荒川区に住んでます-うちの夫観察絵日記-

荒川区在住30代夫婦の日常。三度の飯と夫が大好きな妻による、夫観察絵日記ブログです。

アイスとプリンまみれの入院のまとめ 扁桃腺摘出手術の思い出【3/3】

扁桃腺摘出手術、退院までの経過です。
術後は熱も出ず、全く再出血もなく(手術当日から血を見ることはほぼ無かった)、ありがたいことに特に問題がなかったので、特筆すべきネタがない。駆け足の記録となります。お医者さんはさすが名医だった。

▼前回まで

入院生活

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ひたすらアイスとプリンを食べていた入院期間でした。しかもアイスはハーゲンダッツ、プリンはモロゾフ……。幸せだった。扁桃腺手術で入院している人にはこれらをお見舞い品にしてあげてください(焼きプリンは喉にひっかかる)。


手術翌日から退院までの入院生活について。

 

入院3日め(手術翌日)

検温と点滴、回診の時間が朝夕にあります。朝食は、重湯と具無しみそ汁(すまし汁だったかも)とゼリー。喉は何かを飲んだり動かすたびに痛いのですが、部屋に帰ってプリンを食べることができました。

強い咳をすると出血するおそれがあるということで、入院中はずっと濡れマスクをしていました。朝食後には毎日診察もありました。切除した傷口に白いかさぶたが出来てきているとのこと。看護婦さんから痛みのピークは術後2日めから3日め、と聞いていましたが、手術翌日もそれなりに痛かったです。でもよく喉を腫らしている人間にとっては全然我慢できるくらい。アイスを食べると喉が冷えて、痛みが和らぎました。

K記念病院の場合、病室に個人用の冷蔵庫はあるものの冷凍庫はないので、アイスはナースステーションに預けます。何度往復したことか。

そしてお昼に出たはんぺんと里芋とにんじんのとろみスープがおいしくて、はんぺんが食べたくてたまらなくなったのがつらかったです。K記念病院の入院食は、食べやすいしおいしくてよかったなあ。夜からシャワーのみの入浴もOKでした。寝る前に喉が痛んだので、痛み止め(ロキソニン)を追加してもらいました。

 

入院4日め

朝、今までで一番喉が痛くてびっくりしました。

朝食がおかゆに。お昼ごはんはいきなりがっつり! 茶そばと、温泉たまごと、とろみのついた煮魚が出ました。あと飲み物はパックのアイスココア。これが飲み込むたび喉に引っかかってつらかった(しかもアイスココアは退院まで毎日出た……)。

夕方から喉は痛くなくなってきたのですが、しゃべるとちょっとつらかったです。外出許可が出たので、ワテラスのスーパーではんぺんを買って、隠れて食べました。おいしかった……。

たしかこの日からお風呂もOKになったような。

 

入院5日め〜8日め

5日めから、普通にしゃべれるようになりました。

駅前のスープストックに走ってこっそりボルシチを食べたりしました(自己責任です! かさぶたが取れたら困るので、さすがに大きいお肉は食べられなかった)。

看護婦さんに「ごはんを一瞬で食べてしまいます。お腹すいてつらい」と言っていたら、わりとすぐ普通の食事が出てくるようになりました。ただ胡椒のきいた餃子スープが出たときはさすがに傷に滲みて、ボルシチ食べたことがバレて罰を受けているのかと思いました。なんだか元気な入院生活でした。

術後からあった白いカサブタもどんどん傷が回復して取れてきました。お医者さんたちにも「回復早くてよかったね」と言われ、たぶんこれはアイスとプリンのおかげだからと母と夫に言って、「アイスはクリーミーなもので栄養価が高いものが良いからハーゲンダッツ以外はよしてくれ」「プリンは滑らかなものでないと喉に引っかかるのでモロゾフで良いよ」と、高級アイスとプリンを要求し続けました。幸せでした。
焼きプリンは病院食でよく出てきましたが、プッチンプリンとかのなめらかプリンタイプのほうがやっぱり食べやすかったです。

手術痕は生傷なので、とにかく栄養をつけて休みまくることが大事だと感じました。
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入院9日め

朝の診察で、傷口もばっちり回復していますね、ということで退院。

退院後の注意としては、かさぶたが剥がれてしまうのでガラガラと大きくうがいしてはいけないということと、ステーキとか固いものはまだ食べないでね、と言われました。

ということで念のため術後1カ月は、大きなものや固いものをングッと飲み込んでかさぶたを剥がさないように気をつけていました。

お昼前には自宅に帰れました。このままダイエットしようかなと思いましたが、夜からは普通にうどんすきを食べて、翌日からは社会復帰しました。久しぶりに普通の食事をしたら、塩分を強く感じました。

最終的に、入院でもっとやつれるかと思ったのですが、アイスとプリンの食べ過ぎで太っていました。

私が手術を受けた年齢は30歳ですが、もっと若いうちにやっておけば、もっと回復も早かったんだろうなあと思いました。手術後の入院期間でたっぷり休んだので、退院後に熱を出したり体調を崩すこともなかったです。

 

手術費用

今回の「口蓋扁桃摘出手術」にかかった費用は、

術前検査 5,400円
手術+入院費用 149,480円

あとは薬代でした。
会社で医療費の限度額適用認定証をもらったのですが、使えたのだっけなあ……。入院が月をまたいでしまったので使えなかったんだっけなあ……。クレジットカードの明細がなくて、ちょっとあやふやです、すみません……。

