荒川区に住んでます-うちの夫観察絵日記-

荒川区在住30代夫婦の日常。三度の飯と夫が大好きな妻による、夫観察絵日記ブログです。

結婚式の思い出おまけ(8)お礼状&ウェディングフォトアルバム作り

f:id:arakawalove:20200803212822p:plain

f:id:arakawalove:20200803212852p:plain

f:id:arakawalove:20200803212827p:plain

f:id:arakawalove:20200803212816p:plain

f:id:arakawalove:20200803212800p:plain

f:id:arakawalove:20200803212931p:plain

姑に限らず祖母4人の、母たちの黒留袖姿に対する異様に厳しいチェック……笑!

 

結婚式のアルバム作りの思い出です。長いです笑。

▼前回までの結婚式のエピソードはこちらより。

お礼状作り

カメラマンさんから写真データをいただく

結婚式が終われば待っているのはアルバム作りやお礼状作り、内祝いの発送です。

式の5日後くらいにカメラマンさんから250枚ほどの画像データの入ったCD-ROMが送られてきました。結婚式の身支度〜終わりまでの写真で、神社の境内や控室での談笑の様子などなどいろいろ。

f:id:arakawalove:20200803212913p:plain

カメラマンさんにはもともと「アルバムを作りたいのでA3印刷(選挙ポスターサイズ)にも耐えうるサイズで……」とお願いしていたので、大きめサイズで撮影していただいてバッチリでした(実際のアルバムはA3サイズではないです笑)。

 

お礼状は写真立てになる台紙カードで

ひとまず遠方の親戚には挙式の報告として、2人の写真をプリントしてお礼状(&内祝い)を送りました。祖父母たちにはアルバムを送る予定でしたが、写真をすぐ見たいかなと思い、カードを先に発送。

写真立てになる台紙カードにしたところ、一時入院中だった夫祖父にも「枕元にすぐ飾ったよ」と喜ばれました。よかったよかった。

 

購入したのはこちらです。

f:id:arakawalove:20210326002913j:plain

HAKUBA 写真台紙 フォトマウント Lサイズ

写真を1枚入れて、片面にはメッセージカードを入れてちょうどいいかんじ(付属にカードもついていましたが、別のミニ便箋を入れました)。

祖父母なら写真は好きな額に入れ替えて後生大事にしてくれそうですが、おじおば、いとこには人の写真ってもらっても後々処分に困るかなと思ったので、写真をペラっと1枚送るよりはちゃんとしているけれど、見終わったら気兼ねなく処分できそうなものにしました。

ちなみに台紙カードは親戚のみで、お祝いをしてくれた友人や同僚には内祝いと手紙だけにして、写真見せてと言われたらメールか写真つき年賀状を送りました。

 

フォトアルバムを自分で作る!

さて、いよいよアルバム作りです!

まずは写真に目を通しがてら、さくさくと整理していきます。

 

「絶対入れたい」「入れたい」「使わない」写真を分ける

250枚の写真をザッと見ながら「絶対入れたい写真」「入れたい写真」を枚数などは考えず、直感的にフォルダに分けていきます。

そうそう結婚式の写真って、新郎新婦が中心なせいでたまにゲストが半目だったりする写真があるんですよね……。そういう写真はトリミングするか、「使わない写真」に分類しました。

 

レイアウトを決める 

わたしたちは旅行やお庭の写真などのアルバムもよく作っていて、いつも「MYBOOK」というサービスで印刷をお願いしているので、ウェディングフォトアルバムも使い慣れたこちらで作りました。

ということでMYBOOK専用のアルバム作成&注文が出来るエディターソフトを立ち上げます。 最初にページ数や判型を登録しますが、これは編集中にいつでも変更できます。

f:id:arakawalove:20200803212901j:plain

わたしが好きな判型は180S(18cm×18cm正方形)です!

 

最初に「絶対入れたい写真」を時系列にばばっと配置して、だいたいのイメージを作っていきます。

次に「入れたい写真」を取捨選択しながら配置してレイアウトを整えていきます。式で読んだ署名入りの誓いの言葉もスキャンして入れてみたり。

 

そして、その場にいなかった人がアルバムを見たり、ウン十年後に見返してもわかりやすいように、テキストボックスに神社の由緒や、式や衣装についてやその日の気持ち、夫や家族の様子も書いて入れていきます。

f:id:arakawalove:20200803212811j:plain
ちまちまと文章を入れられるのは、自分で作るアルバムならではの楽しさかも。

 

アルバムでは、夫が誓いの言葉を家に忘れたり、妻が式で座り方を失敗して空気イスをしていたような都合の悪い真実は省略して、美しい思い出となるようにしました。

f:id:arakawalove:20200803212805p:plain

「夫方の親戚たちも見るということを忘れない」「その近所の人も見るかもしれない」「夫は自慢の息子・孫」を念頭に置いて構成するのがポイントですね。はっはっはっ

 

わたしたちのアルバムは20ページにまとめて、最後のページには三つ指をついた二人の写真と皆さまへの謝辞を入れ、きれい〜に終わりました笑。

f:id:arakawalove:20200803212833p:plain
夫には「いつものアナーキーさがないよ、きれいにまとめすぎじゃない!?」と言われました。アナーキーなウェディングアルバムって……

 

素材(イラスト・背景)はケチるべからず

結婚式のアルバムは華やかに可愛くしたかったので、台紙風に和紙や屏風っぽい背景をつけたり、花や和風のモチーフをつけたりして遊んだページも作ってみました。

f:id:arakawalove:20200803212907j:plain

さて、こういうイラストや背景をつけたいとき、インターネットで検索すればたくさんのフリー画像が出てきます。しかし、フリー画像はスマホの壁紙やwebサイト用のものだったりして、印刷に耐えうる解像度では無いものも多いです。 

