよい! 

夫も「ウッヒョー!! うっひゃー!!」とバウンドするボートに大はしゃぎ。

 

これは……これは予想していた以上にめちゃくちゃ楽しいです!!

 

最初に到着したのは、晴れていたらエメラルド色に輝く湖水が楽しめる通称「神秘の入江」。残念ながらこの日は朝から曇りでちと暗め。

晴れているとこんなかんじ↓に見えるそうです(写真はツアー会社のサイトからお借りしました)。

それでも透き通った湖水と手つかずの原生林のコントラストにうっとりします……。

十和田湖は、約20万年前から始まった何回もの激しい火山の噴火によって大地がえぐられ、水深327mの深さを持つ世界でも珍しい「二重カルデラ湖」として誕生しました。

十和田湖にたっぷりたたえられた藍色の水は、全てきれいな湧き水。そしてあの美しい奥入瀬渓流の水源なのですと。

ボートに乗ると頭はぐっちゃぐちゃになります

 

火山活動が水質に影響して古来より魚が住み着かず(現在は人間が放流した魚が数種類生息)、さらに水温が低いためバクテリアもいないことから、湖に沈んだ倒木や落ち葉は不思議と腐ることなく水の底でひっそり眠っています。透明な水の中はまるで時を止めたようにしんと静かで、神秘的です。

 

秘密のパワースポットで占いに挑戦    

続いてボートを翻して向かったのは十和田神社の「占場」。御神木が目印です。 

ここでは乗船前にキャプテンからもらった「おより紙」を用意します。

宮司さんが祈祷した白い紙をねじって作った「おより」を水に浮かべる占いです

 

こちらは本来、十和田神社から鉄のはしごを使って湖に降りて、湖水に向かってひねった紙を投げて願いごとの吉兆を占う神聖な場所。

しかし現在ははしごが老朽化で閉鎖したため、陸からは行けない秘密のパワースポットとなりました。

 

さっそくおよりに願いをこめて、水に投げます。

およりが引き込まれるように水に沈めば願いが叶うそうです。

必死な夫。たぶん途中から願掛けよりうまく投げることに夢中になっている

 

沈まないおより。

占場の底には古来より占いや願掛けに使われたらしい古銭がたくさん沈んでいて、引き上げて調査したところ平安時代のお金もあったそうな

 

キャプテンによると「およりが沈むのはすごく珍しい」とのこと。

それならわたしは絶対叶えたい願いごとをして沈まないのを見るほうが嫌だなあと思い(せこい)、当たり障りはないけれど叶ってほしい願いごとにしておこう……と「晴れますように〜、晴れますように〜」と念じて浮かべるも、容赦なくプカプカ流れていくおより。

結局この日は1日じゅう太陽が差すことはなく、翌日はなんと朝から大荒れの天気でした。

でも念願の青森県立美術館に着いた途端にカラッと晴れてくれたので、1日かけておよりが沈んで願いが叶ったのかもしれない笑!

 

十和田湖の伝説 

ツアーではキャプテンが小ネタを挟んだトークで十和田湖の伝承を説明してくれます。

十和田湖の主は青龍大権現という龍の神様。もとは紀州の熊野で修行し、お告げにより十和田湖にやってきた南祖坊(なんそぼう)という修験僧でした。

十和田湖にはもともと八郎太郎という、かつては秋田のマタギだった八頭の龍が住んでいましたが、十和田湖をすみかと決めた南祖坊との激しい戦いの末破れ、八郎太郎は傷ついた体を引きずって流れ流れて八郎潟へ逃げていきました。

2人の戦いはねぶた祭りの山車のモチーフ↓にもよく見ることができるそうです。

ねぶた見たいなぁー。

ちょうどいい無料写真が見つからなかった

 

南祖坊は戦いの際に九頭の龍に変化し、青龍大権現となって十和田湖に祀られました。人間から龍になった場所が、先程立ち寄った十和田神社の占場です。

十和田湖畔にはこのときの戦いでついた「八郎太郎の血」で赤く染まった崖が〜。 

その後、八郎太郎は秋田の田沢湖に住む、同じく人間から龍となった美女と結ばれます。

しかし南祖坊もそこに現れ、美女を巡る最後の戦いがありました。これには八郎太郎が勝利しました。

ここまで聞くと、「南祖坊は八郎太郎に少し厳しすぎないか」と疑問がありましたが、そこはあまりつっこんじゃいけないのだろう。

 

十和田ミステリーツアー

ボートはブンブン進みます。

十和田湖は活火山。ということは、いまこの瞬間もいつ噴火してもおかしくない……!?

