氷河は楽しかったです。また行きたい!
前回
氷河トレッキングツアー
2泊3日のツアーもいよいよ最終日。待ちに待った氷河トレッキングの日です!
ツアー会社のプログラム名は「Glacier hiking」なので正しくは「氷河ハイキング」でしょうが、なんとなくかっこいいのでトレッキングと言わせてください。
氷河を歩く、氷河を登る!
当日はヴァトナヨークトル氷河のブッキングセンターでヘルメットなどの装備品を受け取り、バスへ乗り込んでトレッキングポイント(Falljökul=氷の壁、らしい)へ向かいます。今回もヒゲ兄ちゃんは待機で、トレッキング専門のガイドさんたちが案内してくれます。今日のガイドさんたちも爽やかで明るいです。
登山のプロであるガイドさんたちは常にツアー客の様子に目を配ってくれます。変なことやったら滑落して死にますしね……。
もちろん8歳以上であれば子どもも参加OKの簡単なトレッキングですが、命の危険を伴うこともあるということで、まずは装備のチェックと氷上での歩き方の説明から始まります。
氷の洞窟ツアーでもヘルメットや簡易アイゼンが配られましたが、今回はより本格的な装備です。ヘッドライト、ヘルメット、鉤爪のようなアイゼン、トレッキングポール。
クレバスに落ちたり遭難することを考えて、元々でぶですがだいぶ着ぶくれました(天気が良かったので途中で暑くなってマフラーと手袋は脱いでました)ポケットにはチョコバーなど遭難したとき用のおやつ
これで装備は万全。
氷で覆われた山をトレッキングポールで足場を確かめ、アイゼンの鉤爪を引っかけるように使いながら登っていきます。
出発!
出発前に遭難用の非常食(おやつ)をポケットに詰め込んでいたら夫に「心配性すぎじゃない〜?」と笑われました。
実は行きの飛行機のなかで久生十蘭の『白雪姫』という短編を読んでしまい、その予言めいた物語にかなり恐怖していたわたし……。
〜久生十蘭「白雪姫」あらすじ〜 悪妻とアルプスへ新婚旅行に行ったら、悪妻が氷河のクレバスに落ちた
↑こちらでも読めます。妻は1行目で氷河に落ち、ウン十年後に凍って出てきます。旅行のときの時間つぶしは久生十蘭の短編おすすめです! 何回読んでも面白い
あとはkindleでたまたま3巻まで無料だった山岳救助のマンガ「岳」を読んでました。クレバスに落ちた人の話が怖かった。やめときゃよかった
どうか落ちませんように、もしものときは夫を道連れにしようと祈りながら歩を進める。
凍った斜面を緊張しながら歩くせいで息がすぐ上がってますが(転ぶと崖に向かって落ちていくしかないような場所もあるし)、疲れてきたかなというタイミングでガイドさんが「昨日見つけたナイスな穴」などに案内してくれたり、わりとゆっくりめのペースで遊びながら登っていきます。
「ムーラン」と呼ばれる自然に出来た洞穴です。この穴のなかの水たまりに落ちました……
山登り経験がないので体力面が不安でしたが、登っている途中の最高の景色が疲れを吹き飛ばしてくれます!
黒い溶岩と青い氷河のコントラストが最高に美しいです。
遠くには大西洋の水平線
はしゃいだ夫は崖まで走っていったり、ポールで地面をほじったりしてガイドさんに「危ないってば」と怒られていました。恥ずかしい男だ……。
小学生男子がいる
写真のこのあたりまで↓登ったところで時間切れで下山となりました。スタート地点から見ると、けっこう登りました。やったー!
装備をつけてから下山するまでは約2時間半ちょっとの、あっという間の時間でした。
氷河内での移動時間を含めるとツアーはトータル3時間くらい。
すごい景色を観たなあ。
体力的には全然余裕で、同じツアーにいた10歳くらいの男の子も登りきっていました。
とはいえ中年の女性が1人リタイアしていたりもしたので、無理はしないほうが良さそうです。
下山後またビジターセンターに戻ると、温かいココアをセルフサービスでいただけました。スイスミスのマシュマロ入りココア。甘くて苦手なのに、この日はとってもおいしかった!!
体があったまりました
トレッキングでの大失敗
トレッキングというか今回の旅行においての悔やんでも悔やみきれない大失敗は、
・慣れないレンタルのトレッキングブーツで靴擦れをした
・絆創膏や替えの靴下をすぐ出せる場所に用意しておかなかった
・消毒液を用意してこなかった
この3つ……。
氷河の水たまりに落ちたとき靴下までべショベショになったうえ、ブーツの生地が濡れたせいで硬くなったのか、かかとが赤くなる程度の靴擦れをしてしまいました。
きっとガイドさんに言えば救急アイテムを借りられたと思いますが、そこまでの傷ではないと思い放置。
替えの靴下がすぐトランクから出せなかったので、しばらく濡れた靴下で我慢してパーキングエリアで羊毛の靴下を買って履き替え、その後は痛みもなかったので靴擦れのことは忘れていました。
──この失敗が、夫婦が迎える悲劇への序章となります。
もう何が起こったかはだいたいわかりますね。
ふふふ……。わーん。
つづく