




地図が読めない人間には向いていない遊びでした。贅沢な時間だったけどね……
こっこが未就園児の頃といえば、朝起きて一言目にはいつも「今日のご予定は?」。
そして予定がないと、すぐ「暇だなー!」と言って怒り出していました。
ただこっこの生活がそんなに暇だったのかというと、(ここから早口)絵本も1日30冊以上は読み聞かせしていたし、お歌も求められれば「くもんのうた200」1冊を1巡するまで歌ったし、家には絵の具だって粘土だって木製レールだって家庭菜園だってあったし、「暇だからぱい飲む!」と言われればぱいを捧げ、科博に行ったり動物園に行ったり美術館や図書館に行ったり、わたしの実家に行ってじじばばに全力で遊んでもらったり、公園でサッカーしたりシャボン玉したり山をひたすら上り下りしたり。さらに午前中は週2回習い事もしていたし、2歳の4月からは週1回プレ幼稚園にも行き始めてお友達や先生と遊んだりもしていたし、もちろんその間お昼寝することはなく。
それでも暇なのか!?? 早く幼稚園始まってプロ(先生)に遊んでもらってくれ!!!!
というのが本音でございました。
こっこは2歳になる直前に一度倒れて入院したので(今思えば遊びすぎの過労だったのでは……)こちらとしては無理してほしくなかったのですが、どうにも「予定がない」ほうがストレスがたまるらしいブラック2歳児。
「暇ー!」というのでとりあえず家を飛び出し放浪する日々。
選挙の頃は、朝に西日暮里駅前で会った選挙カーに昼頃に尾久の都電前で会って、夕方に三河島の駅前で会って、1日3回荒川区の各地域で同じ選挙カーに遭遇したこともあったので、向こうもわたしたち親子にデジャブを感じていなかっただろうか。
目的のなさそうな顔でうろうろしている親子、わたしが他人なら正直不気味だと思う
そんなこんなで、荒川区の児童公園をあらかた回り尽くして(本当に回り尽くした)なお「知らない公園に行きたい!! 知らない遊びがしたい!」と目をギラギラさせて言うこっこと始めた遊びは、目的地を決めずに電車やバスに乗り込んで、適当に降りて駅の最寄りの児童公園に寄ってみる、という今振り返れば贅沢な遊びでした。
小さな公園でも楽しそうな複合滑り台があったり、グーグルマップとにらめっこしてようやくたどり着いたと思ったらおっさんが1人ベンチに座っているだけの公園だったり、アタリハズレもありましたが、こっこは「知らない公園」というだけで目を輝かせて大喜びしていたものです。
もちろん道すがらレビューの評価の高い隠れた名店を見つけたり、公園で敷物を広げて通りがかりに買ったおやつを食べるなどして、知らない街を歩くというのはわたしもリフレッシュになりました。
そしてそんなこっこも5歳になり、彼女の放浪癖はどうなったのでしょうか。
次回へつづく。
▼未就園児と行きやすい範囲でのおすすめ公園(区外)
・初音の森&初音児童公園(台東区)
防災広場の山が楽しい。乳幼児がゆっくり本を読める図書館もあるので、文武両道を目指すなら。
・入谷南公園(台東区)
大型アスレチックが大変楽しい。
・平日の飛鳥山公園(北区)
休日は人が多くて遊具広場も混雑しがちですが平日は不安になるほど誰もいない。王子は駅前に大戸屋があってありがたい。
・童橋公園(北区)
複合滑り台が楽しい小さな公園。室生犀星家のお庭にあった石などがあるので子どもの文豪力もアップ。トイレは駅前の文学館で借りられます。田端は昔は駅前に大戸屋があったのになくなって悲しい。
・西中里公園(北区)
アスレチックが楽しい。
・駒込公園(文京区)
近くの車庫跡公園よりもこっこはこちらのアスレチックをなぜか好んでいる
・六義公園(文京区)
アスレチックが楽しい。芝生エリアは永遠に養生していて入れない。
・千住ほうんちょう公園(足立区)
北千住マルイからすぐ近く。コンクリート製の大型タコ滑り台が名物だが、滑り台の角度が急なうえに頭を打って大怪我する可能性もあり、幼児のうちはタコ滑り台はやめたほうがいいと思うけれどこっこはタコ滑り台を愛している。
▼これは荒川区の公園