よりにもよって……
幼稚園といえば入園グッズ。
年明けくらいから、ママ友たちと顔を合わせれば「どうする?」という話になっています。
こっこが入園する予定の幼稚園も、手提げバッグやら上履き袋やら体操着入れやら、いろいろ指定の入園グッズがあります。
さすがに手作りは親の負担が大きいので、もちろん幼稚園からも「市販のものでもいい」との但し書きがしてあったし、夫も「高くついても全部買っちゃえば〜、ぼく裁縫苦手だから手伝えないし……」と言ってくれていたものの。
4月から新しい世界にたった一人で飛び込んでいく、かわいいこっこ。
かわいい暴れこっこ……いやほんと大丈夫なんだろうか……
そのはなむけとして、入園グッズの準備には少しこだわりたい気持ちがありました。
この気持ちは「かわいいグッズを用意したい」というより、お守りを用意するみたいな「無事に過ごしてほしい」という願掛けにも近い気がする……。
逆に子どもの立場での入園グッズの思い出を振り返ってみると、もともとわたし自身は大のマザコンなので、自分が幼稚園に入園するときに母が作ってくれたちょっとシックなスヌーピーの入園グッズも、母と生地屋さんに行ったときのこともよく覚えています。
幼稚園に通うのは正直好きじゃありませんでしたが、入園グッズを作ってもらったのは今でも大切な思い出だし、通園の励みでした。
夜に面白いドラマがやっている時代だったから、通園のために朝起きるのがつらかったのよねー
とはいえこっこはわたしのようなマザコンではないし、うちにはミシンもないのでまあ入園グッズも”手作り”にはこだわらなくていいやとは思っていましたが。
なんとこのたび。ばばーん。
「裁ほう上手」という布用ボンドを手に入れました!!!
入園グッズのレシピもあって、生地をボンドでつけるだけで簡単に入園グッズが作れるのだそう。
「これなら好きな布で作ってあげられるよ〜」と、幼稚園の入園手続きをしていろいろ必要なものの資料をいただいたその足で、ルンルン気分で繊維街に行ったのでございます……。
──んが、しかし。
こっこに
「飛んでいる蜂さんが、蝶々の飛んでいるお花畑を眺めて”どのお花で蜜を吸おうかな〜”と考えているバッグにしたい」
という具体的なデザイン案を出され、しかもこれなら失敗しても何度でも買い直せそうだなという価格帯の生地コーナーでは
「これじゃない!!!!!」
と泣かれ。
最終的には、繊維街の柄物生地を扱っているお店をほとんど全部回り、最後に入ったお店でこっこが「これこれ。こっちゃんが探していたのはこれだったのよ」と「やっと会えたね」ばりにポエミィなことをつぶやきながら選んだ1メートルでさんぜんえんする高級生地を買わされました。
生地の相場はいまいちわかっていなかったものの、「裁ほう上手を塗ったくって作ろう!」と考えていた生地は1メートルで100円くらいだったので、こっこが選んだ生地は……だいぶ予算外でレジでほんとびっくりした……。
朦朧とした頭でお財布からお金を出しながら、「マザコンじゃない奴は、”ママが作ったものならなんでも嬉しいよ!”とか言わずに普通にデザインをフルオーダーしてくるものなんだな……」と思いました。
こっこはその後もパソコンでデザイン案を人に作らせては「ここの生地は別の色で」などあーだこーだ言い、また繊維街に足繁く通って裏地や紐なども全て自分で選ぶというこだわりっぷり。
どうせ全部引きずるか、紐をぶん回しながら帰ってくるだろうに……。
このこだわりは、繊維街の隣の日暮里南公園で、繊維街の空気を吸いながら育ったからか?
いつもハイハイしていたね
さて「裁ほう上手」を使えない生地を買ってしまって、入園グッズはどうするかというと。
業者さんにオーダーすることにしましたよ……笑。
初心者が手縫いでリバティなんて扱えるわけないよ……。
手芸屋さんですすめられた初心者用ミシンより業者さんの見積もりのほうが安かったですしね……。
一応こっこには
「裁縫へったくそなママが、こっちゃんのためにがんばるぞーって作るのと、プロがこっこのイメージどおりのきれいなバッグを作るのと、どっちがいい?」と聞いたところ
「それはプロ」
と即答でした。
そういう人だよこっこは。
でも楽しみだね入園グッズ笑。
▼こっこと繊維街の「ふらっとにっぽり」の大階段でヅカごっこをしてよく遊んでいます
▼入園グッズはこちらの本を参考にしてこっことデザインを作り、園指定のサイズ表とともに業者さんに見積もりをいただきました。「こちらの本を参考にして作りました」とか言ってみたかった
ちなみにわたしたちは生地を先に買っちゃいましたが、あとで業者さんの見積もりをいただいたときに必要な生地の長さがギリッギリだったので(あと裏地などは逆に買いすぎていた)、本当は生地を買う前に見積もりいただいたほうがいいのかもしれません〜。
▼手ぬぐいでふんどしならいくらでも作るのに