ハーブはスーパーで買うと高いから必死
暖かい日が増えて、我が家のバルコニーにも虫や鳥など来訪者が増えてきました(「庭」と呼んでますがただのバルコニー)。
春、それは戦いの季節の幕開け。虫を潰し鳥とケンカし、太陽に唾吐き長雨を呪う……そんな楽しい日々の始まりです。
食い意地夫婦なので花を愛でるよりは食べることを考えているほうが多いガーデニングですが、花は大好き。
夫と三菱一号館美術館で開催中の『ルドンー秘密の花園』展に行ってきました。
ルドンといえばわたしはギョロッとした目の木炭画など、ちょっと不気味なモチーフの黒が印象的な作品群を思い浮かべてしまいますが、今回の展覧会は『秘密の花園』のタイトルのとおり、豊かな色彩で描かれたお花の絵が中心!
花の色彩が目に飛び込んできて心動かされたときの瑞々しい感動の瞬間、画家の美への情熱と興味、夢想。いろんな感情が乗せられたタブロー。
ああ〜素敵だった。まさに春にふさわしい展覧会でした。
花ざかりのミモザを見て感動したルドンが黄色の表現に夢中になっていた時期に描いたのであろう大型の装飾画もありました。
先日うちのミモザの鉢植えが初めて咲いて、夫が「ミモザってこんなにきれいな黄色だったんだねえ」と感動していたのもあって、ルドンの「ミモザ体験」と自分たちの「ミモザ体験」がなんとなく重なったりもして。
花が開きました!
花や植物を育ててみると、美術鑑賞がより楽しくなるなあと感じます。ものの見方が増えるというか。これからも夫と一緒にいろんな色彩に触れていきたいものです。
ブルーのハナニラ(丈夫でよい)
もちろん植物を管理するのは鉢植えでもなかなか大変ですが、いろんな国のいろんな時代に、美しさを求める人たちの裏でホウキを振り回して「ヴォラー!!」と叫んで鳥とケンカしていた人たちがいたのだと思うと、わたしも美のために「ヴォラー!!」とやらなければならないのだろう。