たまにはのんびりした旅をしたいです
5月の連休前に夫と1泊2日の札幌弾丸旅行に行ってきました。金曜の昼過ぎに行って土曜の夜に帰ったのであまり時間はなかったけれど、夫もわたしも長年やりたかったことをいろいろクリアできたプチ旅でした。
今年の結婚記念日が夫にしてはおとなしく過ごしていたのは、直前に札幌に行っていたからだったのでした。
チキンペッカー
旅の始まりは、新千歳からの快速エアポートを途中下車して、新さっぽろのチキン屋さん「チキンペッカー」から。
小学生のころにこちらのお店で食べたチキンを忘れられず、絶対もう1回食べたくて!!
チキンペッカーは帯広などにある「鳥せい」の姉妹店だそうです。
おいしい焼き鳥やさんはいろいろ行っていますが、こちらの「炭火焼きチキンセット」のチキンと塩おにぎりのセットを食べたときの楽しさは、わたしのその後の人生に多大な影響を与えました(炭火焼の手羽先や焼き鳥をお持ち帰りしたときはおにぎりを用意する人生)。
塩おにぎりのしっとりした海苔が舌に乗ったときのチリっとした塩気と少し固めたお米の甘みが、ジューシーな炭火チキンに合うんですよねえ。チキンとおにぎりを交互に食べる喜びは、夫の言葉を借りるならそれは「永久機関」。それを教えてくれたチキンペッカー。
ということで約20年ぶりに訪れたチキンペッカー。ログハウス風の店内はおぼろげな記憶のまま変わらず、「炭火焼きチキンセット」をイートインでオーダー。
むかし食べたチキンセットは千切り大根にしょわしょわの鰹節と何かのカリカリがトッピングされた和風サラダと丸い塩おにぎりだった気がするのですが、セット内容はポテトと三角塩おにぎりになっていました(誰か……知っているひといませんか)。
サラダの「何かのカリカリ」の正体を確かめたかったので、付け合せがポテトになっていたのはちょっと残念でしたが、かぶりついたチキンの美味しさはもう「思い出補正」ではなく変わらない美味しさ!!
皮は炭火が香ってパリパリ、プリプリのお肉、絶妙な塩加減。チキンと塩おにぎりを交互に食べるとこれこれ、このあんばいよ!!
やっぱりすごく美味しかったです。本当は唐揚げチキンセットも食べたかったのですが、お腹いっぱいになっちゃって。ああ、近所に欲しい。
唐揚げのほうも味が変わっていなければおいしいはずなんですよ。
また行きたいな〜。札幌に通じるどこでもドアが欲しいな〜。
そしてどんぶらこと地下鉄へ乗り込み、西18丁目で雑貨ショップめぐりをするつもりがホテルでチェックインして荷物を下ろした途端にチキンでお腹が膨れていて爆睡。行きたかったお店が軒並み閉店しちゃった時間にようやく目覚めました……。
西18丁目は以前夫と札幌に来たときに食事に来て(そのときは「またつ」にお邪魔しました。海鮮料理がすっっごく美味しいお店で、大好き! 次回札幌来訪の際はこちらにまたぜひ行きたい!!)、かわいい雑貨店をいろいろ見かけたのでゆっくり楽しみたいと思って今回ホテルを西18丁目にしました。
それなのに全然何も見られなかった……笑。
塩ジンギスカン
夜ごはんは西18丁目駅からほど近い、塩ジンギスカンの「八仙・大通店」へ。
七輪で焼くスタイルで、ミディアムレアでどうぞ、という新鮮なお肉は、羊の旨味がダイレクト!
ジンギスカンはベルのタレ派、家で羊を食べるときはクミンと合わせがちの我が家ですが、塩味もさっぱりとおいしかったです。羊肉の持つ独特のミルキーな風味が鼻に抜けるかんじで、爽やかなラムでした。サイドメニューの牛トロごはんの丼も絶品でした。
じつは大変失礼なのですが、食べている途中で塩以外の味も欲しくなっちゃって……。タレ味かな、と思って頼んだカルビも塩味だったので、牛トロごはん以外は全部塩味だったのかもしれません。お店を出た直後は、夫と「おいしかったけど、他の味でもちょっと食べてみたかったね〜」なんて話していました。
しかしその後、ラムの塩炒めを別のお店で食べたのですが、もう臭くて!
