アルメニアの羊のスープ
冷え性改善のために、お腹を温めてくれる作用のあるひつじのお肉を食べるようにしています。ということで、モンゴルや中央アジアの料理をけっこう作ります。
個人的にこれは冷え性対策に最強! と思うのが、「エチミアジン風ボズバシュ」というアルメニアの羊肉のスープ。今の季節のような夏の暑い日に食べると、体が熱くなりすぎてフラフラしたり、あせもがひどくなるので要注意なほど強力!
作りたてはスープがもうちょっと透き通ってます。写真は2日め。
エチミアジンは大聖堂があるアルメニアの都市です。激辛の食べ物を食べても汗の出ない代謝の悪いわたしでも、このスープを食べると体の芯からぽかぽかになって汗が。ひつじ好きの夫もこのスープが大大大好き。
すごい勢いで食べてくれます。夫いわく、もし将来ボケて妻のことを忘れてしまっても、このスープを食べたら思い出してくれるほど好きらしい。
このスープを冷え性に悩むひとに是非食べてみてもらいたいなーと思ったので、レシピを書いてみます。
しかし、好きなように勝手にアレンジして作っているレシピなので、正しくは「エチミアジン風ボズバシュ風、荒川区風スープ」です……。あと、うちはよく食べる夫婦なので、分量が多いです。2人で1日半がかりで食べるかんじ。
用意するもの
- ラム肉 250g 我が家は300gで肉肉しく。
- トマト 中3個(カットトマト缶でも)
- じゃがいも Mサイズ2、3個
- たまねぎ 中2個
- 米ナス 大1個(普通の長ナスでも)
- パプリカ 2個(ピーマンでも)
- いんげん 5本くらい
- オクラ 3本くらい
- ミックスビーンズ 1缶
- にんにく 1片
- バター 20gくらい
- 水 1.5Lくらい てきとうに……
- 固形ブイヨン 2〜3個(ブイヨンがなければコンソメでも)
- イタリアンパセリ(乾燥パセリでも)
- ディル(乾燥ディルウィードでも)
基本的に具材の野菜はトマトと玉ねぎとじゃがいもさえあれば、他は冷蔵庫にあるものを適当に入れてもなんとかなりますし、足りないものがあれば無くてもだいたい大丈夫です。羊が全てをいい具合に包み込んでくれます。我が家は基本の3つの野菜以外の具材は、常備している「緑ピーマン、米ナス、ミックスビーンズ缶、ブラウンマッシュルーム」だけで適当に作ることが多いです。好きな言葉は、適当です!
作り方
(1)細かく切ったラム肉をお鍋でたっぷりバターで炒めます。
骨つき肉や塊肉などではなく、スーパーでたまに安売りしているジンギスカン用の生ラムでおいしくできます(味付けラムは×)。
(2)鍋に水を入れ、固形ブイヨンを入れて10分ほど煮ます。刻んだニンニクも1かけ加えます。本当のレシピではニンニクは入ってないのですが、好きなので入れてます。羊のダシが出るので、ブイヨンなどは最初少なめに入れて、あとで味を見て加えてください。
(3)お肉を煮ているあいだに、具材の野菜をさいの目に切ります。玉ねぎ、パプリカ、ナスなど、よく煮込みたい野菜をざばざば入れます。次にじゃがいも、いんげん、オクラ、トマトなどあまり形を崩したくない野菜を入れます。トマトはあまり水っぽくない、真っ赤なミディトマトあたりの種類が向いてます。わたしはじゃがいもや豆がとろとろなくらい煮込んであるのが好きなので、あまり順番を気にせずがーっと入れちゃいます。
(4)塩コショウで味を整えます。パセリを少しとディルをバフバフ加えて煮ます。ディルは中央アジア原産のかぐわしいハーブ。これをたっぷり入れると、一気に中央アジアっぽい味になる気がします! ディルは食べる前に載せるのが正しいレシピですが、ディル大好きなので、ここでも大量に入れてしまいます。羊くささも、まろやかになりますし。
(5)お皿に盛って、ディルとイタリアンパセリを散らして、できあがり〜。
小麦粉を練って少し寝かせて、平たく切って茹でたボソボソ麺を入れれば、麺類の始祖「ラグマン」ぽくなって、ちょうどいいお昼ごはんにもなりますよー。
ディルは使い勝手も良いし、おなかにガスが溜まって張ってつらいときなんかにも効果的な便利ハーブなので、家に無ければぜひ買ってみてください!
冷え性への効果はもちろんのこと、豚と鳥に飽きてきた給料日前などにも、がっつりボリューミーで元気が出るスープなので、おすすめです!
▼羊のボルシチも♡