恥ずかしい
そんなこんなでアイロンが上手くかけられないせいで、しばらくブログや他の趣味や家事から離れてひたすらアイロンの練習をしていました。あと洗濯のりの調合の実験とか……(洗濯のりの実験結果は後半に書きます)。
恥ずかしながら人生でアイロンをかけたことってほとんど無くて、夫のシャツはクリーニングだし、スーツや自分の服やランチョンマットなんかは全部パナソニックの衣類スチーマーで片手でブシューで終わり。ちなみに社会人になってスーツを着ていた時期は、実家にシャツを持ち込んで実家の洗濯カゴに入れて逃げ、母にやってもらっていました。
夫は「クリーニングでいいのに〜」というスタンスですが、人並みにアイロンをかけられるようになっておかないとダメだなあと思うことがあったり、あと近所の「安いし早いけど仕上がりがちょっと雑」なクリーニング屋さんに出しているせいで、わたしが夫にプレゼントしたシャツの傷みが気になってきたという……。
それになにより「夫のスーツ姿愛好家」を自称してアイロンがけが出来ないなんて、そんなのモグリじゃないかと反省しました。
ということで、これは家事の話ではなくて趣味の話です。
へたくそはコードつきアイロンに限る
さっそく取り出したるは夫が社会人になったときに買ったというコードレスアイロン。夫はもうシャツは4年くらいクリーニング派なので、使うのは久々というか中が腐ったりしていないか不安でしたが大丈夫でした。
意気揚々とアイロンを始めましたが……ワイシャツ1枚かけるのに30分以上かかってしまいました。電気代がーー!!
あと人生が……
アイロンがけの動画を見てイメトレして素振りして、ストップウォッチを脇において「目指せワイシャツ1枚4分」を掲げていたのに全然だめ……。
責任をコードレスになすりつける
ただでさえアイロンがけに慣れていなくてモタモタしているところに、コードレスだとアイロンが冷めてしまうので何度もガチャガチャ置き直して、さらにモタモタの悪循環に陥りました。フンガー!!
すぐに冷める夫のアイロンがだんだん憎たらしくなってきたので、使いやすいアイロンを自分用に買うことにしました。夫はワイシャツ1枚をコードレスアイロンでも5〜7分程度でかけていたみたいなので、アイロンのせいではないのかもしれないけれど!
職人さんや洗濯研究家さんたちが軒並みおすすめしているのはコードつきアイロン。そのなかでも評判の高いティファールのアクアスピードかパナソニックのカヌーのような形をしたアイロン(どちらも8000円くらい)を使えばわたしもプロ並みになれるんじゃないかと惹かれましたが、
↑ アイロンがけレクチャーでよく使われているアクアスピード。かっこいい
夫に「あなたすぐ飽きるか挫折するかもよ」と言われ確かにそうだなと思い、
・3000円以内(挫折してもなんとなくあきらめがつく飲み会1回分)
・コードつき(熱が持続!)
・スチーム多め(アイロンがけ動画ではみんなブシュブシュやっていた)
・重ため(本体だけで1kg以上あるほうがシワが伸びやすいらしい)
こんなかんじの条件で探してみまして、全てを満たしたパナソニックのアイロンがこちら!
パナソニックのコードリール式スチームアイロン NI-R36-S
amazonで2994円でした。自立式なのでこのまま収納できるのが良い
コードつきだとアイロンが冷めないので、不器用がモタモタしていても大丈夫!
スチームの威力もすごいです。こんなに違うものなのね〜。
右が夫が持っていたコードレスアイロン(日立のvegee)。新しいアイロンはスチーム孔の多さと面の広さが嬉しい
アイロンを変えたときからなんと、アイロンに全く慣れていないわたしでもワイシャツ1枚10〜15分のペースで出来るようになり、目標の4分に少し近づいたような気がします。やったー!
手際の悪さは同じなので、アイロンを変えただけで1枚30分→15分に短縮です。買ってよかった……
アイロンのサイズが大きめなので心配だった小回りについては、むしろパワーがあるぶんアイロンの先っちょを立てて細かく動かしてもしっかりシワが伸びてくれて、すごく使いやすいです。
クリーニング屋さんとの仕上がりの比較をしたかったので実験。
仕上がりはまだまだですが、気になっていた汗ジミや機械プレスの縦線が消えました〜フフフ
これで何回かに1回はクリーニング屋さんに出せば、シャツも長持ちしそうです。
自分のエプロンもかけてみました。
リネン生地なのに間違えて乾燥機にかけて、途中で気づいて取り出したもののクッチャクチャに縮んでいたエプロン。手で叩きまくって伸ばしましたがしわしわ。
へたくそな刺繍は無視してください
アイロンで体重をかけてひとすべり。
おぉー!!!
ひとすべりしただけでだいぶシワが取れました!
