1歳児のPCR検査
先日(といってもだいぶ時間は経ちましたが)家族3人全員が新型コロナ感染者の濃厚接触者となり、1歳のこっこ共々PCR検査を受けました。
検査結果はこっこも夫もわたしも全員陰性で、2週間自宅待機をして何事もなく終わりました。
濃厚接触者になったことがわかってから、赤ちゃんはどのように病院に行って検査を受けるのかなどなど不明なことが多くてとても心配だったので、あまり検査機関などの詳細は書けませんが、乳幼児のいるご家庭で「赤ちゃんの検査はこんなことになるんだな」というご参考になることも何かあるかなと思い、記録したいと思います。
濃厚接触が発覚するまで
今回新型コロナに感染したのは、ここ数年ほど月1回家に来てくれるのが習慣だった夫妹ちゃん。
わたしたちと会った日はまったく症状はなくいつもどおりで、その翌々日から39℃近い熱が突然出たそうです。
妹ちゃんは熱が出た時点ですぐわたしたちに連絡をくれましたが、「体の節々も痛い」と言っていたので、彼女自身もわたしたちもどちらかというとインフルエンザを疑っていて、まさか新型コロナとは正直思っていませんでした。
ひとまずすぐかかりつけの病院に行ったところ、他院でのPCR検査の紹介状をもらうことになり(コロナの疑いありで、インフルの検査は出来なかったそうです)、症状が出た翌日にPCR検査を受けて当日結果が出ました。
夫妹ちゃんは高熱でフラフラになりながらも病院に2度も足を運ぶことになったので、かなりつらかったと思います。
保健所から連絡が来るまで
検査結果は残念ながら陽性で、まず
1)陽性者の番号が夫妹ちゃんに割り振られ、
2)それから夫妹ちゃんの居住区の保健所から荒川区保健所に連絡が行き
3)荒川区保健所からこちらに検査等の詳細の連絡が来る
という流れとのこと。
まだ緊急事態宣言は発令されていませんでしたが、保健所が相当混んでいるということで連絡は遅くなるかも、という話でした。
自分が濃厚接触者になってしまって最初に心配するのは、接触があった人・場所。
しかしわたしたちの場合、たまたま夫妹ちゃんと会う前後の数日間は夫は在宅勤務でずっと書斎にこもっていました。
こっことわたしも珍しく二人で風邪気味だったので、公園やスーパーなどにも全く行かず、外出していませんでした。
ちなみになぜ風邪気味だったかというと、こっこの便秘で病院に行って浣腸してもらった際、帰る途中でこっこが漏らしてしまって親子で抱っこ紐までビチョビチョになってしまい……。それで冷えてお腹の調子が悪くなったのか、こっこが下痢をしていたのでした。
タイミング的に幸か不幸か、こっこにとってはこれが生まれて初めての体調不良でした。
さてコロナ陽性となった夫妹ちゃんですが、症状は高熱と関節痛のみではあったものの熱が1週間下がらず相当苦しかったそうです。
それでも「こっこが陽性だったらどうしよう」とこっこを心配してずっと半泣きだったみたいで、自身も一人暮らしで不安でいっぱいだろうに本当に心細かったと思います。
「自分のせいとは思わないで、とにかく体を休めて」と夫も励ましていましたが、そもそもわたしたちが逆に夫妹ちゃんに感染させた可能性だってある。
乳幼児は症状が軽いというものの、まだわからないことばかりのウイルス。
新型コロナは血栓症ができやすいという情報もあり、わたしは血液凝固異常の因子があるので少し不安でした。しかしもし母親が陽性で入院になった場合、まだ乳離れしていない赤ちゃんはどうするのか?
