というか2「匹」のぱいってなんなの、モンスターなの
ぱい星人、荒川こっこが2歳8ヶ月にして卒乳しました!!!
つい先日の日記で、「卒乳できないこっこにとことん付き合うぞ」と決意を表明したばかりだったのに。
こっこは頑固者なので、たぶん卒乳は本人が納得しないと無理だろうな〜と考えてはいたものの、あまりのあっけなさと突然さにこちらがびっくりです。
たまに手持ち無沙汰なときに「ぱ〜い」とすり寄ってきたり胸に手をズボッと入れてくるときがあっても、すぐ「あっ、2匹のぱいくん達とお風呂で話したんだった」と離れていきます。
寝るときも、今までは添い乳を求めてきたのに絵本を読み終わったらコロンと自分のベッドに戻り、一人で勝手に寝ています。
癇癪を起こして泣くときもすぐ「ぱーい!」と絶叫していたのに、全く求めなくなりました。
なんかどれもこれも、わたしの知らんところで「ぱいたち2匹」と話が着いたみたいで……。
宿主のわたしの立場は……
さて、卒乳に対してのわたしの気持ちですが。
こっこが生まれて以来ぱいに吸い付かれていた人生だったので、いざ別れがくると寂しくなるかな〜と思っていました。
吸いダコに引っ掻き傷にぱい飲みシワと、バラエティ豊かな顔面だったこっこ……
ところがどっこい。
最近は授乳回数が減ってぱいの味があきらかに落ちていたので「お客さんにお出しできるレベルじゃない……」とわたしの中のシェフも落ち込んでいたし、ここで勇退というか、正直もう臓器も疲れた限界と叫んでいる気がするので寂しさはありません笑。
わたしのなかのシェフ、ミシェル・権蔵(ごんぞう)氏。バブル時代に六本木に3店舗くらい出店したフレンチのシェフで現在はこっこのミルクの味の統括責任者。とっとと引退して葉山でセーリングしたいと考えているという設定。どうでもいい……
夫は夫で、卒乳を誰よりも手ぐすね引いて待っていたので大喜び。
「ぼかぁあなたとお酒飲むのが趣味だからさあ……そのために結婚したのに……」といつも寂しそうだったので、よかったよかった。
まだアルコールは解禁していませんが、祝杯はやっぱりずっと取っておいてるオリヴィエボノームの蔵ワインかな!
2019年に買ったワイン、全然ちゃんと管理してないけど大丈夫なんだろうか
こっこは精神安定剤だったぱいを自ら卒業したので、今後は感情のコントロールをがんばらないといけないのが課題でしょうか。癇癪持ちなので大変だ。
それでも何かいいことがあると「ママ、ぱいくんたちとお話するから、服から出してっ」と求めてきて、「ねえ、右ぱいくん、左ぱいくん。こっちゃん、おつかいできたよ」と報告したり(そしてこちらはぱいを丸出しにして声色を変え「やったねこっこちゃ〜ん」「すごいやこっこちゃ〜ん」と言わされ)、ぱいを飲まなくなってもこっこにとって、ぱいとの絆は永遠のようです。
わたし自身も、ああ卒乳してよかったな、と思ったのは寝る前の時間のこと。
わたしが寝かしつけすると、こっこはすぐ「ぱいねんね!」と添い乳を求めてくるので、我が家ではできる限り夫がお風呂と寝かしつけの当番でした。
卒乳はたまたま夫が残業続きでお風呂と寝かしつけをわたしが担当したタイミングでした。
お風呂での突然の「2匹と話した」宣言があっても、わたしは寝る前にまたこっこが「ぱいっ」と言ってくるだろうなと思っていて。
それが寝る前の絵本を読み終わると、「ぱい」と言わずに自分から横になって「ママ、手をつないで」と手を伸ばしてきたこっこ。
いつもは添い乳をしているので、寝ようとしているこっことじっと正面から静かに見つめあったのは初めてな気がしました。
それでぱいの代わりに、「こっちゃん、ママのところに生まれてきてくれて本当にありがとうね。毎日楽しいよ」と声をかけたら、にっこり満足そうに目を閉じて眠ったこっこ。
その2日後に、わたしにむかって突然
「ねーえ。ママはこっちゃんの大事な大事だからね」
と言ってくれました。
添い乳がなくなって、こっこも何か感じるものがあったのかなあ。
この日記を書くにあたって、こっこが卒乳した日は生後998日目だと知ったのですが笑。
あと2日授乳してたら1000日だったのになと思いきや、生後1000日目に、ずいぶん素敵な言葉を贈ってくれたんですね。
こっこは一枚上手な奴だなあ!
ぱいくんという存在の発覚によりわたしのアイデンティティーが揺らいでいたので、嬉しかったです笑。
今までおつかれさまぱいくん達。
これからもこっこを共に頼むよ!
(でもこっこが今後、ぱいへの友情がこじれてなんか猟奇的なやばい奴になったらどうしようなあ、という気もするよ)
▼このとき買ったワインを祝杯にしようかな!
▼ぱいの歴史