別段変わってはいなかった
毎年恒例、夫婦の夏休み&誕生日旅行に出かけておりました。
貴重な夏休み、二人で過ごす思い出を作っておきたい。
というか出かけたがりの夫が「遊びた〜い、外に出た〜い」とうるさいので、何かしないといけない。
しかしわたしのおめでた生活も終盤戦に入っているので、もしものことを考えると出かけるとしても車や電車で1時間程度、さらに緊急時に受け入れてくれそうな病院を調べて……となると意外と行ける場所ってないような。
鎌倉や箱根でも家から1時間半以上はかかるし……。
ということで大事をとって遠出はせず、都内のホテルで1泊のプチ旅行気分を味わってみることにしました。
CLASKAでのんびり
夫が「ずっと泊まってみたかったのよね〜」と予約してくれたのが目黒通り沿いにあるホテル「CLASKA(クラスカ)」。
ホテルの入口!
目黒は山手線だとほぼ真反対のエリア。気持ち的になんとなく遠いので、駅に降り立つと「おお、はるばる東急文化圏に来たな……」という感慨深さがあります。
こちらはもともと同じ場所にあった古いビジネスホテルをリノベーションしたデザイナーズホテルの先駆け的存在で、ギャラリーやショップも併設されています。
「どう暮らすか」がコンセプトだから、名前がクラスカなんだそうな。
建物はこんなかんじです。
↑写真は公式HPからお借りしました。外観撮り忘れちゃった
渋谷ヒカリエやKITTEなどの商業施設にちょこちょこ入っている雑貨やさん「CLASKA Gallery & Shop "DO(ドー)"」の本店もこのホテルのなかのショップ。KITTEのお店にはよく行きますが、本店は初めて!
ゆったり客室
さっそくお部屋へ。一室一室コンセプトが違うという21の客室。
なんとなく我が家のインテリアの参考になりそうだったので、スタンダードな「modern」というテーマの客室にしました。
部屋は35平米と広めなのが嬉しい。ベッドもハリウッドツインでゆったり。
ちなみに宿泊1週間前に予約しましたが、もう選べる部屋は3室くらいしか残っていませんでした。人気なのね……
机の上の電気ケトルはタイガーのアッシュグレー色。タイガーにこんな落ち着いた色のケトルがあったとは。
ちょうど今電気ケトルを買おうと探しているところなので、候補に入れておこう!
さっそくインテリアの勉強になりました。
窓からの景色は、東急バスの営業所。
夫は「ぼかぁホテルに滞在中はゆっくり読書でもして、知的なぼくにふさわしい静かな休日を過ごそうかな」と言って小難しい哲学書を持ってきていましたが、わたしが見る限り3行くらい読んだあとはずっと寝ていました。
その後、彼の本は開かれることなく単なるかさばる荷物と化した
あとは館内のショップをぶらついたり、屋上テラスでぼーっとして過ごしたり。
車の往来の多い目黒通り沿いですが、ホテルは館内もテラスも閑静な雰囲気です。
ルーフトップシネマ!
夜はホテルの屋上テラスで映画を野外上映する名物イベント「ルーフトップシネマ」へ。
このイベントに参加したかったのもあって今回の宿泊を決めたので、楽しみにしていました。
「アメリカとかのドライブインシアターって憧れるよねえ」と夫。たしかにちょっとそんな気分。
宿泊客以外にも大人気のイベントらしく、19時開場でしたが18時半くらいから大行列!
デッキに直接座るかんじなので(先ほどのテラスの写真で夫が乗っかっていたところ)、常連さんと思わしき方々はキャンプ用の小さな椅子や敷物をしっかり用意していました。
気持ちの良い夜風に当たり、カレーとポップコーンを食べつつ映画を堪能。上映されていたのは爽やかなハッピーエンドのブラジル映画。
音響もとても良くて、久しぶりに大きな画面で映画を楽しめて素敵な夜でした。
映画のあとはホテルの近くにある大衆ステーキ店「ステーキハウスリベラ」でごはん。
おしゃれなお店でディナーを楽しもうと思いましたが、結局がっつり系に来てしまった……。
脂身が少なく、あっさり食べられるお肉で格闘家に人気の店というのも納得。200gじゃ夫もわたしも足りなかったです。美味しかった!
でもわたしゃ日暮里のビリーもやはり好きよ。
その後、夫はホテルのレストランでお酒とおつまみを、わたしはお茶を飲んで夜を過ごしました。
魅惑のバスルーム
ふかふかのベッドの寝心地は最高!
と言いたいところですが、朝起きたらわたしは枕の上に沿って真横になって寝ていて布団にいなかったので、わからないです……。
端っこで寝ている夫のことを頭突きで落とそうとしていました。
家のベッドもホテルみたいにふかふかに……とか考えてましたが、この寝相じゃ何に寝てもだめだな。
さて、クラスカはチェックアウトが12時までとゆったりできるので、贅沢にも朝風呂!