 

どういうことかザックリというと、たとえばこのイラストはWEBで見るのにちょうどいいサイズに作ったので、

f:id:arakawalove:20200803212948p:plain

MYBOOK(判型18cm×18cm)に配置すると、きれいに印刷できるサイズはこれくらい。

f:id:arakawalove:20200803212942p:plain

引き伸ばすと線が歪んでボケボケになっちゃいます(MYBOOKでは拡大率が200%を超えると警告ボタンが出ます)。

f:id:arakawalove:20200803212843p:plain

f:id:arakawalove:20200803213002p:plain

印刷したのを見たらギザギザやボケボケ、なんて最悪ですよね……

MYBOOKをはじめ、たいていのアルバム作成サービスには無料で使えるテンプレートやイラストもありますが、おすすめなのが素材集!

印刷での使用を想定しているのでサイズもばっちり。それに素材集を使うほうが、いろんなフリー素材を寄せ集めるよりも、素人でも統一感のあるデザインが作れるのでアラが目立たないんじゃなかろうか……。

f:id:arakawalove:20200803212938j:plain

素材集はCD-ROMつきで1冊2000円〜3000円くらいですが、神前式に合う和風の素材なら結婚式のペーパーアイテムだったり、年賀状や今後の人生でもしかしたらお子さんの七五三のアルバム作りにも使えるかもしれないので、1冊くらいなら持っておいてもまぁ損はないのではないかと思います。

 

わたしはこちら↓の和風素材集を購入しました。フラットデザインの和風イラストと、アンティーク着物からスキャンしたようなモチーフや背景素材が中心の素材集です。かわいいのでおすすめです〜。

かわいい日本のデザイン素材集 ジャパニーズニューデザインブック

かわいい日本のデザイン素材集 ジャパニーズニューデザインブック

 

結婚式のアルバムに合うおすすめ加工オプション(表紙と本文用紙)

今回のアルバムの仕様は

 

・判型 180S(18cm×18cm 正方形) 20ページ

・表紙 ハードカバー

・本文用紙 ニス加工

 

にしました。ちなみにこの条件だとMYBOOKでは1冊3,500円+送料400円です。

 

加工については、いつも作っている旅行写真や日常の写真のアルバムは判型は同じ180Sでも表紙はソフトカバーにして、本文用紙はカジュアルな質感の「ラミつや消し加工」という種類をお願いしています。

結婚式のアルバムはちょっとだけフォーマルにしたかったので、表紙はハードカバー、本文用紙はツヤッとした「ニス加工」にしました。

 

ハードカバーとソフトカバーの違い

ハードカバーとソフトカバーの表紙の違いはこんなかんじ。ハードカバーは絵本の表紙みたいで、ソフトカバーは映画のパンフレットのようなイメージです。

f:id:arakawalove:20200803212838j:plain

ハードカバーだと表紙のぶんの厚さが出るので、20ページのアルバムですが立派なかんじになりましたー。

 

ニス加工とラミつや消し加工の違い

本文用紙のニス加工とラミつや消し加工の違いはこんなかんじ。

f:id:arakawalove:20200803212749j:plain

夫の羽織がわかりやすいですが、本文ニスだと着物の織りの質感がくっきりとして、コントラストも強く出ます。卒業アルバムっぽいかんじですね。ラミつや消しのほうはホワッと紗がかかったようなかんじ。着物もツルッとして見えます。

 

やっぱり黒紋付と白無垢と鄙びた神社には、くっきりと色が出るニス加工のほうが合ってました。

ということで神前式フォトにはニス加工おすすめです!

 

あとMYBOOKだと半透明のプラスチックケースと、最初のページにトレーシングペーパーを入れてくださるので、布や革表紙に紙箱入りのウェディングアルバムよりはちゃっちいかもしれないですが、それなりにちゃんとしてる感はあります。

f:id:arakawalove:20200803212954j:plain

テスト刷り

さて、これでアルバムのデータが完成。夫にも目を通してもらって、あとは注文ボタンを押して印刷所にお願いするだけです。

しかし!

わたしの場合はみんなに配るぶんを一気に注文はせず、校正用(テスト刷り)としてまず1冊(のちにもう1冊)作りました。ぜいたく!!

 

テスト刷りでは、写真の断ち切りやテキストの配置、写真の色味、ページをめくって読んでいく際のテンポ(読みやすさ)をチェック。

MYBOOKでは画像やテキストのズレや断ち切りギリギリな配置などがあっても、特に連絡はありません(ページが真っ白になってたり、あまりにも激しく失敗してたら連絡が来るのかな……わからないですが)。

届いた完成品を見て、「ああ〜」ということも今まで多々ありました。

f:id:arakawalove:20200803212756j:plain

断ち切りギリギリに配置しすぎたテキスト。旅行アルバムなので刷り直しとかはしていませんが、これ、結婚式のアルバムだったら相当悔しかったと思います

 

他にも隙間なく並べたつもりの画像に隙間が空いてたり、高さがちょっとだけズレてたりとか……。MYBOOKのアルバム作成ソフトではピクセル単位でのサイズ調整の指定ができないので、画面上ではパッと見セーフでも、印刷されたものを見たらアウト、というパターンがあるんですよね……。

テスト刷りは余分にお金はかかるけれど、結婚式のアルバムは一生の記念のものなので、絶対失敗したくない花嫁さんはお試しを作ってみたほうが安心だと思います。

 

ちなみにMYBOOKだと毎月20日が送料無料なので、そういう日やセールの日を狙うといいかもしれないです笑。

 

テスト刷りの母チェック

テスト刷りしたアルバムは、両家の母にもチェックしてもらいます。

f:id:arakawalove:20200803213052p:plain

これ、すっごく大事なポイントです!!笑

なにせアルバムを手にした祖母たちが厳しくチェックするのは、母たちの着物と着方!! 

