旅館で食べるゆかりごはんと、病院で食べる「ごはんですよ」は異様にウマイ。家で食べるとふつうなのは、なんでだろ……。
2016年の夏休み旅行は飛騨高山に行ってきました。
目的は温泉と、円空の仏像を見ること。お天気にも恵まれて、楽しい旅でした。
飛騨までは片道約5時間。
新幹線で名古屋まで行って、特急ひだに乗り換え。
わたしは風邪気味だったので、移動中はおとなしくしていました。夫はさっそく新幹線から気持ち良さそうにビールを飲んでいて、くやしい。名古屋では夫が「ぼかぁ味噌煮込みうどんかきしめんを食べたいんだ」とうるさかったのですが、時間がなかったのでそれは帰りに持ち越し。
最初に宿泊したのは”飛騨高山の奥座敷”、飛騨古川。到着してすぐ、白壁土蔵街を散歩しました。
街を流れる瀬戸川には色とりどりの鯉が悠々と泳いでいて、のんびりゆったりとした雰囲気。酒蔵を覗いたり、ろうそく屋さんで和ろうそくを買ったりしました。
飛騨古川は、むかしから営まれてきた人の暮らしと長い時間を感じさせてくれる、静かで美しい街でした。
宿は160年の歴史がある古い旅館に泊まりました。明治築の商家造の本館と、昭和の数寄屋造の別館があり、国の重要文化財に指定されているそうです。しっとりとした趣があって、とっても素敵!
宿の歴史を説明してくれた女将さんや若旦那さんをはじめ、従業員の皆さんは着物がお似合いで、現代から明治の時代にタイムスリップしたような、非日常的な気分にトリップできました。日本旅館の素晴らしいところが凝縮されているかんじ。ゆったりとくつろげる、癒しのお宿でした。
替えタオルも嬉しかった♡
また、こちらのお宿は「料亭旅館」と銘打っているだけにごはんがとてもおいしかったです。素材の味を引き立てる味付けのお料理の数々に、夫婦で舌鼓。鮎も飛騨牛もおいしくて、夢中で食べたなあ。朝食の朴葉味噌もおいしかった~。
そして旅の気づきがもうひとつ……。今まで2人でいろんな温泉旅館に行きましたが、最後に出てくるごはんの量を訊ねられたことが無いということ……。
どこの旅館でも、そして例に漏れずこちらの旅館でも、何も聞かれず、何も言わずとも多めに盛られたごはんが出てきました。
もちろん一瞬で平らげて、おかわりもしました。(だから、旅館の人の読みは当たっている。さすがよ)。
おいしいごはんと地酒を楽しむのが、最高の旅の幸せ!
次の日の高山散策と鍾乳洞探検に備えて、はちきれんばかりのおなかをさすりながらグッスリ寝ました。
つづく!