もうなんだっていいやという気持ちに
前回から引き続き、夫のネクタイを新調した話。
うちの夫に何が似合うか
わたしは実家の父も私服の仕事だし、周りにも夫以外ほとんどスーツ通勤の人がいないので、人生で誰かにネクタイを選んだ経験がありません。
夫も、持っているネクタイは大抵お父さん(おしゃれ)からの旅行土産やプレゼントで「自分で買ったことほとんど無いわ〜」と言っていたので、ネクタイ初心者2人でワーワー選びました。
備忘録を兼ねて、いろいろネクタイを試した印象について書いておこうと思います。
もちろん一般的なネクタイ選びの話じゃなくて、うちの夫に何が似合うかという役に立たない話です。
夫づくしの図
夫のイメージ戦略
夫は30代前半でポヤーンとした顔のとっちゃん坊や系。仕事では「おしゃれ」で「洗練」されたイメージよりは、「冷静」で「堅実」な落ち着いたイメージを持たれたほうが良さそうなので、細めだったり洒落や遊びのあるデザインは避けることに。
ソリッドタイ(無地)はいろいろ持っているみたいなので、今回は柄物で!
顔に当ててみたら意外と……!?
ストライプ×夫
ストライプやレジメンタルのしましまは、爽やかでいかにもネクタイらしい柄のひとつ。誰でも似合うだろうとさっそく夫に合わせてみたところ、パッキリした組合わせの色だと何故か妙〜にフレッシュで新卒っぽい、軽い印象になってしまいました。
レジメンタルは英国軍人さんの連隊旗のデザインのストライプ。夫が着けるとこれまた弱そうな兵隊に見える
「なんだこの会社、こんなぺーぺー小僧に任せてるのか」と、会社の信用問題にまで関わりそうなフレッシュ感……。きっと20代だったら爽やかでよかったんだろうなあ。
ストライプを選ぶなら、色はワインレッドとかシックなかんじで、グラデーションっぽく同系色でまとまっている柄(シャドーストライプとか)のほうが年相応の落ち着いた雰囲気になって、似合ってました。地味かと思いきや、織の凹凸があると立体的で華やかになって顔映りもいいし!
ということで、ネクタイって柄がよほど奇抜じゃなければ何でも似合いそうなイメージだったんですが、やっぱり顔に合わせないと難しいなあー! と、いきなり痛感。
続いて、夫の顔だとかわいくなりすぎるかなと思っていたドット柄を合わせてみました。
ドット×夫
小さめドットは品よくまとまって、ストライプシャツとも相性がいい!
ネイビーに白の小さめドットのネクタイはとてもフォーマル。ドットの並び方が左右対称でぴしっと整列しているような柄は、頼もしい雰囲気になってかっこいい。
不思議なことに、ドット柄は生地や結び目の質感に目が行きます(わたしだけかもしれないけど)。だからあんまりぺれぺれテカテカの生地でドットだと、かなり安っぽく見えちゃいそうな気がしました。いい生地を使っているものを選べたらいいな……。
ちなみにビジネスシーン向きではないけれど、試しに大きめドットを着けてもらってみたところ、カジュアルどころかネクタイだけが楽しげで腹にいちもつありそうな人になってしまいました。謎。
小紋×夫
ドット柄に続いて、夫に似合っていたのは小紋。こちらもビジネスにはぴったりのオーソドックスな柄です。
派手めなペイズリーも小紋なら馴染みが良さそうだけど、ちょっと夫には背伸びしすぎなかんじかなあ〜。
小紋はたとえばタイシルクのJIM THOMPSONならゾウ、GUCCIなら蜂などなど各ブランドの特徴的な動物柄があったり、ほかにも自転車柄やミッキー柄などなど、いろいろバリエーションが豊富で自己主張ができそう。
まあ、個性が強すぎるのは夫には難しそうです。
そのほか×夫
遠くから見たら無地に見えるけど、近くで見たらハウンドトゥース(千鳥格子)柄とか、模様があるネクタイも艶やかでおしゃれなものが多くてすてき!
ダイヤ柄などもシャツやスーツを選ばなさそうだし、堅実かつ華やかなイメージで良かったです。チェックはワントーンや細い線のものを選ばないとカジュアルになりすぎちゃうやも。
ネクタイブランドの有名どころはなんだかんだ布の質が良い
ネクタイにはブランドもいっぱいありますが、夫はブランドに興味がないのでそのあたりは重視せず。
でも、これは頬ずりしたくなる生地の質感と輝きだわ、と思って手に取ったネクタイはやっぱりネクタイブランドの有名どころだったりするのでくやしい。
いろいろ見て回ったなかで、個人的にとっても好みなのはイギリスのDRAKE'Sのネクタイ。抑えめだけど滲み出るような色気があってたまらないです。夫に着けてほしい! というか男だったらわたしが着けたい!
あと、もともと夫が愛用しているアメリカのBrooks Brothersのネクタイも好き。40代50代になっても長く使えそうな上品なデザインがすてきです。
夫に似合うネクタイがわかった!
と、つらつら書き連ねてみましたが、基本的にはシミをつけて汚すことを想定したネクタイ選びで何とも言えません。夫め。
でも、今回のネクタイ選びで夫に似合う傾向のネクタイもわかったので、今年はいままで躊躇していたクリスマスプレゼントにネクタイというのを、いっちょやってみようかと思います。
いや、よだれかけのほうがいいのか……。