衣類スチーマーじゃうまく伸ばせなかった肩ひもの部分も一瞬。アイロンに重みがあるほうがすぐシワが取れていいなあ。
霧吹きはアイロンについていた霧吹きボタンを使った程度ですが、このとおり。
夫も「ぼくにもやらせて」と近寄ってきて、「うわー全然パワーが違う!」と驚いていました。
コードつきアイロンすごい!
パワーがすごすぎてスチームで火傷したり悪戦苦闘していますが、今後もアイロン修行がんばりたいです。
ちなみにアイロン台は、無印で買ったというスタンド式のアイロン台を使っています。
夫いわく「アイロン台は圧倒的にスタンド式が良いよ。値段も張るけど足がしっかり安定するやつを選ぶことが大切ね。ガタガタするとそれだけでストレスになるし危ないしね。ぼくもアイロンには苦労したのよ、だからもうアイロンはやりたくない」 。
確かに実家にあった卓上アイロン台よりも、立ったままアイロンをかけるスタンド式のほうがグッと体重をかけたり、衣類を動かしやすくてアイロン初心者には断然使いやすかったです。なるほどねえー
ドラム式洗濯乾燥機は洗濯のりが使いづらい
アイロンから話は変わりまして、ワイシャツを家で洗うことにしてつまづいたのが「洗濯のり」問題。
夫は一番ポピュラーな某社のアイロン用スプレーでかぶれたことがあるらしくて、でもわたしの下手くそなアイロン技術をごまかすためにも、そしてシャツの襟や袖がシュッとしているほうが個人的に素敵だと思うのもあって洗濯のりを使って仕上げたい。
初心者にも扱いやすそう&無香料な合成のりを購入。
一般的なのは①洗濯機に洗濯のりを投入して仕上げる方法か、②脱水前のワイシャツを取り出して洗濯のりを溶かした水につけてから手絞り、または脱水をかける方法らしい。
簡単そうなのは①ですが、うちの洗濯機はドラム式。取説によれば一応洗濯のり(化学合成のり限定)で「のり付け運転」も出来るには出来るものの、使った場合はそのたびに洗濯物や洗剤は入れずに「標準(念入り)+自動おそうじ(乾燥は厳禁)」コースで回して洗濯槽を洗わないといけないみたいです。なんかもったいない……。
なんだか結局クリーニング屋さんに出したほうが経済的だし時間もかからないんじゃないか……。ドラム式洗濯機のお宅は洗濯のりをみなさんどうしているのかしら……。
となると②ですが、夫には「糊がききすぎていると擦れて痛くなるから柔らかめでいい」と言われたので、 ③洗濯のり+ぬるま湯をスプレー容器に入れて、シャツが乾く前にスプレー+部分のりづけ作戦 にすることにしました。
洗濯のり30mlにぬるま湯300mlを薄めて、使い切りスプレーに。
余ったら柔軟剤を1mlくらい足して、わたしのシワになりやすい綿のスカートにちょっとシュッシュッとして叩いてシワとりにしています
家にあったワイシャツを総動員して洗濯のりの調合を実験してみまして、いまのところこれくらいなのかな……というかんじ。
脱水1分(形態安定ワイシャツのときは脱水なし)で洗濯して、ワイシャツ用ハンガーに干したら浴室でたっぷりスプレー。
さらに時間が経ってもビシッとさせておきたい前立て(ボタン穴のところ)とヨーク、背中のタックのあたり、袖のタックと襟の肌に触れない部分はぬるま湯50mlに洗濯のり30mlの強め糊を別容器に作って、切ったスポンジで塗り塗り。スポンジだと泡立ってきちゃったり腕にのりが垂れてくるのでシリコン刷毛なんかでも良いのかも。
部分のり作戦によって、敵を刺せるかんじのビシッとした襟が作れる気がします。なんとなく。
めざせ内柔外剛シャツ。のりの具合をシャツのデザインによって変えられるくらいになりたい
このあとしばらく乾かしたらドライでアイロンをかけています。失敗したらスチーム。
洗濯のりは無香なので洗ったときの柔軟剤の匂いもシャツにほのかに残っているし、いいかんじ!
今のところ夫も擦れたりかぶれたりもしていないようですし、洗濯のりが保護膜となって汚れを落としやすくしてくれるので、洗濯機に入れる前に石けんで襟と袖を予洗いするときにちょっと楽になるのかな。
あと、スプレーをするタイミングでポケットやボタン脇に溜まったゴミに気づいて掃除できて良いです。
まだ始めたばかりだしこれからもベストな方法を模索していきたいですが、洗濯もアイロンも奥が深いですね。リネンウォーターとかも使ったら楽しいんだろうなあ。
▼楽しいアイロン話は続く(その後。アイロンがちょっと大変なことに)