荒川区に住んでます-うちの夫観察絵日記-

荒川区在住30代夫婦の日常。三度の飯と夫が大好きな妻による、夫観察絵日記ブログです。

青森旅行の思い出(1/4)りんごの妖精、弘前に現る

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夫はいつもポーズを取ってくれますが、別に写真を撮られるのが好きなわけではなくて「あきらめ」らしい

 

青森旅行の思い出 

昨年の夏休み旅行で青森県に行ってきました。

だいぶ時間が経っちゃいましたがその思い出です。

 

青森はわたしたち夫婦にとって、長年行ってみたかった場所。 

というのも、付き合い始めたころから夫が

「青森県立美術館に学生時代に行ったんだけど、とても面白くてね。マルク・シャガールがバレエの舞台の背景画に描いた大きな作品があって、いつかそれをつまちゃんと見たいんだよねえ、ぼくの夢さあ」

と部屋の壁に貼ったポストカードの前でよく話してくれていて。

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学生時代の夫の趣味は18きっぷで全国の美術館めぐりだったそうな

 

青森県立美術館には、当時アメリカに亡命中だったシャガールによって描かれたバレエ「アレコ」のための巨大な舞台背景画を展示するホールがあり、全4幕のうちの第1幕、第2幕、第4幕の絵が常設展示されているのだそう。

わたしもシャガールは好きなので、そんな巨大なシャガール作品があるなら見てみたいと思いつつ……青森はなかなか遠い。 

行く機会がなくてズルズルと時間が経っていたのですが、ある日夫が「つまちゃーん!」と叫びながら帰ってきたのでなんだなんだと話を聞いてみると、なんとなんと、2021年の夏まではフィラデルフィア美術館が所蔵している第3幕の作品を青森県立美術館が借りていて、今なら4幕揃った完全展示の作品を見られるのだとか!!!

 

ならば青森に急げと、新幹線のチケットを買って2泊3日の青森旅行の旅に出ました。

1泊目は弘前、2泊目は十和田湖、そして最終日に大トリの青森県立美術館へ行くという旅程です。

 

弘前市りんご公園が楽しすぎる 

旅行1日目は弘前に滞在しました。目的は夫が行ってみたいというレストランでの食事。

家をのんびり出発しておよそ3時間新幹線でどんぶら移動したので、到着は遅め。

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ホテルで少しゴロゴロしたあと、夕食まで時間があったので「弘前市りんご公園」へ行ってみることにしました。 

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公園の入り口にあったポストには「りんご色のまち、弘前」

 

事前に情報もなく時間つぶしの気持ちで出かけたので全く期待していなかったのですが、意外とここが面白かったー!!

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弘前といえばりんごの生産量が全国一の街。

こちらの弘前市りんご公園はりんごの品種見本としてなんと80品種・約2,300本のリンゴの樹が植えられていて、その面積は約4ヘクタール。広い。

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公園内には「すり鉢山」という江戸時代に築かれた人工の山があり、八甲田山や岩木山などの津軽の雄大な山々をりんご公園の全景と共に楽しむこともできます。

こんなかんじ。

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下にボーボーしてる木は全部りんごの木!

 

夫と二人でわーわーとりんご畑を駆け回り、フォトジェニックなりんごの木の下でさっそく夫の撮影会。

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ダウンロードして永久保存版にしてください

 

ふじやシナノスイートなどおなじみの品種から、市場には流通しない珍しいりんごや外国の品種のりんごの木などなど、甘い香りの漂う迷宮のようなりんご畑での散策をルンルンと楽しみました。

 

シードル工房で試飲 

8月から11月はりんごの収穫体験もできるのですが、旅行初日だったのでりんご狩りはパス(ほんとはやってみたかった……)。

代わりにシードルの工房が公園内にあったので、そちらにお邪魔してみました。

その名も「弘前シードル工房Kimori」

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こちらは若手のりんご農家さんを中心に立ち上げられた醸造所とのこと。

たわわに実ったりんごの木を見ながら試飲させていただくのは最高の贅沢!

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シードルはフランスの『シードル・デュ・フォールマネル シレックス』という銘柄が大好きで、ここ数年は絶対浮気をしなかったのですが、優しい味の『Kimori』にも心奪われてしまいました。ふふふ。

 

試飲しなかった味も気になっていたので、家に帰ったあと取り寄せてゆっくり飲んでみました〜。

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すっきりしたドライは食中酒向き。そしてスイートは一口飲むと「おおお!?」という味。

りんごジュースよりも濃厚で甘〜くて、お酒というより「りんごの甘露(かんろ)」というかんじ。美味しい!

日本のりんごのシードルらしい素朴な風味と甘さです。

ラベルのりんごの木にぽつんとある赤いりんごは、収穫の際に「また来年もたくさん実りますように」と願いを託して1個だけ実を木に残す風習「木守」から。これが工房の名前の由来なのだそうです。

りんご公園での楽しいひとときでした!

 

地産地消レストランで舌鼓

夜ごはんはOSTERIA ENOTECA DA SASINOへ。

こちらはシェフ自ら畑を耕したりチーズを作ったり、さらにはワイン畑を作って自家製ワインを醸造したり(!)。

そんな青森への郷土愛に満ちた『日本一自給率の高いお店』を目指すこだわりのイタリアンレストランだそう。

食事に夢中になりすぎて残念ながら写真はないのですが、自家製チーズもハムも美味しかったし、もちろんただ食材が自家製ですよーというだけではなく、素材の持ち味や滋味を存分に活かした一品一品に夫とフガフガ興奮しながらいただきました。特に牛のローストの火入れ具合が絶妙で最高でした。牛おかわりしたかった……。

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くつろげる雰囲気のなか、ゆっくりと豊かな青森の味を堪能した弘前の夜。

青森という土地に生きる人の誇りを料理のかたちで味わえた気分。

我が家も家庭菜園で採れたちょっとしたハーブや野菜を料理して食べるだけで楽しいので、ここのシェフはワインまで作って、大変でしょうがさぞ楽しいだろうなあ……いいなあ〜。

フルコースにぱんぱんなお腹を抱え、弘前城公園を散歩して帰りました。

夜のお城に入れるのってなかなか面白い。

いやぁ弘前楽しい!!!

青森旅行初日さっそくいいかんじです。

 

そして翌朝もまた、新たなる青森の味覚との出会いが……。

  

つづく!!