入院のとき、持っていてよかったもの

基本的に手術直後以外は立って動き回れたのと、真向かいのワテラスにスーパーとマツキヨがあったので、必要になったら買えばいいやとあんまりちゃんと用意してこなかったのですが、以下の2つはとても便利でした。

・のどぬーる濡れマスク
・ボックスティッシュ(カシミアとか、ちょっといいやつ)

【まとめ買い】のどぬ~るぬれマスク 立体タイプ 無香料 普通サイズ 3セット ×3個
就寝用もありますが、わたしには立体タイプのほうがつけ心地よかったです(人それぞれですが)
 

手術当日〜2日めにかけては、つばを飲むときに喉を動かすのがつらくてティッシュに出してました。濡れマスクは、入院中は朝から就寝中までずっと付けてました。普通のものより「濡れマスクタイプ」が喉の乾燥も防げて痛みが和らいだ気がします。退院後もしばらく毎日使ったので、たくさん買い込んで正解! 

 

番外編:必要な人は必要かもと思ったもの

・耳栓

わたしの場合、病室がたまたま小さな子どもが一緒で、その子が夜中に痛みとホームシックで大泣きしてしまっていました。術後3日間くらいは夜中〜朝方に痛みが強いので、目が覚めるとなかなか寝付けないタイプの人は、できるだけ起きないように耳栓を持っていたほうがいいかもしれないです(病院に言ったらもらえるかもしれないですが)。術後の回復スピードは、一番痛い時間に寝ていられるか、にもかかっているような気がします。

(私には)いらなかったもの

・ストロー

ペットボトルから水を飲むときに必要かなと思って持ってきたのですが、手術当日から普通にペットボトルに口をつけて飲めたので、1本も使わなかったです。まあ、これは人それぞれだと思います……。

 

脱ぎ着しやすい上着を!

途中で外出許可が出るようになるのですが、わたしはやたらハードな革ジャンを着て入院してしまったため、入院中に付ける部屋番号と名前が書いた腕輪(退院時に、ハサミで切って外す)と点滴の針を刺したまま革ジャンに部屋着で外に出たとき、なんだか病院を脱走したヤク中みたいになってしまって恥ずかしかったです。そもそも服の生地が固くて点滴の針(導入?)に引っかかりそうになって難儀でしたし……。

せめてパーカーとか、脱ぎ着しやすい生地の上着はあったほうが良いと思います。
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術後に感じたメリットとデメリット

退院1週間後に診察があり、経過も順調。その後は病院には行っていません。退院のときに念の為にもらったロキソニン(痛み止め)も結局1回も飲みませんでした。

わたしの扁桃腺は癒着がひどくて手術も時間が少しかかったらしいのですが、入院中にほぼ傷は治りましたし、術後1ヶ月くらいは大口を開けると喉の奥が突っ張ってるかんじがありましたが、すぐに気にならなくなりました。

とはいえご飯粒などが喉のかさぶたに引っかかったりすることは傷が治るまであったので、思い切りうがいがしたいのに出来なかったのがちょっとつらかったです。 

 

さて、手術をしてみて感じたメリットとデメリットは下記のようになりました。


メリット(良かったこと)
・鼻から息を吸ったとき、肺に入る酸素の量が増えた気がする!
・二日酔いで吐いたあとに喉が腫れて扁桃炎というパターンがなくなった。
・膿栓を気にしなくてよくなった。
・高熱を出すことが殆ど減ったので、医療費が減った。
・いびきが「ンガアー!!」から「クークー」くらいに小さくなったらしい。
・顎の下や首にあった謎のゴロゴロしたかたまり(腫れたリンパ?)がなくなって、顔と首の境目部分のフェイスラインが心なしかすっきり?

デメリット

・以前だったら喉の痛みで疲れのサインが見えたり、高熱を出してダウンしていたところを乗り切ってしまうので、体の酷使に気をつけねばならない。

 
それ以外に術後に感じたことだと、
・術後1ヶ月でカラオケに行ったら思ったより高い声が出てびっくり。
くらいでしょうか。音域が広がったりしているのかもしれないんですが、音痴なのでわからないです。術前の歌い方で歌ったら調子が外れるようになったので、しばらく練習と称してカラオケに通いました。普段しゃべる声は術前術後で変わってないらしいです。

 

まとめ・術後に気をつけていること

まとめまして、私の場合は扁桃腺摘出手術を受けて、本当に良かったです。

ただし、本来扁桃腺は免疫細胞が多く集まり、体を守ってくれる器官。わたしの場合は常に腫れて菌の温床になっていたものの、扁桃の免疫細胞が戦ってくれていた部分もあったはず。一応そういう大事な役割のあった器官をバッサリ失うわけですから、術後の傷が回復したあとも、食事や運動での基礎体力・免疫力アップに取り組むようになりました。ちなみに術後、特に体が弱くなったとかお腹を壊しやすくなったとか、そういうことは全くありません。

 

手術そのものについては、病院もお医者さんもいいところでした。お医者さんの腕が良かったから、術後の回復も早かったのではと思います。むしろ一番つらかったのは痛みより空腹だったくらいです。ほぼ毎日お見舞いにきてくれた家族にも心から感謝です! 


おわり!!

 

▼その後。「体温が1℃上がるだけで免疫力30%アップ」と見て、失った扁桃腺のぶん冷え性対策をがんばっています。いつも35℃台だった体温が36℃台になった!