兎にも角にもこっこの体調、生活のことが心配で、とりあえず早くみんなで検査を受けたいね、と夫と話しました。
濃厚接触者になると
新型コロナに感染した場合、発症2日前〜発症後7~10日程度は、ほかの人に感染させる可能性があるそうです。
ということで濃厚接触者の定義は、新型コロナ感染者の症状が始まった2日前から
・1m程度の距離で
・15分以上会話
・マスクなし
で会った人らしいですが、それで言うと一番濃度の濃い(と表現するのか)濃厚接触者は、マスクをしていなかった状態で夫妹ちゃんにまとわりついて遊んでもらっていたこっこでした。
夫とわたしは、夫妹ちゃんと会っていたあいだは同じテーブルにはつかなかったものの、それぞれ3人がお茶を飲んだりマスクを外している時間はありました(マスクを外した状態での大人同士の会話はありませんでした)。
今回の夫妹ちゃんの濃厚接触者はわたしたちのみ。
濃厚接触者になると検査の結果にかかわらず、陽性者との接触があった日から2週間の自宅待機です。
わたしとこっこは家にいるだけだったので濃厚接触者になっても特に何かすることはありませんでしたが、夫はかなり大変でした。
まず差し迫っていた出張をキャンセル。上司に代わりに出張に行ってもらって現地とリモート会議することになり、資料作りだ関係各所に連絡だで、自宅待機期間中も朝から深夜まで書斎にこもって忙しそうにしていました。
こりゃ仕事に行っている人は大変だわ……。
保健所から連絡が来る
夫妹ちゃんの検査結果が出た日は、保健所からの連絡はなし。
しかし翌日も夕方まで待っていても保健所から連絡は来ませんでした。
このタイミングで収まっていたこっこの下痢がまたひどくなり、夜中から朝方にかけて何度も水下痢をしました。そしてその世話をしていたわたしも疲れからかゲホゲホと咳が出てきました(こっこのお尻ケアに加えて、こっこがおっぱいを欲しがる量と回数がすごく増えていてヘロヘロでした)。
情けないですが「濃厚接触者だ」と言われると、なんだか余計具合が悪いような気分になってきます。
もらっていた整腸剤もなくなりそうだし、かかりつけの小児科にこっこを連れて行きたいけれど、濃厚接触者なので病院に行けない。
夫が荒川区保健所に「赤ちゃんが体調不良で」と連絡したところ、まだ夫妹ちゃんの居住区の保健所からの連絡がないので待ってくれ、とのこと。そりゃそうだな。
濃厚接触者になると、民間のクリニックなどではPCR検査は受け付けてもらえません。
こっこの症状がコロナだったらどうしよう。早く検査をしたい。最悪の可能性を考えては、焦りが募っていきました。
こっこの下痢は夜にはまた収まりました。様子も元気そう。よかった。
そして夫妹ちゃんの陽性が発覚してから翌々日の昼前にようやく夫の携帯が鳴り、待ちに待った保健所から連絡が来ました。
──港区の保健所から。
これを書くと保健所の方が見たら完全に身バレしますが、妹ちゃんが住んでいる区は相当混乱していたようで、わたしたち家族の情報を何故か港区の保健所に渡していました。
ということでようやく電話が鳴ったと思ったら
「港区保健所です」。
そして担当の方がデータを読み上げている途中で「あれっ、住所が荒川区ですねェ!?」
と、わたしたちに電話をかけてからそこで気づくという。
それにしてもなぜ……よりにもよって港区……。せめて台東区とか足立区ならわかるけど港区……。
もちろんどの区も相当てんやわんやなんだな、ということが伺いしれました。
しかしこのミスで検査や手続きが後回しになっては困るので、念のため夫が荒川区保健所に連絡しました。
荒川区保健所の担当の方もお忙しそうな様子でしたが、こちらの不安を汲み取ってくださり、大変丁寧にご対応いただきました。
ただし検査機関がかなり混んでいるとのことで、空きを当たってみるが待ってもらうことになるかも……とのこと。
夫妹ちゃんと会ってからは7日、陽性が確定してからは3日。
なんだか保健所からの電話を待つあいだの時間がとても長く感じました。
それにしても夫妹ちゃんがすぐ連絡をくれたから「濃厚接触者になったかも?」と外出の自粛ができましたが、これがもし連絡が来ないような関係で感染させ合っていたら、だいぶ野放しになってしまいますよね。市中感染者も増えるわけです……。
そういえばCOCOAから通知がいまだに来てないわ……なんでだろう。
PCR検査の手続きと準備
時間がかかるのを覚悟していたら、なんとなんとすぐに保健所から連絡があり、区内の検査会場の病院で検査をしてもらえることになりました。
よかったー!