そしてもし父の姿が乱れていたら、それは母の責任!!笑

着付けに乱れがないか母たちがそれぞれチェックして、OKが出たら本刷りと相成ります。

 

実際にわたしの祖母2人も夫の祖母2人も、みんなアルバムを手にしたらまずわたしたちの写真を目を細めて「あら〜♡」と婆バカ全開で見てくれて、そして見事に母たちの姿を見た瞬間にギラッと目つきが変わり、姑として嫁の、または母として娘の黒留袖の着姿を「ふぅーん……この柄の着物にしたのね」とか言いながら、末広(扇子)の挿し方や小物を確認したりしていました。ヒィーこわい(みんな優しいおばあちゃんなんですけどね笑)。

アルバムだとずっと残っちゃうので、母たちの名誉のためにも事前の母チェックをお願いしましょう(もちろん祖母にプレゼントしないで親たちだけにプレゼントする場合も。一生の記念のものなので!)。

 

ちなみにどうして画像ではなく製本してから見せたほうがいいのかというと、メールで画像を送っても母たちはちゃんと見ないでOKを出し、あとで印刷したものを見てからいろいろ気づいてブーブー言うからです。まぁ、なんでも印刷したほうが見やすいんですよね。

アルバムに使う写真を全部プリントするくらいなら、やっぱりテスト刷りを1冊作っちゃったほうが一石二鳥です(ちなみにMYBOOKの作成画面は印刷ができないので、どうしても自分でプリントして見たいときはスクリーンショットでがんばるしかないです)。

 

写真の修正と反省

テスト刷りを見せた結果、母たちから「末広がちょっとずれてる」とか「アホ毛が立ってる」「父のモーニングの襟が立ってる」などの修正依頼が入ったので、それをフォトショップで修正しました。ふー笑。

f:id:arakawalove:20200803212919p:plain

「わたしたちの写真では気になるところある?」と母たちに聞いたところ、「あなたたちはキレイキレイ! カッコイイカッコイイ!」と適当でした。絶対ちゃんと見てない

 

結婚式当日の記念撮影の際は、母たちのヘアセットや着付けもしたスタッフさんたちも立ち会ってくださっていましたが、わたしや夫にたぶん集中していて、父や母たちの着付けの乱れには気が付かなかったみたい。

わたしの祖父のお葬式の記念写真のときは、カメラマンさんがやたら全員の服装の乱れを正してきて「もうどうでもいいよお、はやく撮ってくれよお」なんて気分になりましたが、結婚式は新郎新婦が主役だから、親自身もスタッフさんも、新郎新婦以外に気が回らなくなっちゃうんですよねえ。 

f:id:arakawalove:20200803213132p:plain

もちろんスタッフさんもカメラマンさんも、わたしと夫のことは修正いらずで常に完っ璧に仕上げてくださっていました 

なんか文句みたいになっちゃっていますが、担当してくださったスタッフさんやカメラマンさんには満足していて、また結婚式を挙げることがあるならばお願いしたいくらいです。結婚式では、新郎新婦を完璧にして、その家族も気にして……なんて、少人数のスタッフじゃ絶対無理だと思います。

ただ、だからこそ式のあいだは自分がちゃんと両親たちやゲストのことを気にかけていたくて、それでワガママを言って小さな結婚式にしたのに。重い白無垢の打掛をブルブル支えることに集中しちゃって余裕がありませんでした。ちょっと自分に後悔です。

まぁフォトショで直せたし結果オーライ。

  

本刷り

ということで修正と母チェックを終え、ようやく注文。出来上がったアルバムを両家の親、祖父母たちにプレゼント。

これで花嫁の大仕事は終わりです!

f:id:arakawalove:20200803212926p:plain

ちなみに新婚旅行編のアルバムは旅行先の国の文化や歴史などを盛り込み50ページにも渡り、これも親や祖父母には配りました。

ブログでも結婚式編のエピソードが終わったので、今度は新婚旅行編を書いていきたいなーと思います。

 

まとめ

このブログのダラダラ書きっぷりからおわかりだと思いますが、わたしは思い出を書き残すことが好きなので、アルバムは自分で作って大正解でした。

 

祖父母たちからも「読み物としても面白かった」と言ってもらえて、よかったよかった笑。

うちに遊びに来た友人も、「アルバム見たいー」と言って勝手に読んでくれます。いろいろ書き込んでおくと人にアルバムを見せるときにありがちな隣に座って「これはこうで……」と説明しなくていいのが楽ですね。

 

ウェディングフォトアルバムの相場とかかった費用

ちなみにプレ花嫁さんが気になるであろう費用としては、着付け業者さんのオプションだった撮影(カメラマン1名/撮影データ250枚/支度〜挙式)と、テスト刷りを2冊含めて9冊刷って、素材集だのいろいろ含めて全部で7万円程度でした。

内訳はこんなかんじです。

・撮影、データ代 43,200円

・アルバム代(9冊、割引を利用したときもあり)25,731円

・素材集代 2,678円

 総額:71,609円

  

参考までにアルバムの相場としては、 

■結婚式アルバム作成の業者さん(撮影は含まず、写真を渡す方式)

