かつては恋人同士だったのに
▼前回
悩める授乳の道のり
覚書と思い出の記録を兼ねて、長々と書いていきます。
さて、こっこ0ヶ月。
退院時に1ヶ月健診までにはおっぱいだけで行けそう、と言われて自信をつけ
「メインはおっぱいで、寝る前の授乳は夫が粉ミルクをあげるなんてどうかな〜」と、おっぱいと粉ミルクのいいとこ取りを目論んでいましたが、あっちを立てればこっちが立たず的なドツボにハマってしまいました。難しい。
そこでベビースケールを買ってこっこの体重を測ってみたところ、おっぱいをダラダラと左右15分ずつ吸っていたはずなのに、30gしか体重が増えていませんでした。つまり30分かけて30mlしか飲めていないということ。
粉ミルクだけの子なら1回で100ml飲むのが適量の時期。
入院中はおっぱい量は「問題なし」と言われていたので、もっと飲んでくれているものだと思っていました。
「全然飲めてない! おっぱい全然出てない!!」とショックを受けました。
すぐに粉ミルクの量を徐々に減らしていたのをやめましたが、生後3〜4週の体重の増加は日割り21gとギリギリ。
そのタイミングでこっこの1ヶ月健診があり、栄養士さんによる授乳相談の時間がありました。
さっそく授乳の記録をしていたノートを見ていただいて相談したところ「ミルクをもっと飲ませたほうがいい、1日トータル360mlは足してください」とのことでした。
健診のあと、おっぱいのケアもしようと「桶谷式」という母乳育児を推進しているメソッドの助産師さんの訪問マッサージを予約して受けました。こちらでは「母乳だけで大丈夫」とのこと。
どっちや。
と思いましたが、桶谷の助産師さんの
「まだこっこちゃんは口と胃が小さくて一度にたくさん飲めないみたい。ちょこちょこ飲むのがこっこちゃんのペースだから、体重はちゃんと増えているし、お母さんは大変だけどがんばって」
の言葉に、「確かにこっこは飲みたい意欲はあるけど体力がないから寝落ちしちゃうんだ……」と、なんだかこっこの様子を鑑みて少し腑に落ちました。
小児科のお医者さんの健診でも、母乳がメインなら今までのやり方で体重の増えにはそこまで問題なかったようなので、ひとまず毎回粉ミルクを60〜80ml作っておいて、おっぱいを左右10分ずつ。
そのあと粉ミルクをこっこが飲めば飲ませるし、飲まなければそのまま寝かせる……と、あまり気負わず「こっこに任せる」方法を取ることに決めました。
ただ、「こっこのミルク代を稼いでくるよ!」と仕事に行っている夫が、流しに捨てられていくミルクを見て切なそうにはしていました。
こっこが飲まずに寝るので、作っては捨てられたミルクの怨霊たち。テイスティングして一番「母乳に近い味」と思ったのは和光堂かなあ。コーヒーに入れたらどれもまずかったです
哺乳瓶の思ひで
ついでに哺乳瓶について。
退院後からずっと使っていたのはピジョンの母乳相談室の乳首+母乳実感のポリプロピレン瓶です。
哺乳瓶拒否が始まってから、「哺乳瓶拒否の赤ちゃんでもこれなら」という評判のNUKのネイチャーセンスを買い足しました(しかし、こっこは一度も飲まなかった……)。
消毒は西松屋のレンジ消毒(加熱3分でOK)ができるケースを使っていましたが、途中でピジョンの「レンジ(加熱5分)or薬剤消毒」ができるタイプを買い直しました。
↑これです
離乳食が始まってからはレンジ消毒は使わず、食器や歯固めをミルクポンに漬けていることのほうが多いので、最初から両方いけるタイプを買っておけばよかったかなあ。ちなみに母乳相談室の搾乳カップはどちらのケースでも入りました。
そうそう、ピジョンの哺乳瓶セットは荒川区の出産祝いのカタログギフトでいただきました。
ただ乳首は産院で使っていた「母乳相談室」にしていたので、セットの「母乳実感」の乳首は使わず(瓶は対応していたので使えました)。
しかも後で買ったNUKのガラス瓶の哺乳瓶のほうがすぐ冷めて夜中のミルク作りに楽だったので、もしかすると哺乳瓶は「ガラス瓶+母乳相談室乳首」を自分で買って、カタログギフトは違うプレゼントを選んでもよかったのかも……しれ……ない……。
でも哺乳瓶は、いまも離乳食でミルクポタージュを作るときの計量に愛用しています。ありがとう荒川区
使わずじまいの乳首は区の施設にでも寄付せにゃいかんですね。
産後の今なら何をギフトに選ぶかなあ。
ニチイの家事代行サービスの「バスorキッチン+トイレ洗面所掃除セット」一択だな。
その後
こうしてスケールで体重をチェックしつつ1日20回ペースでせっせと授乳しているうちに、こっこの場合は体重が4000gを超えたかなというタイミングで彼女の哺乳力がアップして、みるみるおっぱいを飲むのが上手になって吐き戻しも減りました。
げっぷも4ヶ月を過ぎた頃から勝手に自分で出せるようになりました。
