荒川区に住んでます-うちの夫観察絵日記-

荒川区在住30代夫婦の日常。三度の飯と夫が大好きな妻による、夫観察絵日記ブログです。

星に願いを

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流れ星に彩られた思い出……

 

先月の話ですが、ふたご座流星群きれいでしたね!

こっこを寝かせたあと、夫と久しぶりに二人でバルコニーにお茶を持って出て、しばらく椅子にボーッと座って空を見上げて流れ星を探しました。

月明かりがない絶好の天体観測日和だったみたいで、わたしたちも1時間ほど粘ってなんとか2つ見つけることができました。

こっこが生まれてからは夫と毎晩の習慣だったバルコニーでの「夜お茶」をしていなかったので楽しかったなあ。

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寝室で寝ているこっこから離れて泣き声が聞こえづらいときは、使っていないスマホかipadと自分のスマホをgoogle duoでつないでモニターにしてます(こっこの寝姿と音声が入るようにして、こちら側の音声はオフにして)。

 

流れ星といえば、夫とのお付き合いが始まって間もないころ、銀座で夜ごはんを食べたあとも離れがたくて丸の内周辺までとりとめもなくおしゃべりしながらブラブラ散歩して、和田倉噴水公園に向かうときに皇居外苑の上空あたりでツーッと落ちる流れ星を見たのが初めて。

好きな人と一緒に流れ星を見るなんて、まるで陸奥A子先生の漫画みたいでロマンチックすぎる、と感動していたら夫が「ごめんつまさん、ぼく大きい方をもよおしてきた」と言うので慌ててパレスホテルでトイレを借り、コソコソ出ようとしたら「いってらっしゃいませ」とドアマンの方に素敵な笑顔で送り出されて……トイレ借りただけなのに……。大変申し訳無い気持ちになりました。

おかげでなんか流れ星+パレスホテル+夫がトイレ借りた(しかも「トイレがきれいだからいっぱい出ちゃったわ〜」とか言いながらトイレから出てきた)。という3段階の思い出が心に刻まれています。あんまりロマンチックではありませんでした。

 

もうひとつ星といえば、こっこもどうやら星好き。

エリック・カールの絵本の星を見るたび「きらりーん」と言っていたこっこ(夫が「お星様、きらり〜ん」と言っていたので、たぶんその真似)。

きらきらしたものや星のかたちをしたものを見つけると「きらりーん!」と言って教えてくれるようになりました。

昨晩は夫がスウェットの下に星柄のTシャツを着ていたので、スウェットを勝手にめくって「きらりー! きらりィー!!!」と叫びながらエビ反りジャンプして頭から布団に何度もダイブしまくっていました。星が好きなのはいいけれどなんでそういうテンションになるのか。危ないからやめてほしい。

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我が子だけどやばい人に見える

 

流れ星もこっこにも見せてあげたかったけれど、3年後にお預けですね。

願い事をする暇もなく一瞬で消えていく流れ星でしたが、ひとまずこっこの成長と、「人類が新型コロナを克服できますように〜」と念じておきました。

 

夜お茶のお供には、マフィンを焼きました。

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最近は夫が「マフィン職人といえば僕」というかんじなので、自分で焼くのは久しぶり。

生地は以前日記に書いたマフィンのレシピの生地で、りんごを入れてクランブルを散らしカロリーアップ(寒いからね冬の天体観測は)。

夫婦の夜お茶の時間は大事だな。深夜におやつ食べるから太るけども……。

 

 

▼陸奥A子先生の話をチラリと出したので、これを機におすすめ本をご紹介。 

以前「いい夫婦の日」の日記におすすめの本として紹介しようと途中まで紹介文を下書きして、気づけば4年経ってました。

まさに夫への態度が粗暴になってきたかな、というときに読みます。

優しい気持ちを取り戻せるので、いい夫婦の日の読書にどうぞ(何ヶ月先だろう)。 

『流れ星パラダイス』陸奥A子

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あらすじ

1986年。飼い始めた子犬の夜泣きで真夜中の散歩に出かけた浪人生の多菜子(たなこ)さんは、アパートの塀を乗り越えて夜逃げをしている真っ最中の青年と出くわす。

そのとき子犬が彼の荷物からなけなしの食糧を食べてしまい、翌日お腹をすかせてフラフラしている青年の姿を見かけた多菜子さんはお詫びにお弁当を差し入れる。それからもデパートの試食コーナーを回る青年を見かけてあとをつけてみたりしているうちに、一流会社のエンジニアの仕事を蹴って芸術を志し、ボロボロのアトリエで賞の出品作の制作に没頭している青年のことがどんどん気になり出してしまう。

 

大好きなシーン

ある雨の日に、様子が気になって青年のアトリエへコーヒーを差し入れに行く多菜子さん。案の定1ヶ月50円で借りているボロボロのアトリエはザーザー雨漏りしていて、青年はカッパを着ながら制作していた。コーヒーなんて1ヶ月ぶりだ、と喜ぶ青年。

室内で傘をさしながら向かい合ってコーヒーを飲み、思わずふふふ、と笑う多菜子さんに、「どうかした?」と青年。

 

「なんだか楽しくて」

「楽しいですか そりゃよかった」

 

『流れ星パラダイス』 陸奥A子

 と、二人が雨漏りするアトリエでニコニコとコーヒーを飲むシーンがもう!!

 

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大好き!!!!

彼と一緒にいることがなんだか楽しい多菜子さんに、彼も「そりゃよかった」って彼女を見ながら満足げに言うシンプルな会話、穏やかに心が通うさまが好きで、何度も読み返します。

陸奥A子さんは「乙女チック」の代名詞ともいえる作家さん。70年代〜80年代のりぼんで活躍したのち、90年代以降はYOUNG YOUなど女性誌に移り、現在も執筆をされています。わたしは世代とはズレてるんですが、母が好きなのでその影響で愛読しています。

少女誌から女性誌に移ったことで、主人公も社会人や主婦といった大人の女性になり、仕事や夫婦関係、生と死をテーマにした「ハッピーエンドのその先」のストーリーがメインになりました。

わたしはそのあたりのテーマより、キャッキャしたりぼん時代の作品が好きでよく読み返しています。

『流れ星パラダイス』、『土曜の午後のチアフル・ティアフル』『こんぺい荘のフランソワ』が特に好き。

 

あらすじを書いていて初めて気づいたけれど、作品中には芸術家の青年の名前が出てこないです。でもすごく印象に残る人物です。 

 

この作品の最初の場面は、流れ星が降る空の下で21世紀まであと10分のカウントダウンをしているすっかり大人の多菜子さんと芸術家らしくなった彼の回想で始まり、また最後の場面で2000年に戻ります。14年後の彼らに何があるのか、21世紀は彼らにとってどういう意味があるのか。それは読んでのお楽しみ。

 

『流れ星パラダイス』は3篇からなるオムニバスで、他の2篇もかわいいお話です。

放課後の約束に心踊る女の子、先生に失恋した女の子を回転ジャングルジムでグルグル回す男の子。それぞれの恋の始まりが楽しめます。

 

おすすめーーーー!!!!!

流れ星パラダイス (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)

流れ星パラダイス (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)

 

▼マフィンのレシピ 

▼夜お茶の時間が夫婦にとって一番大事、と夫も言っていたな〜。家事とかは後回しにしてでも、ちゃんとゆっくりしないとだめですね