ハードカバー表紙プラン

20ページ 1冊目37,000円 2冊め以降1冊14,000円

(9冊作るとすると149,000円+別途カメラマンとデータ代)

 

■出張撮影とアルバムのセットプランの業者さん

20ページ 1冊目145,000円 2冊め以降1冊30,000円

(9冊作るとすると385,000円)た、高っ

こんなかんじなので、テスト刷り(しかも2冊)という最大の贅沢をしたのに、なんかあんまり贅沢していない雰囲気に……。

 

もちろん業者さんはプロなのでプロと素人の差は歴然でしょうが、それが気にならなくてやりたいイメージがあるならば、自分でがんばって好きに作ったほうが得だし楽しいと思います。

「あぁ、これやだな」みたいな写真は1枚もないし、結婚式の余韻が残っているうちにテキストを書いたおかげで臨場感もあるので、リビングの本棚に置いてよく読み返しては式のことを思い出してニヤニヤしています。

 

ただし前撮りやフォトウェディングならカメラマンの世界観が大事なので、アルバムも業者さんにお願いするという選択肢も大いにあるとは思います。

 

ということで長くなってしまいましたが、写真好き&文章を書くのが好きな花嫁さんは、思い出の詰まったフォトアルバム作りに挑戦してみてはいかがでしょうか〜。

f:id:arakawalove:20200803213132p:plain

わたしもまたウェディングフォトアルバム作りたいです笑!

MY BOOKのサイトはこちら。

 

▼結婚式のエピソードはこちら。

結婚式の思い出(7)怒りを見せろ

f:id:arakawalove:20200803212229p:plain

f:id:arakawalove:20200803212233p:plain

f:id:arakawalove:20200803212255p:plain

f:id:arakawalove:20200803212245p:plain

f:id:arakawalove:20200803212259p:plain

f:id:arakawalove:20200803212326p:plain

f:id:arakawalove:20200803212309p:plain

f:id:arakawalove:20200803212240p:plain

f:id:arakawalove:20200803212225p:plain

f:id:arakawalove:20200803212217p:plain

f:id:arakawalove:20200803212207p:plain

f:id:arakawalove:20200803212211p:plain

夫は暗黒面に落ちなかった

 

神社での椅子の座り方失敗もピンチでしたが、それ以上に衝撃的な「両親へ贈る花が来ない事件」からの「妻が魔王と化す」で結婚式の1日は終わりました。

 

キレている最中に、浮かれた自分の走馬灯がよぎる切なさよ……。

f:id:arakawalove:20200803212249p:plain
よけいに腹が立つわい!

 

花については、もう。夫妹ちゃんや仲人友人も帰り道で「花はその日に渡すことに意義があるのにひどいよ!」と怒ってくれて、外なのにちょっと泣きそうになりました。

 

一番の敗因はやっぱり、結婚式のオーダー花束をミスる花屋などないだろうという思い込み……。みんな人間だものね。

これからプランナーさんなしでの挙式などを考えている方は、わたしたちの確認ミスを反面教師にしてください……。

当日の朝に何かを確認しようとかは無理ですね。

 

配送ミスがわかってから花屋さんとのやり取りをしていたのは夫。花屋さんに対して責めることもなく丁寧に対応していました。

夫は「過ぎたことを悔やんでも仕方ない、人の失敗を責めても何にもならない」と、切り替えが物凄く早いです。以前「いい夫婦の日」の日記に書いたとおり、わたしは夫のそういうところを尊敬していますが、でも……結婚式の花束だけは違った!

 

もちろん夫の対応のほうが大人として正しいですが、一生に一度のイベント。

夫に花屋さんを怒鳴りつけてほしいというわけでは全くないですが(逆にもし夫がそんな対応をしたらわたしは引いたであろうし)、夫がどうしてそんなすぐ気持ちを切り替えちゃうのかに対してやたら腹が立って、しかも「妹と同じ年頃であろう若い店長さんが泣きそうな声で謝るから責めたりできない」とか言うので、今一番泣きたいのはわたしじゃないのか!?と、完全にキレてしまいました。

その店長がスネ夫みたいな声のおっさんだったら、そんなに優しくできたのか!!

f:id:arakawalove:20200803212202p:plain

花屋さんにキレたのではなく夫の冷静さにキレたので、

「夫はいつもそうやって冷静だが、今日が怒りを見せてみる日ではないのか! 怒りを見せてみろ!」と、完全に暗黒面にヒーローを堕とそうとする魔王のキレ方になりました。

 

水化粧を落とさず重ねた厚化粧だったので怒り泣いているうちにメイクが崩れて、完全に顔も魔王のそれに。

まさにこんなかんじでした(表面が乾燥したピザ生地)。

f:id:arakawalove:20200803212304j:plain

せっかくのハレの日に妻がこんな顔して理不尽に迫ってきたのだから、夫もかわいそうでした。

f:id:arakawalove:20200803212332j:plain

結局ミスった花屋さんからの対応は「返金か翌日配送のどちらか」でしたが、それを聞いたわたしが思わず夫に「はぁー!? 明日届く花に何の意味があるのさ!」と叫んでいるのが聞こえてしまったのか、お店側からは一転して「翌日に花束を各両親の家へ届ける、代金もいらない、返金する」という提案を受けました。

 

日曜だったので良い花がその日はもう無いから翌日の月曜に花束を作る、ということだったそうです。いやさっき「今から届ける」って言ってなかったか、とか、その対応の変わりっぷりにも腹が立ったので、「いま花摘んでこいやぁ!(高田延彦調)」とわたしが言おうとするのを遮り夫が「花はもういいです」と断ったら「いや、届けさせて下さい」と食い下がるので、そうしていただくことにしました。

 