おっぱいのあとに粉ミルクを飲む量は、生後1ヶ月では1日トータル120〜180mlほど。こっこのおっぱいペース的には、たぶん指導された粉ミルク追加360mlは多かったかなと思います。でも、吐き戻しが多かったので母乳だけじゃ栄養が足りなくなったかもしれない。
ミルクの量は徐々に減り、生後2ヶ月には1日20ml飲めば多いくらいになりました。
体重は出生時2900g→退院時3000g→1ヶ月健診時3900g→2ヶ月時5100g→3ヶ月時6100gと成長。すぐ6500gに。
計算外だったのが、ちらと書きましたが生後2ヶ月で哺乳瓶+粉ミルクを拒否するようになってしまったこと。
鉄分や亜鉛不足が気になるので1日1回は粉ミルクを飲んでほしかったのですが……残念です。
搾乳しても哺乳瓶を嫌がるようになってしまい、一番ショックを受けていたのはこっこへの授乳が癒やしタイムだった夫でした。
夫が哺乳瓶でミルクをあげようとすると手で押し返して
「いや、ほんとにやめて」みたいな、マジなトーンで拒否るこっこ。
夫は「つまちゃんいいなあ……おっぱいあげられて……」と傷ついていました。
ちなみに離乳食が2回食ペースとなった生後8ヶ月現在もなんだかんだちょっとした節目節目(というのか)におっぱいを飲みたがるので1日8〜10回くらいは授乳していて、夜中も2時、5時くらいに起こされています。
ちょこちょこ飲み癖の魂は100までのようです。
試してみたこと
ここから、おっぱいの出が不安定だった0ヶ月〜1ヶ月のときにやってみたことをつらつら書いていきます。
桶谷式マッサージ
1ヶ月健診の栄養士さんの「ミルクをがっつり増やせ」アドバイスを受け、逆に「それでいいのだろうか……こっこはミルクを飲みすぎると吐くしなぁ」と悩んでしまい、というか栄養士さんが白衣から颯爽と粉ミルクの「明治ほほえみ」の試供品を出して「ほほえみ」のパンフレットを使って説明してくれたため、夫とわたしは「明治の回し者では」と余計に悩み笑。
悩んでいる暇があるならこっこのためになにかやってみよう! ということで、「桶谷式」というメソッドの、おっぱいマッサージの助産師さんに来てもらうことにしました。
もともとマッサージだの指圧だのを受けるのが好きなので、有名な”手わざ”に興味があり。
ちなみに今度別の記事で書きますが、荒川区は生後4ヶ月未満の赤ちゃんがいるお母さんを対象に、訪問マッサージを割引で受けられたりする「産後ケア事業」サービスがあります。手厚い。わたしのときは時期がずれてて使えなかった……
訪問当日は、洗面器と熱いお湯を用意しておいて助産師さんを待ちます。
来てくれた助産師さんがカルテを記入しつつ母子の状況を確認。
熱いタオルで胸を包んで、ギュッギュッと優しく抑えるかんじでマッサージ。
おっぱいがびゃーびゃー水芸のように出て、大変楽しかった。
授乳の様子を見てもらったところ、まだこっこは口と胃が小さくて一度にたくさん飲めないとのこと。
また、こっこも飲むのが下手だがわたしも飲ませるのが下手、ということで授乳姿勢を今一度教えていただきました。
助産師さんに「おっぱいちゃんと出てますよ!」と言われてなんとなく自信になりましたし、蒸しタオルでおっぱいを温める方法がわかったので、今もたまに「張ったな」というときは、レンジで作った蒸しタオルで胸を優しく抑えて温めています。
退院後のリフレッシュにもなったし、マッサージを受けてよかったです!
こっこが授乳途中で寝てしまうことも相談しましたが、「気持ちよくって寝ちゃうんですね。おっぱい星人です」ということで対処方法は特になし。
げっぷも「げっぷが出ない赤ちゃんもいる、しばらく縦だっこして出なければ顔を横にして寝かせて」とのこと。
こっこはげっぷの代わりにおならをよくしていて、小さな体のどこからそんな音がするのかというくらい大きなおならをしていました。これがげっぷの代わりになっているらしい。
笑い袋ならぬ屁袋みたいな赤ちゃんだなと思いました。
水分&汁物をよく摂る!
授乳中にはマグネシウムが不足しがちになるということで、小松菜と油揚げの煮物を食べたり、コントレックスを箱買いして積極的に水分を摂るようにしました。
小松菜の煮物はキッチンバサミで小松菜と油揚げを切って小鍋に突っ込み、にんべんのつゆと水を入れたら出来るので、こっこが0ヶ月の頃も隙を見て作れました。
夫が夜ごはんに店屋物を買ってきてくれたときも、この1品があるとなんとなく体に気を使っている気がほんのりするし、夫も手作りのものがあると「やっぱり家庭の味はありがたいな」と喜んでくれていました。ほぼにんべんの味だけど。
そしてなにより小松菜をよく食べると、おっぱいの味が甘くておいしい気がします(当社比)。
あとはハーブティーを飲むことが多いです。
おめでた中から飲んでいるyogiのラズベリーリーフティーに加え、pukkaのMotherkind babyというハーブティーもなんだかおっぱいの出がよくなる気がする!