赤ちゃんが体調不良ということで無理してくださったのか、たまたま空きがあるタイミングだったのか。本当にラッキーでした。
しかし、大人と赤ちゃんで病院が違いました。
病院へ行くのに公共交通機関の利用は避けるように言われましたが、病院と病院の距離がけっこう離れており、自家用車のないわたしたちの場合は徒歩かタクシー。
タクシーは窓を全開にしておけば感染リスクは少ないそうですが、やはり感染しているかもしれないと思うと気がひけますよね……。
わたしたちはコロナ陰性だったので「遠いなー……」くらいで済みましたが、もしコロナ陽性で熱とかの症状がすでにあったら、この病院間の徒歩移動はけっこうつらかったと思います。
(※これはあくまでわたしたちのケースで、他の方の検査機関や検査方法がどう割り振られるかはわかりません)。
保健所から連絡が来てから、検査の予約時間までは1時間半ほど。
そこからはもうバタバタでした。こっこに急いでごはんを食べさせ、病院へ行く準備。
こっこの付き添いは1人のみなので、わたしが連れて行くことになりました。
病院から言われた、赤ちゃんの検査に必要なものは
・乳幼児医療証
・健康保険証
とのこと。
あと念のため持っていったものは換えのオムツや着替え、麦茶、おくすり手帳と排便日誌など、いつも病院に行くときのセット。
そして、こっこのここ2週間の体調や飲んでいる薬(整腸剤)、コロナ陽性者との接触履歴などをA4の紙に時系列に書いて持っていきました。
これはどちらかというとお医者さんとの会話を極力減らさねばと思って書いたのですが、こっこが大声で暴れ泣いてお医者さんとの問診で会話出来なかったので、用意しておいてよかったです。
こっこの服については、普段はボディスーツの上にワンピース+レギンスやトレーナー+ズボンなど上下分かれた服を着ていますが、すぐに聴診器などを当てやすいカバーオールにしました。
わたしの準備としては、こっこが検査でショックを受けるかもしれないのですぐに服の隙間からおっぱいが出せる授乳服を着ておきました。これも正解でした。
赤ちゃんのPCR検査、その流れ
検査会場の病院に着くと、極力誰とも接触しない場所で待機。
病院嫌いのこっこがすでに何かを感じ取って大泣きを始めてしまい、検査が始まる前からてんやわんや。
そこへ防護服を着た看護師さんが受付用の書類を持って来てくれたのですが、わたしが泣くこっこをあやしてヒーヒーしていたので
「名前と住所、書いておきますね! 読み上げるので確認してください」
と手伝ってくれて本当にありがたかったです。
そして検査場所へ案内され、そこでも防護服を着たお医者さんにまず検温と、こっこの指にパルスオキシメーターが装着されました。
こっこはワンワン泣くわ暴れるわ、パルスオキシメーターを吹っ飛ばすわ。
「わあ、一人コンサートだね〜」とお医者さん。相当うるさかったんだと思います。
こっこはあやしてもオモチャを握らせても、全然泣き止まず。
怯えるこっこを見て、小さな彼女に負担をかけてしまって切なくなりました。
診察とPCR検査は別の小児科のお医者さんがいらして問診が始まりましたが、こっこが泣いていてお医者さんの言うことが聞こえない。
家で書いておいた紙を渡すと、そちらを読んでカルテを作成してくださっていました。
書いておいて本当によかった……。
そしてこっこを裸にして診察。お腹やお尻の具合も診てくださいました。しかしベッドがなかったので、わたしの膝に乗せての状態。着替えがちょっと大変でした。
いよいよこっこのPCR検査。
唾液は嫌というほど出ているので唾液検査かと思いきや鼻に綿棒を突っ込む検査でした。
こっこは検査前から部屋の壁が震える勢いで泣いていたので、綿棒が痛かったのかどうかはわかりませんが、ショックを受けたように更に泣き方が激しくなりました。
ひきつけを起こすくらいに泣いているので、ええいと抱っこ紐に入れたこっこに授乳服の隙間からおっぱいをあげました。
するとこっこはひとまず泣き止んで、そのあとは疲れたのか寝始めました。
がんばったねこっこ。
お医者さんの話はおっぱいを出したまま聞きました……(何も見えなかったと思いたい)。