こちらのお店のラムは本当に新鮮で特別だったんだなあと思い知りました。
八仙ではタレはいらない。ぜひまた塩味で食べさせてほしいです。
飲んだあとの〆ジンギスカンにも良さそう。
プレシャスホール
そしてまたホテルに戻って仮眠ののち、はしご酒をしつつ歩いて、4プラ近くのクラブ「プレシャスホール」へ。
こちらは1993年オープンの老舗クラブで『ハウスミュージックの聖地』と称されるほどの歴史があり、国内外の有名DJがプレイする場所です。
夫は「今まで何度かお店の前まで来たんだけど、一人で入れなかった」とのこと笑。
いや〜ここが、素晴らしい場所だった!!!!
わたしたちが行った日はちょうど石野卓球さんの日でした。フロアの盛り上がりをじっと観察する卓球さんの前で、ちぎれんばかりに尻を振って踊る夫。
札幌プレシャスホール楽しかった!思えば現存する国内のクラブで一番古くから(90年代半ば〜)ずっと定期的に年に数回プレイさせてもらっているハコ。さらに毎回ロングセット!本当にここは特別。札幌の人は自慢した方がいいよ。
— Takkyu Ishino/石野卓球 (@TakkyuIshino) 2018年4月21日
国内外のクラブにそんなにたくさん行ってはいないですが、とりあえず今までわたしの人生で訪れたクラブのなかで一番独特で、雰囲気が良かったです。
商業ビルの階段を「ここでいいのかな」と不安になりながら降り、重厚な扉を開けて足を踏み入れると、迷路のように広がっていく非日常。その最深部のフロアに辿り着いた瞬間の喜びといったら。だけど手作り感の隙もところどころあって、作りものではない血の通った箱というかんじ。なんだろう、テクノ好きの巨鯨に飲まれたような気分になりました。
出るとき、受付の方に「たくさん踊ってくれてありがとう」と言ってもらえて嬉しそうな夫
音楽を愛する大人が集まる、まったり素敵なところでした。札幌の人が羨ましいー!
卓球さんも最高でした!
モエレ沼公園
翌日はお寿司ランチのあと、モエレ沼公園へ行きました。
こちらはもともと廃棄物処理場だった土地を、彫刻家イサム・ノグチが「人が傷つけた土地をアートで再生する」というコンセプトで公園全体を彫刻作品として設計した総合公園。山やガラスのピラミッドや噴水や遊具があります。
自然と芸術の調和を北海道らしいダイナミックなスケールで楽しめる、まさに「大地の彫刻」。
なんかださい夫の写真
モエレ沼公園は夫の大好きな場所で、学生時代も何度か訪れているとか。札幌出張の際はモエレ沼に一人で立ち寄って、スーツ姿で山に登ったりしているそうです。そういえばいつも写真を送ってくるわ。
がんばって山を登ると札幌の街を見渡せます。暑い日だったので、けっこう疲れました……笑。
夫はレンタサイクルを借りたかったみたいですが、連休前はまだ始まっていませんでした。残念。
夫は「今度こそ」と言っているので、もしモエレ沼で一人自転車を漕いでいるサラリーマンがいたら、それは夫かもしれません。
でも、どこから見てもエクストリームさぼリーマンですよね。
ミンガスコーヒー
さすがにへろへろで中心街に戻り、テレビ塔の近くのカフェ「ミンガスコーヒー」で一休み。とにかく足が疲れてコーヒーを飲みたくて、検索したら出てきたお店でした。
ちょっと年季の入った雑居ビルにあって、テラス席があったのでそちらへ。テレビ塔を眺めながらのんびりコーヒー(フレンチローストかな?)とケーキをいただきました。
夫もわたしも好みの酸味抑えめなコーヒーで、インテリアも素敵でした。
友達とのんびりおしゃべりに来たいお店。いいなあここ。札幌って雑居ビルが楽しい。
そして帰路へ……
そして味噌ラーメンを食べ、空港に向かって旅は終了。あ、佐藤水産のさけっちも抜かりなく買いましたよ。
今回本当に嬉しかったのは、チキンペッカーに行けたこと。
わたしのなかで、子ども時代に心に残った札幌のおいしいごはんといえばチキンペッカーとレアハンバーグの札幌牛亭が双璧でした。
牛亭は馴染みのある本店は閉店してしまいましたが、東京に池袋店があるのでそちらによく行っています。
チキンペッカーも東京にお店出してくれないかな。
もちろん夫と一緒にクラブや公園に行けたのもよかったです。夫が愛している音楽と芸術に触れられて、夫という人のキーワードをまたひとつ知ることができました。
ということで短いながらも札幌旅行とっても楽しかったです!
いやぁ、お腹いっぱいだったわ。
次回は冬に、モエレ沼でそりをするのと雑貨店リベンジをしたいです。
▼その他の旅行絵日記はこちらから。
▼旭川のジンギスカンも好き。