似顔絵メーカーはあんまり似てなかったのですが、湿気で広がった髪は執拗に執拗に表現してくれていました
夫と上野で開催中の『アルチンボルド展』に行ってきました。
↑の作品はお花いっぱいの『春』
金曜と土曜は夜9時まで開室しているので(入場は20:30まで)、夜の公園を散策しつつ行きました。
展覧会では、16世紀に活躍したハプスブルグ家の宮廷画家・アルチンボルドの『四季』『四大元素』の連作を始めとした作品を堪能できます。
野菜や花、動物、魚などで表された寄せ絵の肖像画はグロテスクにも見えるのですが、約500年前の絵とは思えないほど鮮やかで緻密で、そして知的でシニカルで謎めいていて、なんだか茶目っ気も感じられて。「アルチンボルドってどんな人だったんだろう?」と画家の人柄に憧れてしまいます。洒脱な人だったんだろうなあ〜。
画家の筆力と観察眼にクラクラしつつ、モチーフひとつひとつに含まれた寓意を解きながら見るのも楽しい。
描かれたもの全てが時の流れを感じさせないほどの生気に満ちていて、印刷物で見たときとは比べ物にならないくらいの感動を覚えました。もちろん誰のどんな作品も実物に勝るものは無いですが、アルチンボルドは本当に実物が凄いです!
見れば見るほどアルチンボルドが好きになる、今夏おすすめの展覧会です。
そして、カメラの前に立つとアルチンボルド風似顔絵を作ってくれる『アルチンボルドメーカー』を来訪の記念に試してみました。AIが野菜で寄せ絵を作ってくれます。夜だったので、誰も並んでいませんでした。
もっさりバージョンに続いて、もう1枚パチリ(横顔)。
うーん……
似てる似てない以前に、かろうじて人の顔とわかるかな……というかんじ。
それでも丸々した頬は強調されていて、悲しいです。
くせ毛とか頬とか、なんでそういうところばかり拾ってくれるのか。
似顔絵ってやはり皮肉や茶化しがポイントなのか。AIのくせに!!
それなのに夫の似顔絵は。
夫だ!
寝ているときの夫の横顔にそっくり。
しかもこっちのほうが絵としてかわいい気がして、なんだか羨ましい〜……。
展覧会は9/24まで。
◎アルチンボルド展
国立西洋美術館
http://arcimboldo2017.jp/