最後の噴火は平安時代に起こったという大噴火。

キャプテンが話してくれた南祖坊と八郎太郎の戦いも、実はこの平安時代の噴火の激しさをなぞらえた伝承なのではないかと言われているそうです。

 

そんな激しさを秘めた十和田湖ですが、周囲の森にはさまざまな動物たちが暮らしています。

絶壁に囲まれ自然保護区となっている場所はツキノワグマやカモシカなども生息していて、ラッキーなときは木に登っているクマの親子を見ることができるそうな。

クマは見られませんでしたが、岩に前足をかけて空を見上げるクマに見えるという岩「ベアーズロック」を案内していただきました。古くからは烏帽子岩と呼ばれている岩らしいですが、クマに見える見える。

南祖坊が修行したと伝えられる祠も案内していただきました。

修験者が暗い洞穴の奥で今も息を潜めて瞑想をしていそうな雰囲気があって、ちょっと怖くてドキドキしました。 

このように十和田湖周辺はかつては女人禁制の修験道の聖地でしたが、なんと隠れキリシタンが逃げ込んだという伝説もあるそうで。

2011年に湖から「キリスト像」らしきものが発見されました。

それがこちら!

真ん中の洞穴のなかです

 

ちょうどこの像の対角線上に、かの有名(?)な「青森のキリストの墓」があるのだとか。「はっは〜、ま〜たそんな眉唾な話が」と思っていましたが、この像は間近で見るとかなりギョッとします。

キリスト像ではなく修験者が拝んだ南祖坊の像という説もありますが、流浪の隠者が作った遺物か、はたまた自然が生み出した奇跡か。

いずれにせよなんとも言いようのない奇奇怪怪な存在感は写真では伝わらないので、実際にクルーズに行って実物を目で確かめてみてください!

 

そして予定時間をキャプテンのサービスで少しオーバーし、約1時間のツアーを終えたボートは船着き場へと戻りました……。

十和田湖の雄大な自然といわくありげな遺跡を爆走するボート。不思議な伝承の語り部はやたらトークがふわっと軽快なキャプテンという、なんともカオスとスリルとミステリーに満ちたツアーでした。

あー楽しかった〜!!

夫も、「こんな楽しい船のツアーは初めて! ずっと乗っていたい!」と大満足。

 

この日記ではだいぶ見たもの案内していただいたものを端折って書いています。実際はもっと濃ゆい大冒険にお腹いっぱいで、ボートを降りたあとはしばらく夫婦で頭がフラフラしました笑。 

青森旅行では外せないくらい超おすすめのアクティビティです!!

 

▼お世話になったツアー会社さん。楽しい時間をありがとうございました!

 

八甲田の秘湯、蔦温泉旅館へ

十和田湖から再びレンタカーを走らせ、奥入瀬渓流沿いをドライブして本日の宿へ向かいます。

そういえばリブボートツアーに参加すると十和田湖の無料駐車券をもらえたので、もらい方は予約のときに問い合わせてみてください。

車を停められるスペースがあったので、降りてちょっとだけ散歩しました。水のせせらぎ、苔の香りに癒されます。

この水がぜんぶ、さっきまでいた十和田湖の湧き水なのね〜

 

2泊目の宿泊地、蔦(つた)温泉旅館に到着!

平安時代から湯治客のため開湯されていたという、千年の歴史がある温泉です。

以前旅行で行った旭川の湯湧荘、那須の大丸温泉旅館も会員の「日本秘湯を守る会」に加入していたお宿ですが、数年前に脱退したみたい。「秘湯を守る会」に関係がある宿はハズレが無い気がして、宿選びの参考にしてます

 

ブナの樹海にひっそり佇むレトロな風情漂うお宿ですが、源泉かけ流しならぬ「源泉湧き流し」という珍しいお湯が自慢!

ブナの底板からポコポコと湯玉が上がり、空気に触れていない新鮮な源泉を楽しむことができます。 

お湯が湧くたびに「ポコッ……ポコッ……」と静かな浴場に湯玉の音が響いて、ブナの香りと共に心が落ち着きます。

源泉かけ流しの温泉は常にお湯が落ちる音がしているので、こんなに静かな温泉は珍しいかも。

でもたまに「ボコ!!」と大きな音で湯玉が出てくるので驚きます笑。

お尻のほうから湯玉が出ると、「今のわたしじゃないわよ」と誰かに言い訳したい心地に

 

お肌すべすべ、体の芯からポカポカになりました。温度は少し熱めなので、もっと入っていたかったけれど夏は長湯ができないかも……。

でも湯上がりはさらっとして、体が軽い。しっかりリフレッシュできました。

夫も久々の長距離運転の疲れが癒されたみたいです。

 

夕食は青森の郷土料理を交えた会席でした。せんべい汁とオプションで頼んでみたバラ焼き、美味しかったな〜。

青森旅行2日めも最高に充実した日となりました!

つづく。