両親たちには翌日きれいな花束が店長さんによって届けられましたが、花がただあってもわたしたちが両親に「ありがとう」を伝える人生で一番フォーマルな機会を失ってしまって、花屋さんが許された気になるだけで何の意味もないな、とは思います。両親たちは「しゃーないしゃーない」と笑ってくれましたが、やっぱり悔しいです。

 

ただ、こちらもぼんやりした対応の店員さんに再三の不安を覚えていたにも関わらず、最終確認を怠ってしまっていたので、自分たちのミスとしていい教訓になりました。

 

それにきっと結婚式の日に無事花束を両親に渡していたら、すっかり親孝行したような気分になって調子に乗ってしまったかもしれないから、「親孝行はまだまだだよ!」という神社の神様からのわたしたちへのはなむけと戒めだったかもしれない、とも思います。

f:id:arakawalove:20200803212221p:plain

お互いの両親への感謝と愛情を日々忘れないように生きていかねばと、ちょっと傷と共に刻み込まれたかんじです。だから結婚式当日は本当に悲しくて打ちひしがれましたが(といいつつ夜には火鍋をモリモリ食べていました。お豆富料理は消化が早い)、これからのわたしたちの人生にとっては良い事でした。

 

まあ、あの花屋の店員さんのことを思い出すと「やりたいこと」として映画「アウトレイジ」のいろんな場面が浮かぶので、夫のように優しくはないわたしはそれなりにまだ怒ってはいます笑。「気にしないで」って花屋さんに言えるくらいになるには、もうちょっと時間が必要ですね。 

f:id:arakawalove:20200803212319p:plain

いろいろだよ

  

そんなこんなでずっとバタバタでしたが、式の日取りを決めてから準備期間のキャッキャとした気持ちも楽しかったし、礼服姿の夫や家族の姿を見れて嬉しかった! 

仕事の合間に駆けつけてくれた夫妹ちゃんや仲人友人にも感謝です(忙しいのにヘアメイクまでバッチリして来てくれた〜)。

 

結婚式自体をしたくなくてモメた時期もありましたが、最終的に夫とわたしの全てのワガママを叶えた理想の式になりました。

理想を追求していけばいくほど鄙びたかんじにはなりましたが……。

 

また、ハプニングを通してお互い「聖人のような夫と魔王のような妻」という本性がむき出しになり、夫との関係ではこれ以上隠すことも恥も無いと思います。

f:id:arakawalove:20200803212313p:plain

夫も、「ぼくも花屋さんにはもちろん怒ってたさ。でも、怒りを見せろと迫られるとは思わなかった。花屋さんへの怒りよりつまちゃんのキレ方と顔がおかしくて、言ってることもおかしくて笑いをこらえてたよ。笑ったらもっとあなたがキレると思って」と言っていました。

あのときのひび割れた顔で夫に迫っていた自分を思い出すと、もう笑い話でしかないです。わたし、ダースベイダー側の人間だったんだなあ。

 

結婚式はわたしたち夫婦らしいオチがついて、悲喜こもごものハプニングも全部含めてとっても良い思い出です。夫婦の絆や家族の絆、そして住んでいる地域との絆も深まり、すっごく楽しかったです!!!

 

長々と続いた思い出話を読んでくださった方、ありがとうございました。

 

おわり!

 

※おしらせ

先日ブログをhttps化した際に、ブログランキングの変更をし忘れていて、ポイントが数日ぶん反映されていませんでした。押していただいていた方いらっしゃいましたらごめんなさい!

一気に圏外になっちゃって寂しいので、日記が面白かったら↓押していただけると嬉しいです〜。

f:id:arakawalove:20210326003036p:plain

▼あっ、ようやく↓の日記で書いていた伏線回収できました笑。

▼妻に「怒りを見せろ」と迫られても誰にも怒りを見せなかった夫ですが、お風呂掃除しているときに尻にチョップしたら怒りました。

 

 

結婚式の思い出(6)素敵な会食とまさかの事件

f:id:arakawalove:20200803212106p:plain

f:id:arakawalove:20200803212113p:plain

f:id:arakawalove:20200803212054p:plain

f:id:arakawalove:20200803212100p:plain

f:id:arakawalove:20200803212043p:plain

f:id:arakawalove:20200803212039p:plain

f:id:arakawalove:20200803212121p:plain

f:id:arakawalove:20200803212048p:plain

f:id:arakawalove:20200803212135p:plain

f:id:arakawalove:20200803212140p:plain

f:id:arakawalove:20200803212156p:plain

f:id:arakawalove:20200803212145p:plain

まさかの花屋さんが花を発送していないという……

 

間が空いてしまいましたが、結婚式話の続き。

▼前回

楽しかった会食

お豆富料理に舌鼓

挙式後はタクシーで会食会場へ。 

f:id:arakawalove:20200803212132p:plain

こちらでは全員平服の食事会にしました。

食事はうなぎ屋さんか、あと桜鍋屋さんも迷いましたが、ゲストが新幹線でとんぼ帰りしなきゃいけなかったりしたので鶯谷駅から歩いて3分ほどの根岸のお豆富料理屋さん「笹乃雪」の個室に。

赤い絨毯が敷き詰められた廊下はレトロな旅館のようで、玄関には半纏姿の下足番の方もいて、神前式のあとの食事会にはぴったりな雰囲気のお店です。

 

わたしたちの式の場合、身内以外のゲストはいないので生い立ちのムービーや余興などは特になく、「式、面白かったねぇ〜、豆富おいしいねぇ〜」と言いながらひたすら飲んで食べる、普通のお食事会になりました。

 