バスルームは板張りの床と2色のブラウンのタイルがかわいくて、足を伸ばして入れる広さでした。
部屋でごろごろしていたら「お風呂入ったよ! 撮っていいよ!」とカメラマンを自ら呼び込む夫。すっかりグラビアモデルが板についたようだ
バスルームの天井は換気扇と照明がパネルで隠されていて、それがなんだか床の排水部分と統一感があって素敵でツボでした。
そして壁にあるタオルの棚とティッシュケースもツボ。
ブロックみたいな棚とティッシュケースの木の色がぴったりなのはいいなあ……と惚れ惚れ。
クラスカは個人宅や店舗のリノベ事業も手がけていて、このホテルもそのモデルルームを兼ねているみたいなので、依頼したら換気扇とか棚とか、かっこよくしてくれるんだろうなあ。
そうそう、アメニティは黒い文箱に入っていました。洗面所周りの整理に平べったい文箱を使うというアイデアも面白い!
うちもやろう! と思いましたが、特に入れるものがないわ。
シャンプーなどはMARKS&WEB。
我が家のボディソープは夫が気に入って5年くらいMARKS&WEBの「リラックス」という種類一辺倒。アメニティは「リフレッシュ」のシリーズだったので普段と違うにおいを試せてラッキー!
アメニティがいい匂いのものだとやっぱり嬉しくなります。
ちなみに今までで最高に嬉しかったのは新潟の里山十帖のアメニティがバネッサミーガンだったこと。嬉しさのあまり頭を無駄に2回洗ってしまいました。貧乏性。
優雅な気分でおいしい朝ごはん
今回の宿泊で一番楽しみにしていたのが朝ごはんの時間。朝ごはんを支度してもらうのって幸せ。しかもルームサービスにしていただきました。
トロトロのオムレツにサクサクのバターたっぷりクロワッサン、自家製のフランボワーズジャムで至福のひと時。パンもわざわざロウ引き袋入り。
イングリッシュブレックファーストは3種類のパン、オムレツ、サラダ、ベーコン、ウィンナー、スモークサーモンとボリュームたっぷりでした!
朝からお腹いっぱい!
この朝ごはんは宿泊客でなくてもレストランで食べることができます。
たった1泊の滞在でしたが非日常を楽しみつつ、それでいて家にいるようなリラックス感もあって楽しい体験でした。
ホテルとしての感想
リノベーション系の宿は夫が好きなので、先ほども名前が出ましたが古民家をリノベした新潟の「里山十帖」
学生寮の建物を使った京都の「アンテルーム」
と、ちょこちょこ泊まってきました。
こういう系のホテルや旅館って建物自体は古くて音がけっこう響いたりするので、子ども連れでは当分行けなさそうだな〜と思っていましたが、クラスカはベビーベッドの貸し出しサービスがあったり同じフロアで赤ちゃんや小さな子も見かけたりしましたが、廊下や隣室の声などはほとんど聞こえなかったような。
ホテルの場所は目黒駅から徒歩30分・学芸大学から徒歩12分という便利とはいえない立地ですが、目黒駅からバスを使えば本数も多くてホテルまで10分くらいなので、アクセスに関しても特に不満はないです。
しかし案内に入っているwifiの情報が古いままだったり、ホテルのオリジナルコンピレーションCDやおすすめ映画DVDの貸し出しなど部屋でまったりできそうなサービスを充実させているわりにルームサービスのメニューが映画を見ながらダラダラ食べられそうなチキンバスケットやおやつ的なものがなかったり(食事はすべて凝った和フレンチなメニューで素敵だったんですが、ホテルのルームサービスこそジャンクで怒られそうなものも少しくらい食べたいのだ……)、わたしが求めているサービスとちょっとズレもありました。
最近節制していたので、誕生日くらいはと目論んでいた「夜中にダラダラDVD観ながら唐揚げ食べる」的悪いことはできませんでしたが、総じて楽しいホテルでした!
夫のリフレッシュにもなったみたいでよかったよかった。
代官山散策
今回のプチ旅行の第2の目的はベビーグッズの下見。チェックアウト後はベビーカーのショップやらベビーグッズが充実しているという代官山へ行きました。ホテルからだとタクシーで10分くらい。
しかしベビーカーのあまりの種類の多さに圧倒されてしまいました……。
「子連れ狼」のマシンガンつき乳母車みたいなやつに先日作ったトッポンチーノ敷くくらいをイメージしていましたが、それじゃだめなのか……。
せっかくだから中目黒のSMLにも足を延ばして久しぶりに器を見たいな、とか思っていましたがもうヘロヘロに。
説明を受けつつショップを何件か回るのは暑さと体力的にかなりキツかったので、やっぱりホテルで一泊してプチ旅行にするのがわたしの遠征の限界だったみたいです。
しかもさんざんお店をひやかして店員さんたちに丁寧な説明をしていただいたあげく、結局自分たち用にベビーグッズと全然関係ない羊柄のバターナイフだけ買って帰りました。
翌日は、朝起きてスコーンを焼いて冷凍のマンゴーで即席ジャムを作って、サラダ、ボイルしたウィンナーを用意してホテルの朝食ごっこ。さっそくバターナイフ!
インテリアも未完成だし、掃除もままなってないけれどやっぱり家が一番楽しいな。
夫いわく「旅というのは、最終的に家が一番だなと思うために行くものよ」なんだそうです。
そうかい。
▼残念ながら里山十帖もアンテルームも旅行記にまだ書けていない