そしてこっこがもともと飲んでいた整腸剤を追加で2週間ぶん処方していただけました。
濃厚接触者になると調剤薬局に行ってはいけないので、こっこの整腸剤はかかりつけの小児科に連絡して、配達のできる調剤薬局を見つけて処方箋を書いていただけるよう頼んで……といろいろ動きを悩んでいたので、これはありがたかったです。
検査結果は混み合っているので翌日とのこと。
次は大人の検査が別の病院であるので、そちらに行かねばなりません。
泣き疲れて寝ているこっこを抱えて慌てて移動。
オムツを換えてあげたかったですが、コロナ感染疑いの人間は病院内の授乳室やトイレなどは使えないので(というか足を踏み入れられない)、オムツ換え出来る場所も余裕もなかったです。
検査費用ですが、赤ちゃんは乳幼児医療証があるので費用はかかりませんでした。
大人のPCR検査へ
大人のほうのPCR検査会場へ。そこで夫と合流。
大人が検査に必要なものは、健康保険証のみです。
受付をして、保険証と検査費用の前金を渡します。これらは検査が終わるとおつりと一緒に封筒で返却され、できるだけ接触をしないようになっていました。
検査は受付書類を記入して検温、問診という流れ。
そしていよいよ始まったPCR検査は唾液ではなく、鼻綿棒……。
まずは夫。
夫は痛くなかったみたいで、わたしの番になると「痛くなかったよ」と言わんばかりに無言で頷いてくれました。
なんだ痛くないんだ、と気軽に臨んだところ綿棒のグリグリで鼻奥にツァーン!! と激痛が走り、夫を恨めしく思いました。
夫いわく「あなたは顔を上げる角度が甘かった、もっと顔を上げなきゃ」とのこと。
検査結果は翌日〜翌々日。こちらでも「検査が相当混んでいて結果に時間がかかる」と言われました。
これにて家族全員のPCR検査は終わり。あとは結果の連絡を待つのみです。
家に帰って、家族全員ですぐ服を脱いでお風呂場に直行。
検査に行くバタバタでなんだか疲れた……。
検査結果と自宅待機期間中の生活
検査結果は翌日にそれぞれの検査機関から電話連絡があり、家族全員陰性でした。
病院からは「検査は100%の精度ではない、陰性と出たが陽性の場合もある。今後2週間は体調の変化に気をつけて、何かあれば保健所にすぐ連絡を」と説明を受けました。
保健所からも検温の記録用紙が送付されてきましたが(提出の義務はなかったです)、毎日家族全員で検温して、こっこの様子にも気を配りました。
幸運なことにこっこはPCR検査当日の日には下痢もすっかり収まっていて、夜もぐっすり眠れるようになって元気な様子でした。本当によかった。
自宅待機中は、我が家は生協やネット通販などをもともと使っているので食料の確保は特に問題ありませんでした。配送もすべてドア前への置き配に。これも今までどおり。
自宅待機中の生活で気をつけたことはゴミ出しです。
赤ちゃんのいる家庭の場合、たぶん一番危険な感染源になりうるのがオムツ。
オムツのゴミはしっかり袋で閉じて密閉し、ゴミ袋も3重にして出しました。
こっこはいつもは外で遊びたがりますが、何かを感じ取ったのか家やバルコニーで楽しく遊んでくれました。
ただ、体力が余ってしまってお昼寝しなかったり、遊ぶネタが切れてしまって退屈させてしまったりして、元気な1歳児と家にこもる生活はなかなかにわたしがつらいものもありました。これがもっと年齢が上の子どもだったら、さらに大変なのでしょうね……。
濃厚接触者になるだけでも生活が一変してしまうなあと、「つくづく新型コロナにはかからない、縁遠くありたいよね……」と当たり前ですが夫と話しました。
また、自宅待機中は困ったときにすぐにかかりつけの小児科に行ったり、薬をもらったり出来なくなるのも心配ですし、「このタイミングでわたしの歯の詰物が取れたらどうしよう」とか、とにかく動けないことがプレッシャーでした。
濃厚接触の程度
夫妹ちゃんとはここ数年は月1回会っていて、新型コロナの流行が始まった頃からはしばらく直接会うのは控え、感染者が減った夏くらいからまた月1回我が家で会うペースが戻っていました。
正直、彼女も在宅勤務で基本的にはほとんど外出していないし大丈夫だろうと夫もわたしもたかをくくっていました。