出てくるお料理は全てお豆富料理ですが、白和え、ごま豆腐、飛龍頭、湯葉、そして茶漬け(!)などなど一品一品個性が違って、お豆富というシンプルな食材の豊かな味と世界を楽しませてくれます。 焼き鳥やお刺身も追加できますが、お豆富だけでも充分ボリュームがあって、デザートのときにはみんなお腹パンパンになって呻いていました。

f:id:arakawalove:20200803212126j:plain

こちらは別の日に行ったランチの御膳(式当日の写真を撮り忘れた)

 

正岡子規がそのおいしさを歌に詠み、魯山人も1度に20〜30皿食べていたというお店の名物・絹ごし豆富で作られるあんかけ豆富は、上の写真のように2椀1組で供されます。

絹豆富はつるんと喉越し良く、ホカホカトロトロの醤油あんにちょこんと乗ったほんのり辛い練り辛子が溶けて、食べていくうちにお豆富の甘みも合わさるとなんともなんとも箸が進む味。ウヒョーッ!

ペロリと一瞬で平らげてしまい、本当はあと10皿ほどおかわりしたかったです。いや、嘘だ。あと30皿いける。毎日食べたい。ああ食べたい。

 

上野の宮様とは

あんかけ豆富を「大変美味しいからこれから2椀ずつ持ってくるように」と所望した『上野の宮様』とは、このお豆富屋さんの初代を京都から連れてきた公弁法親王(こうべんほっしんのう)のこと。

寛永の時代、江戸幕府は京都の朝廷や寺社に対する政策として、皇族が下向して上野の寛永寺にて天台宗の貫主の座に就くことを求めました。

その代々の貫主さまを江戸の庶民は『上野の宮様』と親しみを込めて呼んでいたそう。

公弁法親王は元禄の時代に下向。なんだか幕府と朝廷のいろんな政治的思惑に挟まれて大変だったと思いますが、そこで供に連れてきたのが豆腐職人というのが、さすが都人。

「笹乃雪」というお店の屋号も、こちらの宮様がお店の豆富を評した「笹の葉につもりし雪のごとき」という言葉からとのことです。

f:id:arakawalove:20200803212151j:plain

これは夫が作った妙な雪だるま

 

ほかにもこちらの宮様は上野の鶯の鳴き方が気に食わなくて京都からわざわざ美声で早鳴きの鶯を運んで放したり(これで「鶯谷」の地名や「谷中初音」の由来になったとか)、根岸名物のこごめ大福を名付けたり、美食家で美意識の高い方だったようです。素晴らしい。

詳しくはwikiにて。

公弁法親王 - Wikipedia

 

ということで、もし近隣にお住まいで、親戚が集まる食事会などがある方は「笹乃雪」おすすめです。歴史の話や文豪の話に花が咲くこと間違いなし。そしてなにより駅近便利!

 

花が来ない!!

お豆富料理に舌鼓を打ち、宴もたけなわ。

会食の終わりに、両親たちへサプライズの花束をプレゼントして感謝の気持ちを伝え、美しく感動的に式の日をフィニッシュするつもりが、

 

花束が……届かない。

 

花は午前着でお店の受付に預かっていただく予定でしたが、わたしたちが到着したときは12時を過ぎていたものの、まだお店には届いていませんでした。

食事中に何度か中座して配送業者さんのカスタマーセンターに電話をかけてみましたが、休日だったので全然繋がらず。

まぁでも来るよね……さすがにね……なんて思っていたら、そうこうしているうちにデザートまで食べ終わってしまって、会食もダレた雰囲気に。

 

つらい

花を注文したときに花屋さんに最初に言われた「配送が心配でしたら配送業者に連絡してくだすぁい」という言葉を無視して、花屋さんに直接確認の電話をしておけばよかった……! 

じつは式の前日の夜に配送業者さんに連絡はしていたものの、「夜に発送された品物は追跡番号がまだ登録されていない」ということで確認できず、まあ大丈夫だろうと式当日の朝はバタバタしていて連絡していなかったのでした。ああ〜。

前日の夜も、まして当日も花屋さんにすぐ電話すればよかったのに、パニックになってそれが全然浮かばなかったのが悔やまれる。

廊下で右往左往していたら、お店の方たちも出入りのドライバーさんに電話を試みてくださったり助けてくださいましたが電話は繋がらず、待てど暮らせど花束は届かず。

ようやくドライバーさんや配送業者さんのカスタマーセンターに繋がりましたが 、配送業者さんからのお返事は

「お品物じたい承っていないですね……」

  

ギャーッ!!? 

 

まさかまさかの花屋さんが花束を作るのを忘れる

こうして初音の里には鶯の美声ではなく、つまの悲鳴が響き渡ったのであった……。

 

さてどうなる荒川夫婦。次回へつづく。 

 

結婚式の思い出(4)三三九度のお酒がうまい

f:id:arakawalove:20200703215032p:plain

f:id:arakawalove:20200703215041p:plain

f:id:arakawalove:20200703215037p:plain

f:id:arakawalove:20200703215028p:plain

食い意地夫

 

前回はこちら。

神前式のハイライトといえば三三九度(正式には「三献の儀」)。

三三九度は奇数を良しとする中国の陰陽思想が基となっていて、おめでたい奇数である「三」を重ねて最高におめでたい数の「九」にするという、とても縁起の良い儀式らしいです。

 

儀式では3種類の大きさの三ツ組盃を使います。

f:id:arakawalove:20200703215023j:plain

式で使ったは記念にいただきました。お正月に使おう! と思って、まだ使えてない。来年こそ!

