お約束のような男
わたしたち夫婦が何か問題を解決するときは、夫はいつまでもグダグダし→わたしが鉄砲玉のように手をつけ始めて失敗するか放り投げ→最終的に夫が「一緒にやるよ!」と家長らしく解決してまとめる、ということが多い関係です。
今回の検査もまずわたしが夫を見かねて先に手を付けたのにどうしても出来ないでいたら、夫が「ぼくがやってみせるから!」と意を決してテキパキやり始めたので「やっぱり夫は頼もしいなあ」と思っていたら、自分の血(小豆大)を見て「もうだめ」と顔を真っ白にして倒れたので、びっくりしました……。
(以下、痛ーい話です)
自宅で病気リスクの採血検査をすることになり、検査キットが送られてきました。
どういうことをするかというと、「ランセット」という飛び出す針のついた器具を使って指先にちょんと穴を開けて、採血して検体を送付するというもの。
検査キットはamazonでも普通に売っているもので、生活習慣病などの病気リスク検査やアレルギー検査等が自宅で手軽にできて「病院嫌いの人にもおすすめ」、しかも「痛くない」ということらしく、なかなか病院に行きたがらない夫の健康管理や血管が細くて病院での採血に時間がかかるわたしに便利なんじゃないかな、なんて思っていたのですが……。
夫は自分の血を見て貧血で倒れ、わたしはあまりの痛さと出血量に悲鳴を上げ(すごく痛かった)、荒川家が阿鼻叫喚の地獄絵図と化しました。
結論から言えば、もう2度とやりたくない……。
検査キットの注意書きにもありましたが
・ビビリ、痛がり
・血を見るのが苦手
な人は病院に行ったほうが全然ましだと思います。
それでもこのキットで検査をしなきゃいけない場合は
・一人じゃないときにやる
・飲み水などを用意しておく
以上の点を気をつけたほうがよさそう。
夫は椅子に座っているときにクラッと後ろに倒れかけたので、けっこう危なかったです。倒れたあとはソファーでずっとオーエスワンを飲んでました。
「悪いけどあとやってくれる……」と言って倒れた夫。あとで「頼もしいところ見せようと思ったんだけど」と悲しそうでした
そんな夫ですが「ランセット自体は全然痛くなかったし、血もすぐ止まっちゃってあまり出なかった」と、痛さは気にならなかったみたいです。
逆にわたしは刺しどころが悪かったのか、痛さを例えるなら「壁に掲示物を貼る際に思い切りグイッと画鋲を刺しこんだら画鋲が逆だった」くらいの痛さ。一瞬目の前がチカチカしました。
しかもランセットを指から離したとたんボタボタボターとテーブルに落ちるくらい血が流れ(すぐ止まりましたが)、半日くらいは指先が紫になってました。ヒィー!!
検査キットは「痛かった」というレビューより、血が全然出なくてもう1回別の指にランセットを打ったとか、結局採血量が足りなくて再検査になった、というレビューのほうが多かったので、「痛いけど血が出た」は良かったのか悪かったのかわからないです。20分もウダウダしたせいでうっ血してたのかも。
ということで病気リスクがわかるどころか、夫婦で寿命が縮んだ気がする。
でも、病院嫌いの夫は「今度から病院でちゃんと健診を受けるよ、そのほうがマシ……」と心を入れ替えたみたいなので、健康意識を高めるには良い機会だった……のか。
ちなみにキットは外のポストに投函が厳禁で、屋内に設置のポスト投函、または郵便局の窓口で投函します。
ポスト検索はpostmapが便利(緑色のポストマークが屋内のポスト。たいていローソン)。
追記:
夫は採血量が足りなくて再検査になりました(同じキットがまた送られてきた)。
ランセットは夫、採血はつま(夫は天を仰いだまま)という作戦でなんとか検体を作れました。
結果は夫婦ともに異常なし。よかったよかった。
▼健康に気をつける夫婦の記録