今を生きる
匂いフェチ話の続き。
ついつい嗅いでしまうのは、夫のうなじあたりから立ちのぼる、日干しして温く湿った飼い葉に石けんが混じったような……なんともいえない温かい匂い。
たまに、夫を嗅いだあとに、この匂いが嗅げなくなったらどうしよう、という漠然とした不安に駆られることがあります。そういうときは「とりあえず健康に気をつけよう」という結論に達します。
もう2度と嗅げない大好きだった匂いは、昔飼っていたインコのおなかやうなじの温かい甘い匂い。
先日、15回めの命日がありました。
彼を思い出すたびに、匂いの記憶も蘇ります。(寝てたら顔にフンされて、口に入ったフンの感触の思い出も)。まだまだ寂しいです。
昨年に引き続き、今年もパンを供えました。高校生の頃から使っていたクッキングスケールがとうとう壊れちゃって、目分量で試しに作ってみたら、イーストが多すぎて失敗したパン……。強力粉が思ったより全然少なかったみたいで。
たぶん今年も天国で吐き出していることでしょう。
来年こそはおいしいパンを供えるわ……。