 

この大中小の盃が意味するものは諸説ありますが、それぞれ天・地・人、もしくは小さい盃が過去、中くらいが現在、そして大きい盃が未来を表すとのこと。何度も盃を重ねて飲み交わすことで夫婦の契りと縁を固く結ぶのだそう。

 

順番は、

一の盃(小さい盃) 新郎→新婦→新郎

ニの盃(中くらいの盃) 新婦→新郎→新婦

三の盃(大きな盃) 新郎→新婦→新郎

こちらでいただくのが正式ですが、現在は略式の

一の盃 新郎→新婦

ニの盃 新婦→新郎

三の盃 新郎→新婦

こちらの方式での三三九度が多いみたいです。

 

盃からお酒をいただくときは、1回、2回、と口をつけ、3回めで飲み干します。

神職さんがお酒を注ぐときも1回、2回、とお銚子を傾け、3回めで注ぎます。

 

一の盃は自分の心や家族(過去)に誓いながら、ニの盃は夫や新しい家族(現在)に誓いながら、三の盃で神明(未来)に誓いながらいただきました。

 

……と、言いたいところなんですが、緊張したうえに着物が重くて腕が上がらず、顔を盃にぶつけるようなギコギコした動きをしつつ「む、お酒がうまい!?」とか考えていたら、いつのまにか三三九度が終わっていました……。

神聖な気持ちでやり直したい……。

f:id:arakawalove:20200703215017p:plain

そう、この三三九度で印象に残ったことといえば、お酒がすっごくおいしかったこと。

夫や列席者の家族たちも「あれは確かにおいしかった」と話していて、いったいどこのお酒だったんだろう。

古来より酒造りは神聖なもの、神様によるものとされてきたそうで、もしかしたら、荒川神社の神様がおいしく醸してくれたのかしら〜。

 

三三九度について詳しくはこちらの本が面白かったです。

三三九度―盃事の民俗誌 (岩波現代文庫)

著者の神崎先生は、民俗学者で神職でもいらっしゃるとのこと。こちらの本のおかげで任侠の世界の兄弟盃にも詳しくなれました。

本の内容のあらましがザッとわかる著者の講演のレジュメがありました。レジュメなのにナイスなオチが面白いです笑。

 

「日本の酒礼(式献)について」嗜好品文化研究会

http://www.cdij.org/shikohin/minutes/Lecture-Kanzaki.pdf

 

詳しく読みたくなったら、図書館(ゆいの森あらかわにもある!)にも置いてある本なので、神前式を控えたお嫁さまもぜひぜひ。 

 

つづく。

  

結婚式の思い出(3)厳かな神前式の幕開けと忘れ得ぬ背中

f:id:arakawalove:20200703214225p:plain

f:id:arakawalove:20200703214207p:plain

f:id:arakawalove:20200703214151p:plain

f:id:arakawalove:20200703214155p:plain

f:id:arakawalove:20200703214201p:plain

f:id:arakawalove:20200703214211p:plain

f:id:arakawalove:20200703214222p:plain

カセットテープの録音じゃなかった! 便利な世の中になったもんだ

 

前回はこちら。

いよいよ結婚式の始まり。

夫は走って取りに戻って清めていただいた「誓いの言葉」をしっかり懐に入れ、全員で控室を出て、一列になって拝殿へ。新郎新婦が隣り合って歩く行列もありますが、わたしたちが挙式した神社は新郎家、新婦家の順番だったので、わたしは夫の背中を見ながら歩きました。緊張して少し背筋を伸ばしている夫の背中がちょっと頼もしく見えました。

 

普段はめったに入ることのできない拝殿に正面階段から上がり、着付けの方に介添えをお願いして椅子に座らせてもらいました。歩くときは打ち掛けを持ち上げ、手であわせて押さえるのですが、これがけっこう重いし、着崩れたらいかんという緊張感も相まって力が入り、すでに手はプルプルと筋肉痛でした。 

f:id:arakawalove:20200703214215p:plain

当日は境内も拝殿もとても明るくて驚きました。あとで夫とも話したのですが、見学やリハーサルのときに訪れたときよりもずっと開放的で、スキッとして広い場所に感じました。朝だったからかな。

 

祝い太鼓をドン!、と打つ高らかな音で儀式が始まり、まずはお清め。そして宮司さんによる献饌(お供えものの献上)と祝詞奏上。凛と張りつめた空気と厳かな雰囲気に、緊張してきました。

夫とは結婚前から一緒に住んでいたし、すでに入籍してから時間もだいぶ経っていましたが、改めて「夫と二人で独立した家庭を持つのだ」という感慨と責任を感じました。

 

ちなみにわたしたちが挙式した神社ではここまでの儀式が撮影禁止で、音楽が始まったタイミングから撮影が可能とのことでした。

雅楽の生演奏や舞は申し込まなかったので、なんでか「きっと式のあいだの音楽はカセットテープなんだろうな、式の途中でテープが巻き戻ったり切れたりしませんように」と前日のお参りで必死に祈っていたわたし。音質の良いCDでした。そりゃそうだよな……。

 

つづく〜。

 

結婚式の思い出(2)一世一代の花嫁姿に夫は

f:id:arakawalove:20200703182516p:plain

f:id:arakawalove:20200703182449p:plain

f:id:arakawalove:20200703182458p:plain

f:id:arakawalove:20200703182507p:plain

f:id:arakawalove:20200703182503p:plain

花嫁支度というより土俵入りにしか見えなくて傷つきました。夫はいつもわたしを下から撮る……

 

前回はこちら。

着替えを終えて、母たちが着付けとヘアメイクをしているあいだ、夫とわたしは外での写真撮影へ。

外は快晴で、初冬の木漏れ日が光る境内でとてもきれいに撮っていただきました。

 

わたしは自分のカメラも持っていたので、わたしが支度しているあいだ夫がずっとカシャカシャと写真を撮ってくれていて。

愛する夫には、花嫁衣装の特別な姿のわたしはどんな風に映っているのかな、きれいに見えているかな、とドキドキしていました。

 

こうらしい。

f:id:arakawalove:20200703182453j:plainゴジラ(昭和29年度作品) 東宝DVD名作セレクション

ーーなぜに怪獣と同じアングルで撮る!!!!

