VR、楽しかったのですが娯楽としてハマったらやばいな、と感じました
お台場の日本科学未来館で開催中の、『Björk Digital』展へ行ってきました。
「音楽のVR・18日間の実験」と題されたこの展覧会、VR機器でビョークの実験映像的なPVを楽しむというイベントです。
公式サイト(展示概要、整理券の案内もこちら)
http://www.miraikan.jst.go.jp/exhibition/bjorkdigital.html
指定時間の整理券順のグループになり、ゴーグルとヘッドホンのVRヘッドセットの置かれた暗い部屋に通されます。なんだかこれからバーチャル世界で殺し合いとかさせられそうな雰囲気で怖かった。
まずはヘッドセットを装着して、360度ぐるぐるとビョークに囲まれる『Stonemilker』を視聴。あっち向いてもこっち向いてもビョーク! 思ったより近くにビョーク!!
youtubeにアップされた動画でも、ぐるぐると動画を回転させて遊んでいたのですが、VRヘッドセットで観ると、アイスランドの浜辺でビョークと2人だけでいる気分に。すごい!
続いて歌うビョークの口の中に入るPV『Mouthmantra』。震える喉の粘膜がジェットコースターのようで、なんだか自分が実体を持たない「声」になったつもりになり、PVが終わってヘッドセットを取ったときに「あ、わたし自分の体があったんだ」と思い出しました。
しかしわたしの鼻息が荒いのか、ゴーグルのレンズがよく曇っちゃって集中できなかったのが残念。
そして、次の部屋に移動すると、天井からゴーグルとヘッドホンがぶら下がってます。立っている状態で自由に動きながら観る『Not Get』。映像が始まる前のセット画面は、真っ白のなかにぽつんと黒いキューブが浮いていて、映画『マトリックス』の世界みたい。
作品は、ビョークのパフォーマンスをキャプチャーして作られた映像。泥人形の女神像のような姿から極彩色の光の粒となり、どんどん巨大になって視聴者を飲み込んでいくさまは、映画『もののけ姫』のダイダラボッチみたいで神秘的でした。テーマは蝶の羽化だったのかしら??
以上の3本のPVの視聴にてVR体験は終了。
あとはビョークが子どもの音楽教育のために開発した音楽アプリの体験と、現在までの代表曲をリマスターしたPVが大きなスクリーンで見られる部屋がありました。アンドリュー・
自然と科学の融合、肉体を通して宇宙を体験する世界観は、IMAXの3D映画『The Human Body』などの、人体に入る系の映像が好きな人間にはたまらないです。
ということでVR初体験、すごくすごく楽しかったです!
ヘッドセットを取って、壁にめりこんでいる現実の自分を確認したときは、ちょっと夢から覚めましたが。
しかしVRヘッドセット欲しいな〜と前々から思ってたんですが、夫と「これは廃人になるから買うのは絶対やめよう」と決めました。なんだか、本能がこれは危険だと告げているわ。
あと、デートなどでこの展示に行く際は、ゴーグルを着脱する際に描いた眉毛が消えたりするので、気をつけてください。