すごい空耳
朝遅れて起きたらリビングでこっこが夫を責めながら
「パパ、こっちゃんと同じ地獄に落ちればよかったのに!!!」
と繰り返し叫んでいるので朝からどんな修羅場を親子で!? と慌てましたが、なんのことはない
「同じ時刻に起きればよかったのに」
とこっこが言っているだけでした。
(こっこは『おかあさんといっしょ』の土曜日限定の親子体操のコーナー「あそぎゅー」が好きで、夫とやるのを毎週楽しみにしている)
大人だったらたぶん「同じ時間」と言うところ、こっこが「時刻」と言っていたのでこちらも聞き慣れなくて空耳しちゃったんですね。
こっことの会話では「あ、そっちの言葉をチョイスする?」とか「その言葉どこで覚えた?」みたいなことがけっこうあるので、面白いです。
やっぱり子どもの記憶力で1回サラッと聞いただけの言葉も意外としっかり覚えていたり、パズルのように知らない言葉も自ら意味を繋げようとしたりしていて、たとえば薬の説明書を読みながら「抑制、っていうのは効果をへらしたりおさえることって理解であってるかなママ?」と言ってきたり。どんどん世界を広げているようです。
あと先日は夫の父方のおばあちゃまが亡くなり。
こっこはおばあちゃまの棺に入れるお手紙を書いたのですが、「そうだママ、お手紙をいいにおいにしたいからお香の煙をつけて、お手紙にお香をたきしめようか」
と平安貴族みたいなことを言ってきて、”香をたきしめる”をよく知っているなあと、5歳児に思わず感心しました。そして今まで我が家では手紙に香をたきしめたり、そういう姿をこっこに見せたりすることがなかったのに突然自分で思いついて提案してきたとことに、日本人のDNAがすごいと思いました。
夫のおばあちゃまは95歳の大往生。人生の大先輩ながらとても愛嬌のある方でした。
きっと天国で旦那さまと息子(夫父)が待っているから、おばあちゃまには「おめでとう」だね、とこっこに話したら
「いつかこっちゃんがおばあちゃんになって天国に行くときがきたら、パパとママも天国で待っていてくれる?」
とわたしの顔を見上げながら言うので、胸の奥がじんとしました。
「もちろん。パパとママもおじいちゃんおばあちゃんになって天国に行ったら、おばあちゃんになったこっこを待っているからね!」
と答えて抱きしめたら、こっこが
「いや、ママは天国にいないな。ママはすぐパパとこっちゃんを働かせようとするぐうたらママだから怠惰の罪の地獄に堕ちてるんじゃないかな」
と言ってきたので、7つの大罪の怠惰の地獄、教えたのはわたしだけども(しかもけっこうどうでもいい会話のなかで)、よく覚えてんなと思いました。
5歳め。
▼おばあちゃま、ありがとう。(追悼の日記と地獄ネタを重ねて不謹慎でもうしわけない……でもおばあちゃまなら笑ってくれる気がする)
こっこも一昨年愛知まで行っておばあちゃまにお会いしてお話できました。おばあちゃま、こっこを見たら「夫くんの子なの? わあよかったねえ!」と意識もしっかりしていて、こっこも手をにぎることができて、会うことができてよかったなあ
▼落ちるならチーズ地獄でおねがいします