いったいどうなってしまうのか!!
前回
大変なことになった
靴ずれの痛みが気になり出したのはデンマークの空港からでしたが、帰国して成田空港の入国審査の列に並んでいたときにさらにひどくなりました。
それでも「靴ずれがチクチク痛いな〜」程度だったのが、電車に乗って家の最寄り駅に着いた頃には足を地面に着けると膝にまでズキーンと響くような痛み。
ヒィヒィ家に帰って絆創膏を剥がすと、靴擦れの周りが赤く腫れていました。
消毒して、とりあえず疲れたので少しお夕寝。
起きてみると痛みがそこまででもなかったので夫と食事へ。
しかし食事を終えて立ち上がると、足を地面にまったく下ろせないほど足全体に響くような激痛が始まり、家に帰って見ると足首やふくらはぎあたりまで赤く腫れてパンパンになっていました。
もともと太い足ですが、足首や指の関節のシワが腫れで消えているので異様なかんじ。そして歯が文字通り音を立ててガチガチ鳴り始め、ひどい寒気が襲ってきました。
夫が「いつもの足の太さとどう違うのかわからない」とのたまうので、「ほら自分の足と比べてごらん!! 関節のシワがなくなってるでしょ!? 異常でしょ!?」と必死に説明して、ようやく「たいへん!」とわかってもらえました。くやしい
帰国した日は日曜だったので夜間外来に行くか迷い、翌朝イチで病院に行くことにしたものの、午前3時を過ぎても痛みと寒気は増すばかり。熱も38℃まで上がりました。
夫は「大げさだよ〜」と言っていましたが、当時のわたしは平熱が35℃台だったので38℃となるとだいぶ高熱だし、ネットで症状を検索すると「壊死」「敗血症」などの洒落にならないワードが。
ケガをしたのが氷河の水たまりだったので「人食いバクテリア」なども頭をよぎりました。
氷河に眠っていた太古のウイルスや菌に感染したのではないか。治療法は見つかるのだろうか。隔離されて、ニュースとかになってしまうのではないだろうか……。あらゆる悪い想像をして、心臓がバクバクしてきました。
わたしが隔離されるなら夫もついでに隔離されるよなあ〜とか考えてました
あともうひとつ思い当たったのは濡れたらほんのり臭かったレンタルブーツでしたが、そっちのどちらかというと現実的な要因もまた違った意味で恐怖でした。
やっぱりタクシーで今すぐ外来に行ったほうがいいのかもしれない。ひとまず人生初の「救急相談センター」に電話しました。
海外旅行から帰ってきて高熱が出たと言うやいなや「最寄りの大学病院か総合病院に今すぐ電話して受診してください」とのこと。そりゃそうだな。
氷河のウイルスによるものなら感染症科のある駒込病院が安心か……と駒込病院に電話してみたところ、急患がいなかったみたいで看護師さんにとても優しく対応していただきました。
「今病院に来てもらっても薬が出せないので、足をクッションなどで上げて高くして氷で冷やし続けてください。朝一番になったら病院の外来に来るか、最寄りの病院に行ってみてください」とお医者さんたちからの伝言をいただき、足を冷やしてみると痛みが緩和され、落ち着いて寝ることができました。よかった。
足を冷やしていいのか温めたほうがいいのかもわからなかったので、このアドバイスのおかげで適切な処置が出来ました。ありがとう駒込病院!!!
楽しい新婚旅行から一転して降りかかった災難、いや、幾万年もの氷河での長い眠りから目覚め、現代に復活したウイルス「白雪姫」によるパンデミックへの恐怖は、人類滅亡の序曲か。
果たしてつまの足は、一体どうなってしまうのか……!?
次回、最終回へとつづく