「なんか癖でやっちゃうんだよね」by夫
暑い日が続きますが、夏のお出かけの記録。こっこの情操教育というより、出かけたがりの夫の散歩です。
夫はなんでかベビーカーが好きなようで、こっこが生まれる前からこっこをベビーカーに乗せる日を楽しみにしてベビーカーの素振りをしてました。「このままちょっと外に行ってみようかな!?」と言うのを何度か止めました笑。
なんでも「妹が生まれたとき、妹を乗せたベビーカーにスピードつけて飛び乗って遊んでたらベビーカーがクラッシュして、それ以来ベビーカーに触らせてもらえなかった!」のだそう。
きょうだい、怖い。
それにしてもタイトルの「ピーター・ドイグ」と「こどもタマヒメデン」の字面の世界観の違いのインパクトが凄い笑。
ピーター・ドイグ展へ
荒川こっこの人生初の展覧会は、竹橋の近代美術館で開催中のピーター・ドイグ展となりました。なかなかに幸先のいいスタート。
ピーター・ドイグは夫が大好きなスコットランド人画家。「世界で最も重要なフィギュラティヴ・ペインティングの画家の1人」と称されているそうな。
アートにおけるフィギュラティヴとは、空想を元にしたものではなく現実の物事(風景、人間などなど)を題材にして生み出された芸術のこと。
一昨年の夫の誕生日は画集を取り寄せてプレゼントしたのだったな〜。
今回の展覧会が、日本初の個展!
新型コロナの影響で美術館が閉館していた関係で、会期が10/11までに延長されています。
美術館は、入り口でフェイスガードをした警備の方に検温してもらって入館。
しっかり感染対策がされていたと思います。
今回の展示は、若い頃にピーター・ドイグ自身が何を描いたらいいかわからなくなったときに描き、「思いがけず出発点となった」と語る初期の風景画から「これぞピーター・ドイグ、画集で見たわ!!」な大型の代表作、そして自分のスタジオでの定例映画上映会のために描かれた映画のオリジナルポスターまで(知ってる映画があると嬉しい)お腹いっぱいのラインナップ。
映画や広告、風景のイメージを組み合わせて描かれる作品はどこか懐かしく、記憶のスープの奥底に沈んだままのスクラップのあたりから上澄みまでをレードルで掬ってかき混ぜたような、そんな世界。
そしてオイルの反射のようだったり、厚く塗ったペンキのようだったり、こどもの絵本の水彩画のような淡い色彩だったりが同居する絵肌は、まるで記憶が混濁した部分のようにも見え、そこには無意識に塗り替えられてしまった記憶のバグ的な、潜在的な狂気と薄ら怖さを感じます。
大型の作品が多いし、独特のマチエールを体感したかったので展覧会を訪れることができて本当によかった。本当に素敵!!
こちらは小津安二郎の『東京物語』の構図をモチーフとした作品
画集で見たことのない作品も多々あり、夫も目をうるませて大興奮でした。
展示室では、こっこはおとなしく作品を観ていました。赤ちゃんの目にも楽しい作品だったのかしら。
いつか大きくなったときに、ピーター・ドイグの作品を観て何か蘇る記憶があると面白いね。と言いつつ、わたしも同じころにミュシャ展に連れて行ってもらったけれど正直何も思い出せないんだよなあ笑。
初展覧会の思い出に、図録をプレゼントしました。これからたくさんいろんな美術館に行こうね、こっこ!
