アンダーグラウンドのアングラだと勘違いして、いきなり夫に「おまえの人生、しょせん裏街道だね」みたいな暴言を吐かれたと思ってしまいました
夫は記念撮影の際にひきつりながらも笑顔を作ろうとしていたわたしに爆笑もしていました。ひどい。
▼前回
釣りデビューの流れ
釣り当日は、まず予約した船宿で受付をして、釣具(竿と仕掛けとか)とライフベストを借りて、乗合船なので自分の釣座(船の中で竿をかけて座る場所)を決めます。
わたしは初めての釣りなので他の方に迷惑をかけないよう、夫以外の釣り人と隣り合わない場所にしました(まあ、初心者が釣り糸を60mも垂らせばおまつりしまくりでしたが……)。
タチウオ釣り
いざ出航! 午前がタチウオ、午後がアジ釣りのコースの船でした。
30分ちょっと海を移動して、探知機が魚影をキャッチ。餌を針に仕掛けて、電動リールで釣り糸を一気に海へ下ろします。ドキドキ。
釣りといえば釣り糸を垂らしてひたすらぼーっとしていればいいのかな、と思っていたのですが、釣り船の船長さんに「(水深)50、60メートル」と魚群の位置を逐一指示を受けてその水深まで釣り糸を垂らし、竿をリズム良く揺らしながら糸を10メートルくらい巻き上げ、かからなかったらまた10メートル垂らして、また巻き上げてを何度も何度も繰り返し。途中でサボっていたら、船員さんに「ほらほら糸下ろして!」と急かされる笑。
そして船はまた魚影を追ってちょこちょこ釣りポイントを移動。
なんだかずっと糸を巻き上げるのに忙しいし、水深50メートル以上なんて未知の世界すぎて、自分が何をしているかの実感があまり湧かない。
しかも糸をどこまで伸ばしたか途中でわからなくなって、他の釣り人の方の糸に絡めてしまう「おまつり」をやってしまって、本当に申し訳なくて。
正直言って、夫には悪いけれどここまでの感想は「釣り、つまらん……」でした。
しかし、船で最速1匹目のタチウオを釣り上げて余裕の夫にリズムを教えてもらい、適当に竿をフリフリ振っていたらグンッ、と重たい手応え。糸の先で何かが暴れている!
慌てて引き上げようとしたのですが、重たくてうまく上げられないので夫に交代してもらい、船の人にも手伝ってもらってキャッチ。
お腹がぱんぱんで子持ちのタチウオが釣れました。ギャー!
台所で夫が持っている写真はこちら。顔が怖いので大きいサイズで見る方はクリックでどうぞ。
周りの方にも「良かったね!」「指何本!?」と祝福していただきました。
タチウオは指で幅を測るらしい。指5本以上が大物だとか
測ったら夫の指5本サイズということで大物認定を受け、船長さんに「ほら持って!」とか言われて記念写真を撮っていただきました。釣り船では大物が釣れたら記念写真を撮ってくれるのが恒例らしいです。
ただ「腕スパーッ」と聞いていたし、こんな生きてる状態の大きな魚を水槽越しではなく生で見たことも、ましてや自分で持ったこともなかったので、「ほら持ち上げて! 笑って〜!」がもう罰ゲームかという状況で……笑。
釣れたんだから喜ばないとタチウオにも失礼だと思うのですが、豆アジを釣りにきた人間には大物すぎました。
アジ釣り
ようやく午後になって浅めのポイントに移動して、わたしの本命のアジ釣り。
こちらは釣り餌(コマセ)を重りつきの仕掛けに入れて海に下ろし、パクっと食いついてきたアジを逃さないようにリールを巻いて釣り上げる、サビキ釣りという方法での釣りです。
わたしにはこの水深10m前後で釣るアジ釣りのほうが自分の手と竿の感覚がわかりやすくて、「釣りしてるな〜」というかんじで初めて釣りを楽しいと思えました笑。
食いついたアジに逃げられたりしつつ、夫と合わせて20匹のアジを持ち帰ることができました(夫もわたしの世話で疲れてしまったみたいで、釣果はいまいち)。
楽しかった釣りデビュー
ということで予想外の大物がかかってしまいましたが、人生初の釣り&船釣りは面白かったです!
船で浴びる海の風はとっても気持ちがいいし、夫が「非日常感がいいんだよね」と言っている意味もわかりました。楽しそうにしている夫を見れたのもよかったです。
でも、朝は3時半に起きて車と始発電車を乗り継いで出かけ、船ではずっと竿を持ち、夕方にまた電車で重たいクーラーボックスと生臭い体を引きずり2時間以上かけてどんぶらこと帰り、家に着いたら魚を捌かねば一息つけないというかなりハードな遊び……。手も痛くなったし、ちょいとくたびれました。
釣り自体はまたやりたいので、今度は友人も誘ってのんびり半日アジ釣りコースに行きたいねという話をしています。半日アジコースなら、船も午後に出発の便が選べるし。タチウオはもういいかな……。夫はまた行くみたいですけど。
わたしはつぼ鯛が好きなので、つぼ鯛を釣ってきてほしいです。
釣り上げた貴重な魚たちは、夫がかっぱ橋で買った自慢の包丁で捌いてくれておいしくいただきました。あっ、南蛮漬けの写真を撮り忘れた。
くるくるしているのは昆布締めタチウオの梅巻き。おいしゅうございました。
▼夫の釣りの歴史はここから始まった
メバルが食べたい。