 

打ち掛けを羽織らせてもらっているところも、紅を差してもらっているところも、全部「リング」の貞子みたいに目を剥いて鼻の穴全開で二重あごの写真でした。

 

そんな夫の様子をカメラマンさんが面白がって撮影した写真もありました。

f:id:arakawalove:20200703182511j:plain

 すっごい下から撮ってる。

 

はらたつわーーー。

 

それでも何枚かはちゃんとした写真があって、「これはきれいに撮ってくれたね」と言ったら「あ、それ撮ったの妹〜」とのことで、夫が撮ってくれた写真は本当に全部が全部、下からでした。なんなんだ夫は。

 

つづく。

  

結婚式の思い出(1)夫の誓いと前日の準備

f:id:arakawalove:20200703213421p:plain

f:id:arakawalove:20200703213417p:plain

f:id:arakawalove:20200703213401p:plain

f:id:arakawalove:20200703213407p:plain

f:id:arakawalove:20200703213342p:plain

f:id:arakawalove:20200703213351p:plain

「ほら、だから地元の神社で挙式にしてよかったでしょう。忘れ物してもすぐ取りにいけるからね」by夫

 

前回までの結婚式準備編はこちら。

前日の入念な準備からの

式の前日にしたことは、まずお互いの両親に渡す手紙を書くことと、神社に納める初穂料の準備(のし書き)、あとお花やレストランなどなど予約の最終確認。全員の衣装も神社の控室に無事到着したのを確認し、神社に夫とお参りに行っておとなしく過ごしました。あと神前式の流れや玉串奉奠の作法をyoutubeを見て復習。

一番大事なことは、あらかじめ神社からいただいていた「誓いの言葉」に挙式の日付と新郎新婦の名前を記入すること。

これは式が始まる前に結婚指輪と一緒にお清めしていただいて、式の間は夫が懐に入れ「誓詞奏上」で夫が神様に読み上げるための大事なものです。

 

そして迎えた式当日の朝。

「誓いの言葉」を家に忘れた夫。着替え途中でしたが、走って取りに帰りました。

このときほど「地元の氏神さまでの挙式にしてよかった」と思ったことはありません。

 

結婚指輪はわたしが二人分管理していたのですが、「誓いの言葉」の管理は夫に任せていたので失敗しました。

「夫の持ち物チェックも妻の仕事だな……」と、わたしも妻としての決意を新たにしました。

f:id:arakawalove:20200703213357p:plain

夫は「みんなそんなに怒らないでよ、取りに行けたんだから。地元の神社の挙式にしてよかったね! おめでたい日に怒っちゃだめ!」と言ってました。夫め。

 

式当日の持ち物

着替え一式のほかに結婚式当日に持っていったものは、

・ストロー(メイク後、飲み物を飲むときに口紅が落ちてしまうので)

・控室に用意するペットボトルのお茶、軽くつまめるもの、お菓子

夫家族は朝の新幹線で来るので、念のためコンビニでおにぎりやサンドイッチなど軽食を買って、ヘアメイク業者さんたち用にもお茶やお菓子を多めに用意。あと神社にもお菓子。これらはうちの両親に用意してもらいました。

 

控室には神社が用意してくださった桜茶もあって、嬉しかったなあ。

f:id:arakawalove:20200703213346p:plain

部屋もあったかくしていただいて、神社にはとてもお世話になりました。

 

持っていけばよかったな、と後悔したものは

・ガッツリ落ちるメイク落とし

・スキンケア用品一式

・メイク道具

・ターバンとタオル

リハーサルメイクをした際に自分でメイクを直す練習もできたので、一応会食のときのメイクは自分でするつもりで最低限のメイク道具とクレンジングシートは持っていましたが、挙式が終わって着替えたあとにメイクさんにサービスでヘアメイクを直していただいたくことに。

しかし、婚礼化粧を殆ど落とさず上から塗り重ねるようなメイクだったので、ヘアメイクが服と会食会場の雰囲気に合わなくて、夫や家族たちにも「凄い顔色」と言われたので会食での写真は封印することに……。

f:id:arakawalove:20200703213413p:plain

きっとスポットライトがあるような大きな披露宴会場ならちょうど良かったのかも

 

神社の控室の洗面所を借りてメイク落としと洗顔でメイクを全部落として、髪も濡らして整えて、全部自分で手早く直すという選択肢があってもよかったかなと、ちょっと後悔。変に遠慮しないでちゃんと自己主張すればよかったな。

ちなみにベースの水化粧はシートじゃなかなか落ちないので、クレンジングオイルかコールドクリームが良いと思います。結婚式ってやり直せないから、万が一に備えてなんでも入念に準備したほうがいいですね!  

まぁ、この厚化粧がのちのちまた面白いことを起こしてくれたので、良しとします。

 

ということで当日の持ち物はこんなかんじでした。

 

こうして、夫の悲鳴と妻の怒号で荒川夫婦の結婚式の日の幕が開けたのであった。しかし、「夫・誓いの言葉忘れ事件」はまだ序の口だったのである……。

 

つづきます。