夫が結婚相手として不安とか、夫婦同姓に反対とか、そういう主張があるわけでもなく、ただただ婚姻制度というものが疑問でした。
子どもが出来れば戸籍のこともあるので結婚が必要と腹が括れますし、夫が転勤で遠方に行くとかだとビザを取るのに結婚したほうが便利と思えます。
しかし特にそのような急を要する件がないのなら、結婚なんて銀行やクレジットカードの名義変更が面倒くさいし、新しく印鑑つくるのが面倒くさいし、戸籍を取るのに小為替を郵便局に買いに行くのが面倒くさいし、そもそも区役所に行くのが面倒くさいし、結婚式も面倒くさいし、面倒くさいことしかないような気がしていました。
たぶん、夫と出会って初めて「結婚」というものについて考えたというか、夫と出会う以前によほど結婚について何も考えてこなかったんだなあ……と思います。
そして、考えれば考えるほど目先のことが面倒くさくなり、「婚姻制度ってなにさ!?」という怒り(八つ当たり)に繋がった気がします。
今冷静に振り返ってみれば、当時は始めたばかりの仕事でいっぱいいっぱいだったから、余計結婚にナーバスだったような……(逆に夫は勤続5年目くらいで、余裕があったのでそこにギャップが)。
既婚の友人たちが言っていた「結婚は勢いだ、何も考えるな」はある意味正解だったのかもしれません。