図録は破ろうとしてきたので回収しました。こっこにはたまに赤ちゃんの皮をかぶった狂気を感じる
こどもタマヒメデン
先日、ブログのコメントで「新三河島にこどもタマヒメデンという屋内遊園地が出来た!」と情報をいただき、しかもこっこの好きな歯車のおもちゃがあるということで、「そこに歯車があるならば……回さにゃいかん!」とさっそくこっこと行ってきました(アザラシさん、ありがとうございました!)。
こどもタマヒメデンは新三河島駅からすぐ、駅前のパチンコ屋さんの真裏にあります。なかなかに不思議な場所……。
玉姫殿というからにはゴンドラがあってスモークが焚いてあるのだろうか、と貧困なイメージでドキドキと足を踏み入れたところ、建物はお菓子のお城のようなテーマで、遊具もチョコレートやマカロンなどをモチーフにしていてか〜わいい〜。
しかしこっこは場所見知りして、しばし大泣き。
それもそのはず、わたしたちが訪れたときは他の家族と入れ違いになったので、静まりかえりつつもテンションの高い内装の屋内遊園地2フロアぶんをこっこが貸し切り状態に。そりゃ緊張して泣きたくなるわ笑。
噂の歯車のおもちゃは、壁にたくさんのカラフルな歯車がついた回しがいのありそうなものがありました!
ただ残念ながら、立っちできないこっこは届かなかったです。無念。
リベンジしたいね……
さてこどもタマヒメデンですが、施設の運営は結婚式場の「玉姫殿」などで有名な会社とのこと。
こちらの施設の目玉は、なんといってもボールプールじゃないでしょうか。
1階が12歳以下、2階が6歳以下限定のフロアに分かれていますが、1階にも2階にもボールプールがあります。
わたしもボールプール愛好家として、大人になってからも後楽園のアソボーノのプールに友人の子に付き合ってもらって入りに行っていたので、ボールプールには一家言あるつもりです。
タマヒメデンのボールプールは、ロープがあったりボルタリングの壁があったり大きなピアノ滑り台があったりで、なかなか飛び込みがいのありそうな構成で設計した人は素晴らしい。また、色がおいしそうでかわいい。
こちらは1階のボールプール。 ディッピンドッツのつぶつぶソーダアイスに入っているみたいね、こっこちゃ〜ん。
動けぬ
……広大なボールプールに、動けぬ赤子が一人きり浸かっているという。
数々のボールプールを見てきましたが、こんな孤独なボールプールの光景は初めて見た気がする笑。
夫は「こっこが難破船みたい……」と言ってました。
最初は泣いたこっこでしたが、すぐに慣れてボールをくるくる回したり、タマヒメデンにいるあいだはずっと楽しそうにしていました。
地球征服したい人みたいなポーズで遊ぶこっこ。後ろのスクリーンはボールをぶつけるゲーム
しかし赤ちゃんはボールをすぐ舐めようとするので、目が離せませんね。
こっこがもうちょっと大きくなったら更に楽しめそうな気がするのですが、こちらの施設、9月いっぱいまでは完全予約制の体験見学をしていて、10月からは一般非公開の会員限定施設になってしまうとか。
できれば一般にも開放していただきたいなあ。でも感染対策とかで大変なんでしょうね。うーん、会員になるべきか。
今後もぜひ通いたい素敵な場所なので迷うところですが、親子ではしゃげる、とっても楽しくてかわいい遊園地でした!!
見守ってくださっていた係の方、ありがとうございました。
ひとまずピーター・ドイグ展もこどもタマヒメデンも、こっこ(&夫)はエンジョイしたようでよかったです。
1年前はこっこはまだお腹のなかにいたのだから、お腹の外に出てからの世界の広がり具合がなんとも凄いなあと思います。
たまに夜寝ているとき、その日あったことを整理しているのか「エーン」とうなされているので、そのうなされの原因がピーター・ドイグやタマヒメデンのスイーツ城だったとしたら、楽しそうだなあこっこ。
もちろんこっこだけでなく、わたしたち両親も新しい世界をこっこに体験させてもらっています。
暑さとコロナに気をつけつつ、今日も散歩するぞー。
▼荒川区情報マガジンの「荒川102」さんにお声がけいただき、「こどもタマヒメデン」に行ったことを寄稿しました。
▼ゆいの森あらかわの遊びラウンジもお気に入りの遊び場に
▼こっこがお腹にいたときに行った「メスキータ展」でこっこに買ったノートは、授乳記録ノートとなった