濃厚接触となった日の接触は2時間程度、大人は全員不織布のマスクを着けた状態で我が家で会っていました。
会って最初の20分程度は窓を開けていたものの、途中で窓は閉めて効果はわからねど空間除菌効果のあるジアイーノを運転していました。
▼ジアイーノとはなんぞやについてはこちら
会っている最中は同じテーブルには着きませんでしたが、それぞれがお茶を飲んだりマスクを外している時間はありました(マスクを外した状態同士での会話はありませんでした)。
あとは洗面所やお手洗いを使ったり、そして夫妹ちゃんはマスクをしていないこっこと近距離で遊んでいました。
夫妹ちゃんが来る前は、抗菌スプレーなどで部屋の各所の消毒や掃除はしていました。
接触が彼女の発症2日前ということで、タイミング的にはちょっと危なかったかもしれません。
それでも今回わたしたちが陽性にならなかったのは、会食したわけではなかったので接触といってもそこまで濃い接触ではなかったおかげか、はたまたオムツの消臭で買っておいたジアイーノがウイルスにも多少有効で救われたのか。
兎にも角にも幸運だったようです。
夫妹ちゃんによると、今回の感染の経路は不明。ほぼ引きこもっていたので思い当たる感染経路は彼氏さんと映画館に行くため外出した1回。
館内が満席で飲食もOKだったらしく、大丈夫かなあと少し不安に思っていたら彼氏さんも同じタイミングで高熱が出て陽性になったそう。
ただ、それも映画館で感染したのか、もともと彼らがどこかで感染していたのかはやっぱりわからないみたいです。
ニュースで増えていく感染者のグラフを見るたび、身近には感染した人の話を聞かないのでどこか遠いところの話に思えていました。
そんなことはないんだな、と今更ながらショックでした。
反省しかない……
こっこはもともと病院が大嫌いで健診のときも大暴れ、薬をもらいにいくだけでも大暴れな人ですが、今回のPCR検査では今までで一番長いギャン泣きでした。
まだ生まれて1年しか経っていない小さなこっこに、怖い思いをさせてしまいました。
全身で「いやだいやだ」としていたこっこの姿を思い出すだけで、かわいそうで、同じくらい自分に腹が立ちます。
わたしは外で働いているわけではないし、こっこと普通に生活しているぶんにはこっこにPCR検査を受けさせるようなリスクは極めて低いはず。
何かあるとすると仕事で人と会う機会の多い夫が感染するくらいで、それはもう同居家族の感染で不可抗力のはずだから、わたしさえきちんと気をつけていればこっこを充分守れたはずでした。1歳のこっこに、こんな余計なつらくて痛い思いをさせなくてよかったはずでした。
また、夫妹ちゃんに対しても申し訳ない気持ちがあります。
年長者であり母親である自分が、夫たちに「こっこも最近体調が万全じゃなかったし、感染者も増えてきたから今回はビデオ通話にしようか」と、会いたい気持ちを律して言えばよかった。
そうすればせめて夫妹ちゃんも体がつらいときにこっこの心配をして落ち込まなくて済んだし(本当にかわいそうでした……)、ドアノブに食料をかけておくくらいの手伝いは出来たのになあと思います。夫妹ちゃんには居住区の自治体からごはんセットが届いたそうです。
自分が情けなくて、後悔ばかり。
もちろん夫妹ちゃんも回復して復帰した現在は、家族のあいだでは「大事がなくてよかったね〜」ということで特に関係に変化はありませんが、直接会うのはしばらくやめになりました。
そして家族だけでなく、保健所や病院に負担をかけてしまったことも、情けないです。
とはいえ今後は自分たちに出来ること、つまり感染を広げないことに努めるしかありません。
正直、感染も絶対避けたいですが濃厚接触者になっただけでもいろいろと面倒でした。もう2度とごめんだな、というのが最終的な感想です。
だからこそ自分の家族だけではなく、ワクチンを受けられない妊婦さんや子どもを守るために、そしてちょうど60〜64歳というボーダーラインの年齢のわたしたちの親世代を守るために、しっかり気をつけていきたいと思います。
また、いま闘病中の方が一刻も早く無事に治って元の生活に戻れますように。