おやつにはこれまたおっぱいの出に良いというデーツやかぼちゃの種を食べています。(TOMIZで大袋で買ってます)。
最初は煮出すタイプの甘くないたんぽぽコーヒーをポットに入れて夜中も飲んでいましたが、そのまま寝ちゃったりしたところ歯が染まったので卒業しました……笑。
あと要は水分ですが、わたしの場合は「白菜のすっぱ鍋」をスープ仕立てにして食べると、すっごくおっぱいが出ます。白菜1キロはぺろりです。
▼鍋についてはこちら
お米をたくさん食べる
水分だけでなく、特に0ヶ月〜1ヶ月のあいだはおっぱいのために朝からごはんを茶碗軽め2杯食べていました。
小腹が空いたら片手でつまめるニッスイの「枝豆こんぶおにぎり」をチンして食べたり。実家の母にも甘えて、お昼に手作りのお弁当を持ってきてもらったりしていました。
それでも、産前から9キロ増えていた体重は、産後1ヶ月半で産前よりマイナス2キロに。
デカ盛りの光栄軒でテイクアウトしたチャーハンとからあげを食べても、体重は増えないです。つまりそれだけこっこに栄養を持っていかれているということ……恐ろしい。
しかし逆におっぱい中は、光栄軒のデカ盛りチャンスと捉えています。またチャーハン食べよ。
ベビースケールで測る
生後3週目のときに10g単位で測れるベビースケールを買って、授乳前と授乳後にこっこの体重を測るようになりました。
栄養士さんには「赤ちゃんの体重をこまめに量るのはストレスが貯まるのでおすすめしない」と言われましたが、数十グラムの差に一喜一憂するのはパンやお菓子作りに通じるものがあるので、パンやお菓子を作るのが好きな人は特にそのへんは気にならないのでは……。
測っているうちに、朝〜昼にかけてはよくおっぱいが出てこっこもたくさん飲むし、夕方からはおっぱいが少なくなる、というリズムも掴めてきて、夕方に一度ミルクを増やして夜〜朝方の授乳に備えようとか、そういう作戦を立てられるようになりました。
ちなみにわたしの生後1ヶ月時のおっぱいペースは、朝〜お昼が60〜80mlくらい、夕方からは40〜60mlくらいでした。
「おっぱいが出ていないかも」と見えないものについて悩むよりは、測ることがストレス解消になりました。
こっこをスケールに乗せるときには、夫と作ったトッポンチーノが大活躍!
0ヶ月のときは授乳のたびに計測→1ヶ月になったら毎晩寝る前の決まった時間に計測→2ヶ月からは週1回計測、と計測ペースはのんびりになりましたが、今もこっこをすっぽんぽんにして体重を測る時間が楽しいです。
まとめ
こっことの生活は、やっぱり初めての赤ちゃん・初めての育児なので、当たり前のことがもう全くわからなくて、ちょっとしたことが命に関わる重大なことだったらどうしようと、授乳を始めいろいろ心配事は尽きません。
こっこがあまりにも泣くので「病気かも!?」と夫と顔面蒼白になって育児相談ダイヤルに電話してみたこともあります。そのときはただの寝ぐずりでした。もうてんやわんやです……。
でも、体重や発達について迷ったときは、せめてもの資料にと自分が赤ちゃんだったときの母子手帳を見て少し参考にしています。
わたしは生後3ヶ月の時点で発育曲線からはみ出してましたが(おっぱい星人でした)、性格はおとなしめ。歯は6ヶ月から生えて、ハイハイは生後7ヶ月で始めていました。
こっこはわたしの赤ちゃん時と比べると、同じ月齢でも体重が2キロ近く軽くて、おしゃべりが多くて活発なのですが、8ヶ月後半でようやく歯が生えてきて、まだお尻が重いのかずりばいすらままならないです笑。
そう考えると体重の重い軽いと発達はあまり関係ないのかもしれないのかな??、と思います。
当たり前だけど、赤ちゃんごとに個性は全然違いますね。
だからやっぱり、目の前のこっこと向き合うことが大事なんだなと改めて思います。
親としてはまだまだだけど、こっこのことを一番よく知っているのは夫とわたしなのですから!
ちなみにわたしはこの発育曲線っぷりではさぞ大きくなったかと思いきや、幼稚園に入る頃には普通サイズになりました。しかし現在も太ももは乳児の頃のままのサイズ感です。それだけはおっぱいを飲みすぎた過去の自分を反省しています。
夜中に何度も起きたり、おっぱいを吸いつくされてこちらもボロボロになるようなハードな週を乗り越えると、こっこはおもちゃをうまく掴めるようになったり、寝返りが出来るようになったり、目に見えて成長してくれます。
次は何が出来るようになるのかな、と毎日ワクワクしています。
これからもこっこのペースで、すくすく育っていっておくれ!
でも卒乳の時期が今から怖い!
▼こっこの成長記録